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終わりなき輪舞曲(ロンド)  作者: 雨音結花
15/20

第15話 鈴菜の推論、風の洞窟でボスと対峙

鈴菜(すずな)「………私たちの世界に起きたこと。並行世界の時間や空間、場所がつぎはぎだらけなこの世界………それを話すためにも、まずは図書館に向かいましょうか」


私–––、もう一つの世界の時間軸にいる、七草(ななくさ) 鈴菜(すずな) は、この場にいるなりを潜めたもう一つの時間軸の私たち、仲間になった半透明の女の子、そして、芹葉(せりは)ちゃんと緋奈(ひな)ちゃんにそう切り出しつつ、『形を失った虚なる世界』の水月学園の図書館に辿り着いたところで一時的な結界を張り巡らせながらそう言いました。


緋奈「………鈴菜ちゃん、何かわかったの!?」


鈴菜「………全体的な世界としてはまだですが、この図書館の本にはだいたいこちらがたどり着きやすそうなことが実はいくつか書かれていたんです」


そう、例えば………。この世界と表の世界が架け橋になっていること。なぜ、ここと私たちの学園だけがブレないのか、とか。


鈴菜「………なりを潜めている彼らの話によれば、表の世界ではご家族やご友人が【見えない壁】をすり抜けて行った、と言っていました。【見えない壁】というのは、本来なら世界に存在しない鏡のようなありえないもの。


そして生身の人間はすり抜けられないというのにも関わらず、彼ら以外のご友人たちはすり抜けられた、と言っていました。実はもうその時点で………、


その人たちは人の形はしていてもすでに人じゃないんです。まるで………私たちの身体を乗っ取り奪ったあの人の、別時間軸の存在のように………幽体(ゆうたい)霊魂(れいこん)のような、霊的な存在が憑依していたように………。


それから、私たちの世界ではお姉ちゃんたちが奇病をわずらい、1度も目覚めることがなくなってしまいました。


ここから考えられるのはごく細い線なのですが、もしかすると………私たちの存在ごといちからまるで本来の時間軸からデータを抜き取り、このつぎはぎだらけの世界を構築したんじゃないのかと」


「「「………!!!?」 」」」


鈴菜「………違和感その②としては、彼らの話によればこのつぎはぎだらけな場所には水の紋様①は私たちの学園を結ぶ線と繋がっており、雷の紋様は羊が戯れる中に仲間が囚われていたことから、恐らく他の紋様の建物を破壊すれば、本来なら行けないはずの場所にたどり着けるのではないかと、私は推測しています。どこに繋がり、どんな風になっているのかは想像もできませんが………。それと………芹葉ちゃん」


芹葉「………ん、なぁに?」


鈴菜「……紙とペンを用意しました。これから私が言う通りに書いてみて下さい」


芹葉ちゃんは鈴菜ちゃんに言われた通りに、その場に着席するなり、紙とペンをにらめっこし始めました。


鈴菜「………え心は抽象的で構いません。うまく描く必要はありません。伝わればいいのですから」


芹葉ちゃんは、鈴菜ちゃんからまずはだ円形を紙の全体を描くように言われたのでそう描きました。


続いて世界の中心にこの学園が来るように、チェックシートに塗り潰すような四角を黒く塗るように指示を出し、それから水の紋様①がある檻姫学園の位置を塗り込んでいきます。


他にもまだ知らない各属性の紋様を描き込み、いつの間にか真っ白な紙には複雑な箇所がいくつも出来上がっていました。


鈴菜「………ありがとうございます、芹葉ちゃん」

芹葉「えへへ………こちらこそ」

緋奈「それにしても………こう書かれれば………」

『確かに………そうとしか見えませんね………』


鈴菜「今、芹葉(せりは)ちゃんに描いてもらったこの図が………この世界のあり方です。私も、驚きました」


その紙の絵が示す通り、どうやらここは人の形で言うと、大切な部位がいくつもある中心になるようです。その全体図からして、男性ではなく女性の人のなりをしているようでした。芹葉ちゃん達は改めて今自分たちが極めて不安定な位置にいるのが怖くなったようです。


(清白(すずしろ)『……でも、それだけじゃ、まだ色々と説明がつかない………』)


(夏帆(なつほ)『………そうだよ!? 無月(むつき)くんたちの話じゃ、友達がすり抜けたことだってまだ何もわかっていないし………』 )


鈴菜「多分それすらも………創られたんでしょうね。ここはそういった世界のようですし? 今私たちがいるのは女の子の大切な部位がある場所。


ということは、次に私たちが向かうのは上半身ではなく……手足に繋がる場所、それからおへそ、上半身………になるでしょうね」


芹葉「そっか、上に行くほど何らかの精神支配をきたされてもおかしくはないもんね………」


緋奈「………鈴菜ちゃん。私たちは一体何を見せられているの?」


鈴菜「まだ推測の域を出ませんが………彼らの話もかんがみると………私たちが最終的に行き着くのはそう呼称された存在そのものに向かいそうな気がするんです。その為に、私たちの学園や、この学園がある世界はこの大事な所に設置されているんだと思います。というわけで………次は右手に伸びる箇所を探して進むことになりそうです」

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––

◆◇◆


結界(けっかい)を張った水月学園のこの図書館と檻姫(おりひめ)学園へは転移装置を起動させいつでも戻って来られるようにしたみんなは図書館を出ると、魔力の赴くままに向かって進みます。廊下を抜けたその先、教室と教室を挟む間に風の紋様を見つけたので、風属性魔法をどれか1つ撃ち込むとそこが崩れ落ちました。その先に続く洞窟へと足を踏み入れることとなったのです。


~スポート洞窟(どうくつ)~


そこは様々な風が辺りを吹き荒れるものとなっており、風に身を任せなければ奥には進めない仕掛けになっていました。


芹葉「ひゃあっ………すごい風の嵐だねぇ!」


緋奈「………本当にこの中を進まなきゃいけないの!?」


鈴菜「流れを掴めさえすればいけるかと………」


鈴菜ちゃん達のあとに続いて風のほん流に流れを任せて身を預け合う彼女たちに、気配を消したこちら側の芹葉ちゃん達も後を追いかけていきます。


どうやら風の流れには色々な種類があるようですね。その内の1つの風に飛び込むと下から上へとすすんでいきます。


もしかしたら、この風の中にはせき止める役割を持つ岩などもありそうですね。


怖がっていた芹葉ちゃん達は初めての冒険に少しワクワクしている一面もあるようです。


進み方がわかっても、間違いなく先に強敵が待っているというのもお約束。果たしてこの風をすすんだ先には何が待っているのか………?


それを彼女たちにならって見守りましょう。

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––

◆◇◆


芹葉(せりは) 視点】


この吹き抜けの洞窟を風に身を任せて進む私たち。途中、風の流れをせきとめなければ先には進めない場所があったりと(そこは私と緋奈ちゃんと鈴菜ちゃんの3人がかりで協力して大岩を押して風の流れをせきとめて)、色々ハプニングを楽しみながら奥へと進む。


するとそこにいたのは………。


▶︎スポート洞窟 エリア5 に辿り着きました。

▶︎サテライトアイという名のボスがいます。

▶︎このボスを倒す必要があります。

▶︎準備はいいですか?


はい/いいえ


………っていうメッセージが出たんですけど………。

でも、戦うしか………ないんだよね?


鈴菜「………来ます!!」


鈴菜ちゃんの一声がかかった後。巨大なロボさんが地面に向かっておもいっきり殴りつけ、辺り一面をグラグラっとさせてきました。私たちはすんでの所でそれをギリギリでジャンプして(かわ)して宙を(ひるがえ)させると、こういう敵にありがちな弱点属性の(かみなり)魔法攻撃などで迎撃(げいげき)していくと、(わず)かながらにダメージを微小与えさせることができました。ロボだけにミサイルの遠距離攻撃もありかなり強いボスであることがわかり、油断ならない相手だということです。


私たちを追うように半透明の女の子の力添えもあり、ようやく倒したという感じでした。


▶︎芹葉たちはボス「サテライトアイ」を撃破しました。


▶︎膨大なEXPを獲得したため、芹葉たちのレベルが30前後上がりました。現在30→60。


▶︎戦利品として「足の紋様×1」「謎のボックス×6」「機術の巻物×6」「メカ原石×6」「古びた砥石×6」「リペアパーツ×6」「ソードマテル•良質×4」「アクスマテル•良質×4」「スピアマテル•良質×4」「ナックルマテル•良質×4」「ドリルマテル•良質×4」「ボウマテル•良質×4」 「救急セット×4」


などを新たに獲得しました。

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––

効果はまた追々確認するとして………、

足の紋様って何だろう?………うん。

わからないや。でも、武器は必要だよね?


▶︎スキル【魔神創造】なんとかを使います。


とりあえず………このマテルのタイプと素材を掛け合わせて………うわぁ、一瞬ですごい武器ができあがっちゃったよ!


私が作ったのはナックルマテル+メカ原石で

シャフトナックルという武器。

ステータスはこんな感じ。

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––

【シャフトナックル】


レア:9


品質:良質


ATK999/DEF999/MAT999/AGL999/DUR999

TEC255


必殺技:防御力アップ DUR-15

※一定時間、ATKを下げDEFを上げる


特殊効果:なし

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––


で、次は緋奈ちゃん。緋奈ちゃんは、

アクスマテル+メカ原石でギアアクスという武器。


【ギアアクス】


レア:9


品質:良質


ATK999/DEF999/MAT999/AGL999/DUR999

TEC255


必殺技:五連撃 DUR-15

※前方に素早く5回連続攻撃


特殊効果:中リペア

※4秒ごとにDURを5回復

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––

で、次は鈴菜ちゃん。鈴菜ちゃんは、

スピアマテル+メカ原石でメカニカルアームを作成。


【メカニカルアーム】


レア:9


品質:良質


ATK999/DEF999/MAT999/AGL999/DUR999

TEC255


必殺技:サンダバースト DUR-25

※前方に雷の範囲攻撃


特殊効果:なし

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––

と、いった感じ。


※足の紋様………とある場所で使う重要アイテム。よく見ると………人の両足の形をしているようにも見える?


※救急セット………①味方全員のHP&MP&DURを最大値まで全快させ、全ての状態異常を治療する。 ②味方がHP0になった時、HP&MP&DURを50%回復した状態で復活させ、8ターンの間、全異常&憑依を半減する。


※なお、合成素材アイテムは他にもある模様。


武器なしよりあったほうが戦いには向いているよね?

というわけで………スポート洞窟を後にした私たちは結界が張ってある図書館に戻る途中の渡り廊下にて、階段の下にある【見えない壁】の緩和が進んでいて、足?の形をしたシルエットがあること、その隣には斧?の形、槍?の形をしたシルエットがあることを共有して図書館でしばし休憩を挟んだのです。


◆◇◆


引き続き、私視点で語ることになりそうなんだけど。


まぁ、それはいいけど。


えーっと………なになに。

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––

▶︎夜会話です。話したい相手を選んで下さい。

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––

ええっ!? 相手を選ばなくちゃいけないの?

う〜ん………誰と話をしたらいいのかなぁ?

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––

▶︎(たつみ) 芹葉(せりは) ちゃんであるあなた自身は会話相手に選べませんが、別時間軸の巽芹葉ちゃんとなら会話相手には選べます。

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––

ええっ!? それならできるんだ………。

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––

▶︎千羽(せんば) 緋奈(ひな)ちゃん/別時間の緋奈ちゃん

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––

▶︎七草(ななくさ) 鈴菜(すずな)ちゃん/別時間軸の鈴菜ちゃん

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––

まぁ、こうなるよね………。

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▶︎まだ夜会話の相手は選ぶことができます。

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▶︎(別時間軸の 風宮(かざみや) 夏帆(なつほ) ちゃん、渡瀬(わたらせ) 澄水(すみ) ちゃん、(ひびき) 莉子(りこ) ちゃん、水垣(みずがき) (つばさ) ちゃん、七草(ななくさ) 清白(すずしろ) ちゃん、室町(むろまち) 柊子(しゅうこ) ちゃん、片葉(かたは) 奏子(そうこ) ちゃん、橙子(とうこ)ちゃん、楓子(ふうこ)ちゃん、水華(すいか)ちゃん、(はな)ちゃん、(つき)ちゃん


………などなど)

−–−–−−–−−−––−–−–−−–−−−––−–−−–––−––––

▶︎半透明の女の子 (名前は決まってません)

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▶︎悪魔の少女 ルナちゃん

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▶︎天使の少女 サラちゃん

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▶︎別時間軸の如月(きさらぎ) 無月(むつき)くん

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▶︎別時間軸の如月(きさらぎ) (かなで)ちゃん

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▶︎あくあさん

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▶︎わためさん

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▶︎??? (※相手が決まっていない)

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というわけで私が夜会話に選んだのは………。


※他パターンを作ると次話(じわ)展開に膨大な時間を割く必要が出てくる為、今回は1キャラ1人か2人くらいまでとします。なお、テキスト会話はこのエピソードに限っての書き起こしとなりますのであしからず。

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千羽(せんば) 緋奈(ひな)ちゃんとの夜会話★


→第16話 冒頭部分 (次話)

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☆▶︎七草(ななくさ) 鈴菜(すずな)ちゃんとの夜会話★


→これより下になります。

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◆◇◆


芹葉(せりは) 視点】


芹葉 (………参ったなぁ。全然眠れないよ………)


???「………もしかして、そこにいるのって芹葉ちゃんですか?」


中々眠りにつけない私に話しかけてきたのは鈴菜ちゃんだった。この際だから色々聞いてみようかな。


芹葉「………うん。ねぇ、鈴菜ちゃん。今夜は私から色々話題を振ってもいい?」


鈴菜「………私で良ければ、話は聞きますよ? じゃあ………隣に座って話しましょうか」


◆◇◆


私は鈴菜ちゃんの手を握りしめながら「………無理してない? 気負いすぎていたりしてない?」 って呟いた。


すると鈴菜ちゃんはーー、


鈴菜「………いつから、気付いていたんですか?」


と私に聞き返してきたんだ。


あぁ、聞いてよかったな、って。


芹葉「………わかるよ。やっぱり………清白(すずしろ)ちゃんが隣にいてくれないから、だよね?」


鈴菜「………そうです。私はお姉ちゃんがいないと駄目なんだ。いつもお姉ちゃんがいたからこそ、いつだって乗り越えられた。なんで、お姉ちゃんだったの? 私が代わってあげたかったよ、って………」


芹葉「………大丈夫だよ、鈴菜ちゃんは私たちにとって役に立ってくれてる。だから、大丈夫。………もし、この先であなたたち姉妹を名乗る者が現れても不安にならないで。そうめいなあなたのことだから、落ち着いて考えてみるといいよ。不安なら………私たちを頼ってほしい。だって………私たち、友達で長い時間をあの学園で過ごしてきたから、密度の濃さならぜったい、負けないもんっ!」


鈴菜「ありがとう………」


◆◇◆


▶︎鈴菜ちゃんとの好感度が2上がりました。


▶︎サウンドギャラリーに以下の楽曲が追加されます。


行く手を阻む使者 (ボス戦1)

勝利の証

君と二人で 〜ある新米鍛治師の場合 (2)〜 (夜会話)

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