第16話 英雄たちの助力 と 袮音(ねおん)と呼ばれし少女との最終決戦の地へ………
数話? ぶりに、他作品から文字と声のみで作中と絡みます。ただし作中とキャラはかけあいません。多分セリフと文字だけでわかる人はわかってしまうかと思います。
前話第15話の差分
☆千羽 緋奈ちゃんとの夜会話編★
私ーー、巽 芹葉 は中々寝付けることができず、もぞもぞと毛布から身体をずるずると抜け出ました。
(昼間、凄い風の洞窟を冒険しちゃったからかな? なんだか、普段より寝付けにくいかも………)
私がそんなことを思っていると、ふと窓の向こうに誰かがいるような感じがして、声をかけました。
芹葉「………緋奈ちゃん?」
そこにいたのは栗色の髪を靡かせながら校舎の外を見つめる緋奈ちゃんでした。
緋奈「………芹葉ちゃん、もしかして眠れないの?」
芹葉「………う、うん。ちょっと不安になっちゃって」
緋奈「………不安?」
芹葉「………みんなの眠りについて。それから、これからのこと」
緋奈「………なんとなくわかるわ。だって私も同じ気持ちだもの。たまにね………翼やみんなのこと、考えちゃうの。私たちなんかが助けられるのかな、って………」
芹葉「………私だって、また夏ちゃんやみんなとあの学園で仲良く笑い合いたいよ」
緋奈「………うん。不安なのは鈴菜ちゃんもきっとそうだよ。でも、私たち、友達で仲間でしょ? それに、別時間軸の私たちだっている。ひとりじゃないでしょ?」
芹葉「………ありがとう。私ひとりだけだったらこわくて立ち向かえる勇気が持てなかったよ。まだ先は長いけど、がんばろ?」
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▶︎緋奈ちゃんとの好感度が2上がりました。
▶︎サウンドギャラリーに以下の楽曲が追加されます。
行く手を阻む使者 (ボス戦1)
勝利の証
君と二人で 〜ある新米鍛治師の場合 (2)〜 (夜会話)
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◆◇◆
【七草 鈴菜 視点】
鈴菜「………芹葉ちゃん、緋奈ちゃん、身体の疲れはとれましたか?」
芹葉「………うん、バッチリだよ」
緋奈「………ちゃんと疲れは取れたわ」
鈴菜「……じゃあ、出発しましょうか。今から向かう場所は、あの渡り廊下の階段の下にあった【見えない壁】が緩和された場所です!」
〜水月学園/渡り廊下〜
緋奈「……ここね?」
【見えない壁】が消滅し、通れるようになった先に、足の形をした紋様があったので先日手に入れた足の紋様をはめ込むと地面にくだっていき、黄緑色の◇の転送装置が現れたのです。
そこに立ち私たちはどこかに転送されていきました。
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〜???〜
まず着いたその先は綺麗なサンゴ礁あふれる洞窟でした。ここはハンマーで床のスイッチを踏んで行き先を変えながら進むようです。床にはツルツル滑る白い氷の床もありました。
その洞窟の名前は、「常夏の海海岸」というんだそうです。
幸いにしてハンマーは近くの宝箱から入手できましたので、これでスイッチを叩けば先に進めそうです。
道中水棲系の召喚獣をほふりながら行き先の違うスイッチを踏み進んでいくと、急に謎の遺跡のような部屋の周りに水が張ってあって、かけた4つの黄色い柱が不気味にそびえ立っていました。
4つの黄色い柱に近付いた時です。
ふと、誰かの声が聞こえてきました。
???「………鈴菜!」
今の声は………? 清白ちゃん………?
緋奈「………誰かいるみたいだけど………清白ちゃん?」
鈴菜「………確かに聞こえたけど、本物のお姉ちゃんなのかな………?」
というわけで、私たちは声のしたほうへ歩み寄るよ!
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◆◇◆
???「………鈴菜ぁ、良かった。助けに来てくれたんだね?」
鈴菜「………本当にお姉ちゃん……なの? 一体何があった……の?」
???「………本当に、ってどういう意味? 私はあなたのお姉ちゃんなのに………?」
芹葉「………私からも聞いていいかな? 本当に……清白ちゃん………なんだよね?」
???「………芹葉ちゃんも緋奈ちゃんも、私のことを疑っているの?」
緋奈「………疑っている、というより変だなって思っただけ?」
鈴菜「………確かに。お姉ちゃんは私と同じ霊能者で、ある一部以外の怪異の前には泣いたりしない自慢の私のお姉ちゃんだから、余計に信じられないというか………」
???「………そう。あなた達はそんなに知りたいの? それじゃあ………教えてあげようかな?」
清白?ちゃんはそう言うと、身体の中から"霊力の手"を伸ばそうとしますが………
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▶︎スーパー腹筋ガードを各自おこなって下さい。スーパー腹筋ガードの仕方は………。
新たな防御手段をとるように、メッセージが出たので私は芹葉ちゃん、緋奈ちゃんと目配せしてその防御手段で目の前にいるお姉ちゃん? に対して抗い始めた。
▶︎スーパー腹筋ガードにBESTで返した為、全員のステータスが一時的に3段階上昇した上で戦闘を続行します。
▶︎この効果は4ターン後に消滅します。
▶︎【バランス】を発動します。相手から受ける【眠りの状態異常】の確率を無効にします。
▶︎幻影 清白の持つ武器の耐久値を示すDURの値を変動します。
メイン:【バニティランス】 DUR 80→45
サブ:【バニティナックル】 DUR 90→30
▶︎必殺技にDURアタック、特殊効果に貫通を一時的に付与します。重機のドリルで放つ時と同じ効果を得ることができます。
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???「………どうして? どうして私を拒むの? 鈴菜………それに……芹葉ちゃんや緋奈ちゃんまで………もう許せないわ、私が全員まとめてお仕置きしてあげなくちゃね………」
▶︎幻影清白戦へ移行します。幻影清白は先程の2種の装備を持っています。先程付与された必殺技と特殊効果で相手の持つ武器を【破壊】して下さい。大丈夫。私はあなたたちの味方ですよ。
幻影清白 HP1100/1100
というメッセージが出てそのままお姉ちゃんとの戦いになるけど相手にするにはぶが悪く………かんぷなきまでに2種の武器をこわしたら「幻想鉱×2」が人数分手に入っちゃったよ!
▶︎少量の経験値が全員に配分されました。
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鈴菜「………どう、これが私たちの結束力だよお姉ちゃん! 私のお姉ちゃんはこんなに弱くなんかない! 弱いあなたは私のお姉ちゃんなんかじゃない! あなたは………本物じゃない! 本物じゃない偽物のあなたは………消えろっ!」
▶︎幻影清白の姿が光の形を纏って消滅しました。
芹葉「………本当に、偽物だったんだね……」
緋奈「………さっきの清白ちゃんの偽物がいるくらいだから、私たちにゆかりのある人物が現れるのかもしれないわ。偽物の言葉に耳を傾けたり必要以上に近付かないほうがいいわ………気をゆるすとさっきみたいに私たちの身体を再び奪われてBADになりそう………」
鈴菜「………そうですね。私を信じてくれて、ありがとうございました」
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その後も幻影夏帆•澄水•莉子•翼•柊子•奏子•雪•月•水華といった少女たちの幻影に阻まれながら幾度となく武器をこわして消滅させながら海洞窟の奥に進むとと……そこにいたのは。
???「………幻影を乗り越えてやって来るとは、やはり只者ではあるまいな」
等と怪物の声が聞こえてきて。その名前は。
ザリガニーダ HP42000 とあった。
3人がかりで挑んでもおおよそ勝ち目がない戦い。さらに今の武器でも太刀打ちができるかどうか………。
と、その時。芹葉ちゃん•緋奈ちゃん•鈴菜ちゃん•半透明の女の子の後ろで気配を隠していた別時間軸の彼らの中から悪魔の少女ルナと、天使の少女サラが実体化し、それを内側に押し留めた状態で表に出たのは………別時間軸の如月 無月 と彼の妹である、如月 奏 が現れ、今表に出ている3人を少し後退させて矢面に立ちました。
無月「………こういう形で再登場するとはな」
奏「………お兄様、来ます!」
無月「………後ろの護りを頼んだぞ、奏! オレは………こいつらでかたをつける!」
と言って無月は2種装備の夢羅雲とレーヴァテインを【収納】から取り出し、更に【魔神創造器】にそれを放り込むと、夢羅雲が夜空の剣に、レーヴァテインが青薔薇の剣に変化。
無月は剣に秘められた『武装完全支配術』と『記憶解放術』 を同時に行いザリガニーダの凍結ならびに大樹の記憶で締め付けたのち、『スターバーストストリーム』 の11連撃と、『マザーズ•ロザリオ』の9連撃? の超究極2大必殺技で、ザリガニーダに対して一気にかたをつけてしまった。
被弾分は後方より奏が、『レリーフ』『フリューゲル』の2丁魔法銃で狙撃して最小限に抑えて防ぐ。
完璧な立ち回りをした後、また気配を消して消耗した体力や魔力を回復に回ったのだった………。
「「「すごい………」」」
付け焼き刃ではないそれが、私たち全員のかんたんの声だった。
(「「「………1撃1撃の重みが全然違う!!………………」」」)
さしものザリガニーダも、この手の攻撃には予想だにしなかったようでほうけていた。
が、異変はそれで終わらなかった。
突如周囲一体に押し潰されるような威圧感を受け、地面にひざまずくしかない私たち。
絶対絶命のピンチかと思った時ーー。
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???『………旧き盟約を超えて………次代の誓約者の◯◯の呼びかけに応えよ!』
???『………超律者の名において◯◯が命ずる! いっけぇぇぇぇ〜〜!!』
???『………光のつばさよ、悪しき力の源を拭き払って!』
???『………アクセス!』
???『………みんなの力をまた借りるよ』
???『………ごめんなさい、また、みんなの力を貸して!』
???&???『 『来い!/来て! 果てしなき蒼<ウィスタリアス> !!』』
???『………よし、そういうことなら』
???『………私たちも行くわよっ!』
???『………調停召喚師◯◯/同じく◯◯、行きます!』
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………………。
なに、今の? 複数の声がしたと思って顔をあげて見上げてみたら、威圧感ある気配は完全に消えていた。
辺りを見回してみると、そこには誰もおらずザリガニーダもどこかに消えた様子なので、気を取り直して私たちは先に進むとそこには「足の紋様」がありました。それを入手したのち、私たちはこの常夏の海洞窟を後にしました。
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〜???〜
???『………全く、無茶をするわい。やはり仲間が死ぬのはほっとけなかったのかのぅ?』
???『………いや、あれはみんなの力があってこそできたことだよ』
???『………そうですね。タイミング的にはかなりギリギリでしたね』
???『………やれやれ。とんだお人好しなことで。じゃが、またおぬし達、英雄の力を借りる日はそう遠くないかのぅ。彼女らは徐々に真実に気付きつつある。ワシらはその足りない分を補ってやるだけじゃ』
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◆◇◆
【千羽 緋奈 視点】
私•芹葉ちゃん•鈴菜ちゃん達はまた水月学園の図書館に戻ってしばらく休憩をしていた。
私は栗色の髪をふわりとなびかせながら、肩で息を吐いていた。
それにしても………。さっきのはすごかったなぁ。
無月という少年、奏という少女。
そして………うん。複数のあの声の人たち。
解き放たれる魔力がけた違いに上がっていた。
そんな戦いに加勢してくれた彼らに感謝したいと思っていた。
▶︎会話相手を選んで下さい。
芹葉ちゃんから聞いたけど………これが夜会話?
なんか………すごく不思議な感じ。
だから私は、この中からあの子を選択してみた。
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☆半透明の女の子との夜会話★
彼女は何を私に話しているのかわからないけど、口の動きで私はなんとなく頭の片隅に入れていく。この子はわけあって実体化できないでいるようだけれど。
会話にはならないみたいだけど勇気は出てくる。
そう思って会話は終了した。
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【七草 鈴菜 視点】
私たちは現在「手の紋様」と「足の紋様」を手にしたけど、多分これらは上半身に辿り着いた時に使うアイテムになると踏んでいる。
彼らが示す通り、この世界は今非常に不安定だ。なにせ、核になりうるものが何ひとつないのだ。加えて、お姉ちゃんたちはまだ起きてこない。
私はその状態から、魂が抜け落ちているのではないかと思う。
鈴菜「………下半身はこれでクリアしたとして問題なのはこれから向かう先の上半身ですね」
芹葉「………そうだよね。まだこの世界続いているもんね」
緋奈「………だったら取り返しがつかなくなる前に急がなきゃ! ここだっていつまでもつかどうかわからないわ………」
そして私たちは図書館を出て渡り廊下の階段上部分に張られていた【見えない壁】を超えてすぐ、アイズモンの赤目を撃破しつつ上へと目指します。
女性の形で言うところの双乳部分に辿り着いた私たちはそこでそれぞれの紋様をはめこみ、キー素材をはめこむと、双乳がまるでオブジェのようにゴゴゴと動いたかと思えば、首に向かっていくつもの出っ張りが出現しました。
その途中、ミニオンと呼ばれる怪物に襲われるも、金髪の女性騎士に助けられ、私たちは首を突破。首から口を外壁どおりに突き進むと、その口から舌が這い出て私たちの進行を妨げますが、誰かが妨害してくれているすきに鼻、そして目へと辿り着き。
耳の穴から身体の内部に侵入。途中敵に襲われるも、また誰かが私たちのかわりに戦ってくれ、その間に私たちは身体の内部を進んでいき、精神支配されることなく脳にある異次元の穴に飛び込んでいきました。
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☆???★
???『………とうとう、ここまで来てしまったのね?』
そこにいたのは………。人の形をした誰かだ。
私たちは初対面だけど、もしかしたら。
と、その時。私たちの背後から無月くんたちがみたび姿を現しました。
無月「………多くの英雄たちの仲間に助けられて、ここにいる彼女たちにも連れてきてもらって、な? さて……どうしてこんなことをしたのかわけを聞かせてもらおうか、袮音………いや、袮音と呼ばれた誰かよ!」
???『………普通はここまで辿り着いたことを褒めてあげるべきなのかもだけど………私は私で役目があるから。だから悪いけど………【破壊】しちゃうよ!』
その瞬間ーー。音もなく私たちの存在ごと崩れ落ちていきました。
えっ………? 何もできないまま、これで終わりなの?
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◆◇◆
▶︎ 【バランス】 を発動します。【破壊】をし返し………。………………。【バランス】の発動をキャンセルします。
▶︎改めて【バランス】を発動します。【破壊】のレベルを調整します。
【破壊】されたものを【再生】します。
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袮音さんと呼ばれた少女に【破壊】された私たちを、【バランス】さんが対抗して私たちを【再生】していくのを見て、あぁ、私たちはまだこの身体で戦うことができるのか、と思った。
無月「………わりぃな。オレたちはまだここで退くわけにはいかないんだ。そうだろ、みんな?」
芹葉「………あっ、はい」
緋奈「………そう。まだ対話の余地はある」
鈴菜「………私たちはまだ、諦めてなんかいないんだからっ!」
その様子に袮音と呼ばれた少女の顔が歪む。
???『………なぜ!? 私とあなた達ではあまりにも力の差がありすぎるのに………、どうしてなの………? 勝てないとわかっていてなお、私に対して刃向かって来るというの………? そうまでして………あなた達は何が………したいの………?』
鈴菜「………きっと、あなたには一生わからないと思います」
芹葉「………私たちはひとりで戦っているわけじゃない。ここにいない友達の分まで戦っているの!」
緋奈「………英雄の仲間たちだってそう。私たちのためにバトンを繋いでくれたのよ! その重みがあなたにはわかるのかしら?」
無月「………オレたちの日常を取り戻すため! ここにいるみんなの友達を助ける為! そして何より……オレと奏、そしてお前が存在するための場所を作るため………だからあえて今はお前と対峙してやるんだ! 行くぜ、みんな! 奏!」
奏「………はい、お兄様! そして皆さんも!」
???『………ならばもう一度、【破壊】を………!?』
奏「………させません! 【全反射】!」
【破壊】の救世の光を跳ね返す。その隙に。
無月「………【操作反転】!」
真っ直ぐ進もうとすると後ろを向き、左を向こうとすると右を向くという、自分の意思に関係なく行動する強力な防御系ユニークスキルをなぜか使えたオレと奏は、その隙に体制を立て直す。
芹葉「………私たちも行きます!」
芹葉ちゃんは【雷魔法】の【サンダージャベリン】を【必中】で確実に狙いを定め、その隙に緋奈ちゃんは【氷魔法】の【スプラッシュ】で小さめの氷結弾をさくれつさせ、鈴菜ちゃんは【時間停止】のユニークスキルを使いつつ、【少しだけ衆中一括】で全員のパラメータを底上げにサポートを回します。
無月くんは【夢羅雨】の一振りの剣で袮音ちゃんを翻弄させていきます。彼の妹の奏ちゃんは宝剣、ミスティルテインの一撃で遠距離から袮音ちゃんを捕縛します。
それぞれの持ち前の連携プレーを見せる彼らの前にはさしもの袮音ちゃんも反撃に転ずることができず………ダメージは確実に蓄積されていきました。
???『はぁはぁはぁ………なかなかやるわね』
無月「………当たり前だっ! 抱えているものがオレたちとお前とじゃなにもかも違いすぎるんだよ!」
奏「………あなたがいくら強かろうと、私たちはあなたに負けるわけにはいかないのです! お兄様の声に耳を傾けて下さい! あなたのほうこそ………神を気取っているつもりですか?」
−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––
◆◇◆
【??? 視点】
???『………さすがに強いね。でもね、私も引き下がるわけにはいかないの』
そう言って私はお兄ちゃんたちに向けて特大の火山弾を撃ち放つ。
無月「………こんなもの、【全反射】して………」
???『………同じ手を使わせない! 【銭闘】』
このユニークスキルは私が少量の金銭と引き換えに相手に対してなんらかのダメージを与えさせることができるもの。よって私はこのユニークスキルを用いて、お兄ちゃん達の総攻撃を食い止めるよ。
一同「「「がはっ!!!」」」
うんうん。やっばりこうでなくちゃフェアじゃないよね?
悪いけど………私にも役目があるの。
だから、ごめんね?
???「………全く、いつまでそいつらに時間をかけさせる気だ、我が娘、袮音よ………」
無月「………この声、聞いたことがある………いや、忘れもするわけねぇよ。なんで………あんたがそっち側にいるんだよ! 親父!」