ミッション5:第2のリープ先「高校の文化祭」 / 2
俺と母ちゃんは、とりあえず文化祭巡りをすることにした。今の俺の学年が特定出来ただけでも大きな収穫だ。というか、母ちゃんと行動を共にしていた頃の俺が、母ちゃんの死因に繋がるのは間違いないのでは。非常に照れくさいが、はぐれないように母ちゃんと手を繋ぐ。文化祭は祭りという文字が付くだけあって、祭りそのものだから。
1回目のリープ先でカニクリームコロッケとメンチカツを食べ、たくあんコロッケまで食べた俺だが、また腹が減っている。母ちゃんを上手く丸め込み、特大のフランクフルトを買ってもらった。母ちゃんはフランクフルトの他に、ハッシュドポテトまで買った。
「母ちゃん、よく食うな……」
「あんただって、どうせこの後にまた何か奢らせるんでしょ。分かってるわよ、あんたが焼きそばとたこ焼きとお好み焼きを一気食い出来る胃の持ち主だってことは」
「……や、それは言い過ぎじゃね?」
母ちゃんはカリッカリのハッシュドポテトにかじりつき、よく噛んで飲み込むと、呟いた。あたしは取り戻したいのよ、こんな平和な生活を──。目の奥がツンとした。
母ちゃんの為なら、俺は犠牲になってもいい。そう思っていたが、俺が欠けた日常なんて母ちゃんは望んでいないのだろう。必ず2人で現代に帰ろう。俺はフランクフルトを頬張り、たまに話し掛けてくる懐かしの同級生に話を合わせ、母ちゃんを生き返らせる為の情報収集に励んだ。しかし、成果は得られないまま、時間だけが過ぎていった。




