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終わりなき輪舞曲(ロンド)  作者: 雨音結花
3/21

第3話 桐原有人は語る、その果たすべき使命を

先に挙げたものは久し振りにやったので没投稿です。こちらが本編です。

水月学園の図書館に向かった如月(きさらぎ) 無月(むつき)如月(きさらぎ) (かなで) の2人。


突如として時間がストップし彼らを金色の光が覆い尽くし、聞こえてきたのは桐原(きりはら) 有人(あると)という少年の声だった‥‥。有人(あると)は自身の経験を語る‥‥。


有人「………僕の場合は、最初に『鍵姫(かぎひめ)』と呼ばれる少女に出会ったのが、有栖(ありす) (がわ) ありす さんだったんだ。ありすはひらがな。


で、ありすさんのことに興味を感じた僕だったんだけど突如誰かが『メルベイユ•スペース』を開いたんだ。誰だったと、君たちは思う?」


無月「誰だろう………?」


奏「わかりません………」


有人「僕も正直知った時は驚いたよ。まさか、僕の妹の桐原(きりはら) きらは が『鍵姫』だったなんてね。でも、そんな きらは と ありす さん の 二人の 対決が始まっちゃったんだ。


僕はどうしたらいいかわからなかった。でも、ありすさん が きらは に とどめをさそうとした時僕は思わず前に出たんだ。『もうやめてくれって』。


僕は自分の妹を失うのは嫌だった。だから約束してもらったんだ。そのかわりに3人で物語を終わらせようって」


無月「その後はどうなったんだ?」


奏「私も早く続きが知りたいです」


有人(あると)「もちろん。さっきも言ったけど、心の物語を渡したくないっていう子たちも多くいたよ。鳴見(なるみ) ナミ さん もそうだった。だけど、僕は『この物語を完成させればどんな願いも叶うと言われているから』と言って、ナミ さん の 心の 物語を読ませてもらった。それはとても悲しかったけれど、力強く生きている彼女を僕は見た。


手記を持っていた僕はそれを書き写した。


そんな時。オルタナイト • L • タキオン という人がそのアリス物語に大きく関わっていた。


彼の目に止まり、僕たちはアリスの世界に迷い込んだ。そこで彼の望みを聞いた。


そして、僕たちは心の物語を持つ子たちの物語を書き写していった。けれど最終的には………。実はその願いは妄想に過ぎなかったんだ」


無月&奏「「………」」


有人「………タキオンのそばにいた女性、 リデル という人がことの張本人だった。リデル は最初から タキオン の命を 奪うために 一緒にいたようなものだった。心の物語とは呼べぬほど、遠い遠い届かない物語。ここまでは僕の身の上話をしたけど、君たちはどうしてそこまであの物語にこだわるんだい?」


無月「オレ、言われたんです………夢の中で会った 『祢音(ねおん)』 っていう子に………。それを完成させてくれって。どうしてそんなことを言ったのかよくわからない。ただ……」


有人「………ただ?」


無月「彼女はなぜかオレたちのことを知っていた。オレたちが知らないいくつものことをほのめかす発言をそいつはしたんです」

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––

~第1話の回想~


???「よかった、またお話することができて。(わたし)、お兄ちゃんがここに来てくれるのを待っていたんだよ?」


無月「というか………お前は、誰だ? なぜ、オレを知ってる?」


???「いやだなぁ! なに言ってるの! 私のこと、もしかして忘れちゃったの?」


無月「忘れるもなにも、オレは本当にお前の事を知らないんだよ!」


???「もぅ、しょうがないなぁ。お兄ちゃんの為にもう一度教えてあげるから、今度はちゃんと憶えてね!


私の名前は祢音(ねおん)。祢音だよ、今度は絶対に忘れないでよね!」


無月「ちょっと待ってくれ………祢音といったか? オレを呼んだのは?」


祢音「うん。でもね、条件があるの」


無月「条件?」


祢音「私ね、お兄ちゃんが夢を見た時にしか今は会えないんだ」


無月「オレにどうしろと?」


祢音「あのね、私がお兄ちゃんを呼んだのにはね理由があるの。その為に呼んだのよ」


無月「なんだよ、その理由って?」


祢音「いい?1回しか言わないからよく聞いてね」


無月「あぁ」


祢音「お兄ちゃんには、『終わらないアリスの物語』を完成させてほしいんだ」


無月「どうすれば、より早く集められる?」


祢音「残念。私が教えてあげられるのはここまでなんだ。分からないなら、(かなで)ちゃんに手伝ってもらうといいよ」


奏の名前を聞いた瞬間、オレは耳を疑った。なぜ、お前が奏のことまで知ってる?


そう思ったオレは、祢音に聞き返した。


無月「なぜお前が、奏のことを知ってる? オレ以外には奏のことを知ってるのは数少ないのに…」


祢音「それは乙女の永遠の秘密だよ。じゃあ私、用があるから今日はここまでだね。じゃあね」


そう言うと、祢音(ねおん)はオレとすれ違うようにして駆け抜けていった。


祢音、あいつの目的はいったいなんなのか?オレや奏を知ってるあいつの目的とはいったいなんだ?

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––

回想が終了し、再び本編に戻る。


「そんなことが‥‥」


「でも、私たちのことを知っている人がいるなんていう話、今でも信じられないんですが‥‥お兄様‥‥」


「‥‥あぁ、だけど確かにそう言ったんだ。彼女はいったいオレたちの何なのか? オレはそれを知らなきゃならない。そしてできることならお前も立ち合わせてやらないとな」


「お兄様‥‥」

またしばらく期間が空くと思いますので気長にお待ちください。

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