ミッション7:第2・5のリープ先で母ちゃんを探せ! / 2
俺とジュリリンの気配を察知してか、しじみがギュイン!と俺の方を見た。そして、猫目からドバドバと涙を流した。猫って泣くんだ、と何ともズレたことを思う俺。あさりとはまぐりも俺の方を見た。……しかし、しじみの涙は嬉し涙では無さそうだった。
悲しみの理由を聞くのが、怖い。
「し、しじみ……?」
「……香織がディップに捕まったにゃ」
「……え、」
マジ、か。でも、それで良かったんじゃないか?と思う俺もいる。でも、俺は母ちゃんを守るって誓ったし、まだ半分も親孝行をしていないんだ。俺はディップのおっさんから母ちゃんを取り返す算段を付ける。
しかし、相手は天使だ。ピストルやらガトリング砲やら、銃火器の類も持っていないし、ジュリリンのカッター1本でどうにかなるとは思えないし。そもそも、母ちゃんがディップの手で天に召される前に母ちゃんを見つけられるかどうか。……弱気になる。
「大介、天使と生者がやり合って、生者が無事だった試しはないにゃ。それでも、香織を取り戻したいなら、にゃーたちが協力するにゃ。これはもう、退屈しのぎでも何でもない、情からの協力にゃ。どうするにゃ?」
「……頼むよ。もう1回、危ない目に遭わせちまうけど。樹里さんはこれから、どうするんだ?またリープか?」
しじみは、任せておくにゃ!と胸を張り、ジュリリンはポケットからカッターを取り出して、チキチキチキ、と刃を露出させ、そして、言った。──追手の片割れを倒せたら、少しは楽になるから協力する。……決まりだ。俺としじみ・あさり・はまぐり、そして、ジュリリンはディップを倒す。
ディップの方は進んでジュリリンを捕らえようとしてはいないようだが、俺たちと会う前に何かしらあったのだろう。しじみは俺に小型の拳銃を渡し、そして、決して教えてくれなかったタイムリープの詳細について話し始めた。聞いた感想は「厨二病」だ。




