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「自然に回帰しよう!」  作者: ケケロ脱走兵
3/7

妻の実家への移住

        


              (3)





 妻の実家は広島県の東部、岡山県境と接する神石高原町というと所で


、中国山地の山間にあり、人口よりも獣の方が多いに違いないと思えるほど


の自然豊かなところであった。私は妻と


一緒に車で何度か訪ねたが、冬のある日に大雪に見舞われてノーマルタイヤ


では帰れなくなって、仕方なく泊まらざるを得なかったことがあった。そ


の時以来、絶対冬には行かないぞと決めていた。つまり、それは娘の健康回


復のためには最適の地に違いなかった。ただ、私は東京で仕事があるので今


すぐに移住するわけにはいかなかった。妻と娘を妻の実家に送ったあと、神


石高原町の役場へ向かって、かねてより相談に乗ってくれた役場の人を訪ね


た。すでに住居は、妻の母が独りで暮らす実家に、それぞれが自分の部屋を


独占しても余るほどの昔風の大きな家屋だった。ただ問題は娘が自然以外は


何もないそんな山奥のくらしを気に入ってくれるかだが、妻が言うには娘は


野山を駆け巡って遊ぶことを決して嫌がらないと思うと言った。ただ、東京


育ちの自分にはいったい何が面白いのかさっぱりわからなかった。妻は、


「だって那美(なみ)はわたしの子だから」


確かに那美の性格は妻の男勝りの性格とよく似ていた。ただ、それじゃあ俺


の性格はいったいどこへいったのかとちょっとイジケタ


                            (つづく)

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