ミッション7:第2・5のリープ先で母ちゃんを探せ! / 1
──俺がジュリリンのタイムリープに乗っかる形で辿り着いたのは、なんと、はるかぜ商店街だった。いつの商店街かは分からないが、ジュリリンはキョロキョロと辺りを見回している。俺の身に着けているものは、またも学ラン。もし、このリープも母ちゃんに関係があるとしたら、やはり高校生時代の俺が母ちゃんの死因に関係しているのだろう。
……いや、ちょっと待て。
俺はジュリリンと一緒にはるかぜ商店街を歩いたことなんて無いぞ。これは「有り得ない過去」だ。え、ヤバくないか。頭からどんどん血の気が失せていく。しかし、ジュリリンは特に動じていない。覚えのない過去にリープして、怖くないのか……?
「ジュリリン、いや、樹里さん……。ここって存在しない時間だよな?」
「リープ・バグ。たまにあるの、この世の神様は全知でも全能でもないから。それより、ここは伊山君に関わる時間?」
「バグだったとしても、俺と母ちゃんに関わる時間で間違いないと思う……。もしかしたら、母ちゃんのリープ先もここかも。母ちゃんのこと、探さないと」
この本来は存在しない時間にも存在していそうな、命の恩人の元へ行こう。俺はそう決めた。しじみ、あさり、はまぐり。怪我1つ無く居てくれたらいいのだが。俺は記憶を頼りにはるかぜ商店街の路地裏を目指した。
そして、路地裏の奥、そこには三毛のしじみと白猫のあさり、黒猫のはまぐりがスマホっぽいものやタブレットっぽいもので調べ物をしている3匹の姿があった。この存在しない時間にも存在してくれていて、良かった。




