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ミッション2:第1のリープ先「とある日の商店街」 / 4

 ベンチに座り、母ちゃんと一緒にカニクリームコロッケやメンチカツに食らいつく。気温はふらりと買い食いをするのに丁度良い、少しだけ和やかな空気に胸の中のモヤモヤが消えていくようだった。これも親孝行に入らないかなぁ、と思ったが、コロッケ類は俺の金で買ったわけじゃないしな。


 しかし、この商店街で俺が母ちゃんの荷物持ちをするという場面のどこが「母ちゃんの死因」に繋がるのか。情報なんて小指の爪の先ほども無い。思わず、溜め息。



 「母ちゃん、自分の死因のメモとか取ってないの?それか、都合良く、その手の記憶が戻る機関銃とか持ってないの?」


 「誰が好き好んで自分の死因なんてメモするの。記憶の戻る機関銃?そんなもの持ってたら、とっくに使って自分を撃ってるわよ。あんたこそ、タイムリープの能力が呼び水になって不思議な力が芽生えたとかないの?」



 親子揃ってむちゃくちゃなことを言う。いくら俺と母ちゃんがアイライクご都合主義でも、奇跡を起こせるわけじゃない。


 話し合った末、俺と母ちゃんはまだリフォーム前の、俺にとっては本当に懐かしい自宅に帰ってみることにした。何か、母ちゃんの死因について分かるものがないものか。ここは過去、そんな期待をするだけ無駄だとは分かっているのだが、縋らずにはいられない。

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