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ミッション6:生きているようで死んでいるようで / 2

死神の姉ちゃんは「葬送」の邪魔をしたディップのおっさんに向かって、乱暴に大鎌を振り下ろしていく。仲間割れにしても、度というものがあるだろう……。ディップのおっさんはひょいひょい交わすが。



「何故、止めるのですか!」


「だって、伊山 香織は天国案件だし。小川 樹里は自力蘇生者だし。伊山 大介はそもそも生者だから送っちゃ駄目だろう?ん?おじさんは何か間違ったことを言ってるかな?大体ね、おじさんは姉ちゃんから伊山 香織の身柄を奪取してこいって言われてるのよ。小川 樹里と伊山 大介を連れて行って、1番上から怒られるのは、まぁ、おじさんじゃないから無理に止めはしないけど?伊山 香織は駄目」


「……私にどうしろと」


「自分の頭で考えな、若者。その頭は飾りか?ジャックオーランタンか?まぁ、おじさんはね、香織さんを天国に連れ戻せればそれでいいから。任せるよ、姉ちゃん」



……で、俺はどうしたら。


いや、いやいやいや、このままだと母ちゃんは天国に連れ戻されるけど、それってどうなの。母ちゃんは生き返りたい、でも、死んだ人間が天に召されるのは自然なこととも言える。ここで俺が介入していいのか?悩みに悩む。そして、死神の姉ちゃんが考え込んでいる間に、俺は母ちゃんに向かって叫んだ。



「母ちゃん、俺は置いていけ!リープして逃げろ!今度は俺が母ちゃんの盾になる!」



俺の叫びを聞いて、母ちゃんは一瞬だけ泣きそうな顔をした。しかし、次の瞬間には、母ちゃんはタイムリープでこの場から姿を消した。それに気付いた死神の姉ちゃんとディップのおっさんが「「あーっ!!」」とハモった。さて、俺とジュリリンはどうなることやら。死神の姉ちゃんは完璧にお怒りだ。

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