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ミッション4:しじみ・あさり・はまぐり / 3

 まず、あさりは俺と母ちゃんに、自分は天国から派遣されて長い「天使猫」だと名乗った。しじみと同じく、退屈過ぎて刺激を求めていた真っ最中だったらしい。そこにやってきた、俺と母ちゃん。いい人助け、いや、いい暇潰しの対象にさせられそうだ。


 はまぐりも大体はしじみとあさりと同じ。はまぐりは「地獄」から派遣されている「悪魔猫」らしいが、これまた派遣されて長く、退屈しているらしい。おっとりした性格、口調だが、眼光は鋭い。──で、このしじみ・あさり・はまぐりは、どう俺と母ちゃんを助けてくれるのだろうか。



 「さて、あさり、はまぐり。香織……このご婦人を「生還」させる為に必要な力と知恵を、みんなで絞り出すのにゃ。(でも、にゃあが退屈しない程度に頼むにゃ)……対死神銃は渡したのにゃけど、追手が死神だけとは限らないからにゃあ。あさり、天国から追手が出てるかどうか、端末で調べてほしいにゃ」


 「白い羽の追手だったら撃ったわよ?」



 母ちゃんがサラッと言うもので、しじみもサラッと流しそうになった。が、しじみは母ちゃんの肩に飛び乗り、母ちゃんが撃ったという天使の特徴を0から100まで聞いた。しかし、母ちゃんが撃ったという天使は、どうやらしじみの思っていた天使ではないらしい。しじみは呟く。仕事なんて滅多に回ってこないのに、相変わらず怠惰なおっさんだにゃ、と。おっさん?天使がおっさん?


 しじみがブツブツ言っているうちに、あさりがスマホのようなもので追手の情報を出してくれた。そこに映し出されていた文字は、ディップ:出撃。……出撃。天使が。出撃。出撃、なんて物騒な匂いしかしない。

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