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ミッション6:生きているようで死んでいるようで / 1

 ポケットからカッターを取り出したジュリリンが、まず何をしたかというと、俺を「人質」に取った。ジュリリンは光を見た瞬間に、そうすることを決めたらしい。ジュリリンの判断は正しいのだろう、俺と母ちゃんには有害であろうと。何故なら──。


 光の中から現れたのは、初めて見る、人の姿の「死神」と「天使」だったからだ。天使の顔は見覚えがある。はまぐりが顔写真を見せてくれた、ディップというおっさんだ。死神は血色の悪い肌の、美しい女性。病的なまでに痩せたその身体の背に背負うは、大鎌。


 身体が震える。死の匂いの「追手」を前にして。ジュリリンの身体も震えていた。



 「ようやく追い付きました……。


 死者番号112911291129番、伊山 香織。番号不明者、小川 樹里。そして、霊界規定違反生者、伊山 大介。


 まとめて葬送して差し上げましょう」



 死神の姉ちゃんは背から大鎌を下ろし、構えた。こんな美味しい場面は、向こうさんにとっちゃ早々ないだろう。しかし、天使のおっさん……ディップが死神の姉ちゃんにストップを掛ける。なんだ?仲間割れか?


 そもそも……何故、死神と天使が一緒に俺と母ちゃんとジュリリンを追っている?状況はよく分からないが、1つ言えることがあるのだ。ジュリリンのカッター、俺の首の皮を1枚切ってて痛いんだけど!!そのことをジュリリンに訴えると、カッターを突き付けるのはこめかみにしてくれた。いや!それはそれで危ないし痛いしさぁ!!

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