11:超大型新人ッ、クロウくんッッッッ!!!
11話だから初投稿です!
帝都周辺を囲う『ベルリンの霊壁』。その四方には、四つの街が存在するそうだ。
――『東方都市ヤトウラ』『西方都市サンディア』『南方都市アヴェロワーニュ』『北方都市セイラム』。
それらは関所の役割を果たしており、帝都のほうに抜けるには超高額の金銭が必要とのこと。
さらにお金を払えば帝都まで直通できるわけではない。通行希望者を街にとどめ、その者の経歴や人格を数週間がかりで調査。それで合格ができなければ追い出される仕組みになっている。
そうやって悪しき者が帝都まで向かうのをブロックしているらしい(アイリス師匠が得意げに教えてくれた。かわいい)。
そんな大事な街だから、それぞれの場所には魔導騎士団の支部が存在していた。
「――ようこそクロウくん。ここが『セイラム支部』だ」
襲撃事件の後。
俺はアイリスさんに連れられ、四方の街の一つ・『北方都市セイラム』の支部に招かれていた。
彼女曰く、『私の弟子として、支部長には顔合わせしておかないとな』とのこと。
というわけで応接室に通された俺は、ふかふかソファに座りながらアイリスが入れてくれた紅茶を啜っていた。おいしー!
(あぁぁあぁ~あったかいお茶うめ~超生き返る~! ここまで大変だったってばよぉ……!)
苦節の一週間を思い返す。
目的地にまっすぐに向かうはずが、腰のゴミソード『ムラマサ』によりあっちこっちに走らされる日々。
疲れるしバトルさせられるしで死ぬかと思った。
それに野宿+冷たくて味気ない携帯食の毎日で体力もろくに回復しないし、途中でアイリスに会ってなかったら本当に野垂れ死んでたよ。泣きそう。
「ど、どうだクロウくん、紅茶の味は? 頑張って淹れてみたんだが、美味しいか……!?」
「あぁ、毎日飲みたいくらいだ……」
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
真っ赤になるアイリスさんが可愛い。
お茶の味を褒められたことがそんなに嬉しかったんだな。
「ままま毎日ってきみーっ! もうもうっ、このこのぉ!」
「ふっ……」
アイリスに肩をどつかれながら(痛い)、落ち着いた時間というのを楽しむ。
やっぱりのんびりダラダラするのが一番だなー。
(クロウくんってば平和主義だからな。もうバトルも襲撃もこりごりだよ)
出来ることなら堅苦しい『断罪者』ごっこもやめて、素のクロウとしてアイリスとくつろぎたいものだ。
俺ってば本当は根暗で目立つの苦手なシャイボーイですからねー。堂々とした言葉遣いもキリッッッとした表情も、やってて疲れるんだよこれ。
「それにしてもアイリス、支部長とやらは遅くないか。まぁ師弟の仲を深めようと思っていたから丁度いいが」
「男女の仲を!?」
そうしてアイリスと待ちぼうけていた――その時。
「ししし失礼するよぉッ!」
応接室のドアが乱暴に開かれた。
怒気の籠もったハスキーボイスと共に、白衣の人物が部屋に入ってきた。
その人の顔を見て驚く。肌色は死人のように青白く、目の下には黒すぎる隈が刻まれていたからだ。
まさか、この人が支部長――じゃねえな。
(魔導騎士団の支部長ってことは、騎士の中でもすごい強い人ってなるわけだろ? この人めっちゃ雑魚そうだし)
たぶん、支部長どころか騎士ですらないヒラ研究者かなにかだろう。
だってコイツ軍服すら着ていないし、顔は不健康まっしぐらだ。体型もヒョロっとしてて背も低いし。
それに床屋に行く時間もないのか、白髪混じりの茶色い髪はボサボサだ。大丈夫かよ。
(歳は十代後半くらいかな。こりゃお偉いさんって線はないな)
あと性別どっちだ、この人?
「ききききききっ、キミがクロウだねッ!? 澄ましたツラしやがってこの野郎!」
いきなり怒鳴られた。マジでなんだこの人。
思わず首を捻る俺に対し、「むきーっ!」とさらに怒気を強くする白衣さん。
彼(?)は机に身を乗り出すと、俺に顔を近づけてこう叫んできた。
「今すぐっ! 即刻にッ、ヴィータ嬢に対する被害届を、取り消したまえぇぇぇええッ!」
――は? という言葉が、俺とアイリスの口から同時に漏れた。
今、この人はなんて言った?
あのヴィータって子に対する被害届を取り下げろと?
いきなりぶっ殺そうとしてきた相手を無罪にしろと?
あまりの彼(?)の発言に、アイリスが鬼の表情で立ち上がる。
「おいヒュプノッ、それはどういう意味だ!? クロウくんは殺されかけたのだぞ!」
「た、助かったのだからいいじゃないか! それよりもわかってるのかアイリスっ、彼女はカームブル侯爵家の娘だぞ!? 有力な騎士を多数輩出しているだけでなく、魔導兵装の研究費用も多額に出してくれているんだ! なのに僕のいる街で娘さんを犯罪者にしてしまったら、費用が打ち切りに……!」
「なっ、それであの一件をなかったことにしろと!? ふざけるなぁ!」
ブチブチに切れるアイリスさん。あまりの怒りに机を殴り割った。こわい。
(なるほど、このヒラ研究員はヒュプノさんっていうのか。にしても生々しい理由だなぁ~……)
ふむふむと思考する。アイリスが怒ってくれたおかげで少し冷静になれた。
――要するに、スポンサーの娘さんだから許してやってくださいお願いしますってことか。
事情はわかるが勝手すぎる言い分だなぁオイ。
「ぐぅぅぅぅうっ! 無論ヴィータ嬢は教育させるし、カームブル家と裏取引して賠償金もせしめてきてやるさっ!
だからクロウとやらっ、アレは何かの勘違いだったということにしたまえ! キミだってお金欲しいだろう!? なっ!?」
血走った目で迫ってくるヒュプノ。堂々と裏取引とか言っちゃってるよこの人。
(ふむ……これは違和感を感じるぞ。
魔導騎士といえば、大昔から魔物と戦ってきた集団。いわば正義の守護者たちだ。そんな者たちの集まりに、こんなわかりやすく腐敗した人間がいるとは思えない。
それに、あのヴィータって子が貴族の子女であるならば、俺を殺しに来た一件はおかしすぎる)
貴族の子供。つまりは家の名誉を背負ってるってわけだぞ?
そんな子がそう簡単に犯罪を起こすか。そもそも恨まれることをした覚えがないし。
(最後に、なかなかやってこない支部長の存在。これは……もしや!?)
その瞬間、『空気読み検定1級』(※自己判定)(※所持者俺のみ)(※常に場の空気と周囲の顔色を伺ってきた悲しい人生)の俺は、全てを理解した――!
あぁまったくっ、そういうことだったか!
(もしかして俺、支部長に試されてるんじゃないか――!?)
それが、俺の出した結論だった!
そう、全部仕組まれたことだったんだよ――!
(まずヴィータちゃんに俺を襲わせ、とっさの対応力をチェックしたんだ)
黒魔導士や魔物たちは狡猾だからな。いきなり襲ってくることなんて日常茶飯事だろう。
だからヴィータちゃんを差し向けたわけだな。きっと俺が対処できなかったら寸止めする予定だったのだろう。
ちなみにアイリスさんは知らないっぽいな。反応が自然すぎるし、きっとこのテストに本物感を与えるためにあえて教えなかったんだな。
(そして次に、目の前で唸ってるヒュプノさんとやら。この人にどう答えるかで、俺の『正義感』を試そうってわけか)
金欲しさに『ヴィータちゃんを許しまぁす!』なんて言おうものなら大失格だ。
じゃあ『ふざけるな腐れ野郎!』ってブン殴るのが正解か?
(ふむ……それはたしかに男らしい選択だ。だが、それだけじゃいけない)
俺はとてつもなく冷静だった。
現実は知らんが、このテストの『設定』ではカームブル家とやらが一番のクズということになっていることに気付く。
だってそうだろ? もしもそいつらがまともなら、ヴィータちゃんが問題を起こしたところでヒュプノさんが『研究費が打ち切りに~!』なんて心配するわけがない。そんなのは腹いせじゃないか。
「なぁなぁお金は素敵だろうクロウ!? 頑張って一年は遊んで暮らせるだけの賠償金をせしめてくるから!
だからなかったことにしよう!? キミがヴィータ嬢を許してくれれば僕もキミもハッピーになるんだ! さぁほら恨みなんて忘れて未来に生きよう!? 憎しみは何も生まないよ!?」
(なるほどな――これは『罠』だ! このわかりやすいほどドブカスに腐ったヒュプノさんは、悪ではなくて『悪によって歪められた者』なんだ!
いわばこの人も被害者っ、救わなきゃいけない存在なんだ――!)
「ちょっ、ねぇキミ聞いてる!?」
俺は真理に到達した――!
魔導騎士とは、強力な魔導兵装の所持を許された存在。
ゆえに裁く対象はよく見極めなければいけないんだ。
真の悪とはなにか――それをこのドブカスの演技をしたヒュプノさんから読み取れってことだったんだ。
やってくれるぜ、支部長。ならば答えは簡単だ。
「おい聞けよ! 無視するなよぉっ!?」
胸倉をつかんでくるヒュプノさん。相手にされていないと思ったのか、涙目で迫ってくる(すごい演技力だ)。
そんな彼(?)への対応は一つだった。
(さぁ、俺も役に成りきってやろうじゃないか。得意の『断罪者』キャラになぁ!)
俺は、『当たった瞬間に力を抜くことで、大きな音がしつつもあまり痛まない』ことを意識し――パァンッ!
「なっ……え? えっ!?」
ヒュプノさんの頬を、思いっきりビンタした……!
そしてッ、
「落ち着けヒュプノ。『正義』とは何か、思い出せ――!」
――戸惑うヒュプノの細い身体を、力強く抱き締めた……っ!
「なぁ!?」
「クロウくんっ!?」
動揺するヒュプノと、裏返った声で叫ぶアイリスさん。
後者はひとまず置いといて……俺はヒュプノに語りかける。
「俺はお前を怒ってなどいない。……苦しかったんだよな、ヒュプノ」
「っ!?」
か細い肩がビクッと震えた。
俺は言葉を続ける。彼の耳元で、心の奥底を慰めるような、甘く優しい声を意識し。
「言動からよくわかったさ。貴族たちの機嫌を損ねないよう、これまで必死で立ち回って来たんだろう?
時には屈辱的な要求を呑むこともあったはずだ。甘い蜜を無理やり吸わされ、逆らえなくされた事もあったんじゃないか?」
「そ、それはっ……」
否定の言葉は出ない。やはりそういう『設定』だったか。
(彼も正義の騎士団関係者であれば、最初から腐っていたなんてことはないはずだ。組織の中で立ち回る内に、少しずつ汚れてしまった――という設定なのだろう)
そうして捻くれたキャラなんだ。ちょっとした言葉くらいじゃ、まだ改心には至らないはず。
俺の予想だと、次にこの人は怒りで顔を真っ赤にして……、
「っ――わかったようなクチを叩くなよッ!」
ほら怒った。読めてたぜ。
そして同じく予想通り、俺を突き飛ばすようにしてホールド状態から脱出した。
いいぞ、あえて丁度よく抱き締める力を緩めてやった。存分に語ってくれヒュプノさん。
「くそっ、理解者ヅラしやがって。……あぁそうだよ、僕は貴族の犬さ!
最初に貴族のガキの罪を揉み消してから二十年、今じゃぁ正義の騎士とは懸け離れた存在だよ! それくらいわかってるさッ!」
えっ、二十年!? 仕事始めてからそれくらいは経ったってこと!?
この人どうみても十代後半の男子か女子だろ。どういうキャラ設定してんだよ。
うーん……まぁたぶんセリフ間違いか。本当は二年って言おうとしたんだな、スルーしよ。
「でもねッ、汚れた立ち回りをすることで手に入るものは山ほどあるんだ!
だからキミもさぁクロウ、賢くなりなよぉ! 正義漢ぶってないでヴィータ嬢を許すって言えよ! そうしたら金が」
「わかった」
「手に入って……えッ!?」
自分で言っておきながら、ヒュプノさんは信じられないモノを見る目をした。
アイリスさんも「なんでっ!?」と表情を歪めながら叫ぶ。
――おっと、二人とも勘違いしないでくれよ?
「ヴィータという少女のことは許そう。さっさと釈放の手続きをするがいい」
「っ、ふはっ、ふはははっ! なんだぁ話が分かるじゃないかクロウ! よし決まりだっ、では金の話を……」
「金は要らん」
「えっ」
再びヒュプノは困惑した。俺はすかさず言葉を続ける。
「金欲しさにあの子を許すのではない。……なぁヒュプノよ、カームブル家というのはよほど腐っているのだろう?
そんな家の者たちが、子供に対してまともな教育を施すと思うか?」
「そっ、それは……否だ。実際、あのヴィータ嬢はかなり歪んだ教育を受けてきたと聞く……」
「だろうな。――ならばこそ、俺はあの子を全力で許そう。彼女のような子供こそ、守るべき国の宝なのだから」
「ッ……!?」
ヒュプノが大きくたじろいだ。一瞬、眩しいものを見るように目が細められる。
もうこの人が突っかかってくることはないだろう。だって『ヴィータが罪に問われることで、この支部への出資がなくなる』って展開は回避できたんだからな。
未来を守るために無茶苦茶を言う必要はなくなり――ここからは、ちゃんと向き合った言葉で話してくれるはずだ。
「こっ……子供だからって、自分を殺そうとしてきた相手を……そんな風に庇うなんて……」
「おかしいか?」
「おかしいよ。……理不尽なことを言う僕に対し、声を荒らげず、事情を汲み取ってくれたことといい……キミは変だ。変なくらいに、イイヤツだ」
憂いを帯びていくハスキーボイス。
彼の瞳の奥底に、自己嫌悪の思いが浮かぶ。
「ああ……キミはお優しい人だねぇ、クロウ。まるで物語の騎士みたいだよ。
騎士馬鹿すぎて行き遅れになったアイリスの隠し弟子っていうのも頷ける」
「って誰が騎士馬鹿だ!?」
突然の罵倒にキレるアイリスさん。
しかしヒュプノは相手にせず、まっすぐに俺を見つめていた。
「くっ、チクショォ……!」
隈の刻まれた目元が濡れる。
やがて彼は、吐き出すように叫び始めた。
「僕は、キミみたいには生きられなかったっ! そしてこれからもカームブル家の犬であり続けるだろう!」
「そうか」
「仕方ないじゃないかっ、立場があるんだ! それに、まだ年若いヴィータ嬢と違って、僕はあまりにも汚れすぎた!」
「……そうか」
「そうなんだよッ! だから今さら何を言われたって、僕は犬として生きるしかないんだよっ! 僕はもう、このまま腐っていくしか……ッ」
「そんなことはないッ!」
揺らぐ声音をピシャリと遮る。
そして、彼の顎を指で持ち上げて顔を近づけた。ヒュプノが「ふぁっ!?」と動揺する(なぜかアイリスさんも「ほわぁーっ!?」という声を出した)。
ふふふ……俺の仏頂面を至近距離で見るのは怖いだろう?
だからこそ、言葉がよく耳に入るはずだ。
「犬のままで構わない。しかし腐るな。正義の心を忘れるな。悟られないよう『牙』を研げ」
「き、牙……?」
「ああ。カームブル家からもらった金で技術を磨け。権威を高めろ。有力な仲間を集め、いつか成り上がってやればいい。
カームブル家にへつらわなければ生きられない犬ではなく、逆に連中を潰せるような存在にな」
「はぁ!? そんな簡単に……っ!」
「逆転の足がかりはある。――あのヴィータという子だ。
ヒュプノよ。これからお前を全力で、彼女をまともに導け。これまで悪を働いてきた分、命を懸けてあの子を正義の騎士に変えてやれ」
それが成功した時、どうなると思う?
答えは明白だ。
「彼女が正義に目覚めた時、きっと彼女は家の悪事を告発せんと動くだろう。
内部抗争の始まりだ。そうすれば必然的に、カームブル家の力は衰退していく」
「っ、こちらは権威を高め、逆に向こうは弱らせてしまえばいいというわけか……!」
「そういうことだ。あとは高めた発言力を使い、ヴィータに加勢してやれ。それにて『巨悪』は断罪される」
「~~~っ!?」
ヒュプノは身体を震わせた。彼は唇を歪めると、一瞬遅れて腹を抱えて大笑いする。
「ふはっ、ふはははははははっ! なんだいキミはっ!? 優しいだけの男かと思いきや、家の潰し方を提示してきやがって! ていうかそれ、最終的にカームブル家とずっぷりだった僕も裁かれるんじゃないかい!?」
「まぁそうなるな。だが、告発に加担したなら減刑はされるはずだろう。
それにお前は研究者なのだろう? 技術さえあれば、一からやり直せるはずだ」
「あぁ、確かにね!」
ドレススカートのように白衣を振り乱しながら、ヒュプノは笑って笑い続ける。
――いつしか、腐った雰囲気は薄らいでいた。
淀んでいた目の奥に、ほのかな光が蘇っていく。
(すごい演技力だなー。まぁ、ここまですれば俺ってば合格だろ。どっかで見てる支部長さん、もう気を抜いてオッケーすよね?)
まだ見ぬ彼(?)に語り掛ける。
こんなドッキリまがいのテストを仕掛けてきたのは、俺が『アイリスの弟子』だからだろう。
(世の中には不思議な魔導兵装がいっぱいあるからな。千年前で言う盗聴器みたいなのを使って、俺と彼女の関係を調べたか)
馬車にでも取り付けられていたんだな。
もしかしたら嘘の関係であることさえもバレてるかもだ。
それでもまだ見ぬ支部長は、俺を魔導兵装の無許可使用で裁かず、試す機会を与えてくれた。
大天使アイリスさんの弟子たる資格があるか、俺を見てくれたんだ。
(ありがとうございます、支部長さん!)
彼(?)に感謝しつつ、この寸劇も終わらせることにする。
ああ、『実はテストに気付いてましたよー』って発言もしておくか。推察力アピールになるからな。
「ではヒュプノ。ヴィータに言っておいてくれ、『襲撃の演技ご苦労。おかげでいい訓練になった』と」
「ふはっ、演技って! あぁなるほど、訓練だったって理由で無罪にしておけばいいんだね?」
おっと、ヒュプノさんってばまだ演技を続けてらっしゃる。
えぇ、もういいじゃないっすかー。もう気を抜いて仲良くやりましょうよ? 支部長さんも出てきていいっすよー?
そう思っていた俺に――アイリスさんは、誇らしげな表情でこう言ってきた。
「ふふんっ、流石は私のクロウくんだ! あの腐りきっていた『ヒュプノ支部長』に、再び光を与えるなんて!」
え――支部長? えっ!?!?!?
訳の分からない発言に戸惑う俺に、ヒュプノは頬を赤くしながら笑いかけてきた。
そして、
「悪に堕ちていくだけの人生だと思っていたのに、最高に気持ちよさそうな夢を与えてくれやがって……!
気に入ったよ、クロウくん。セイラムの支部長として、全力でキミを騎士に推薦しようっ!」
って、ええええええええええええ!? この人が支部長だったの!?
じゃあ今までのやりとりは、もしかしてテストじゃなくてマジなやつだった!?
こ、これこそドッキリだろぉおおー---!?
・【悲報】大型新人クロウくん、出会って2分で支部長をビンタした上に貴族一門の壊滅を提案をしてしまう――!【そして伝説へ!】
『面白い』『更新早くしろ』『止まるんじゃねぇぞ』『死んでもエタるな』『こんな展開が見たい!!!』『これなんやねん!』『こんなキャラ出せ!』『更新止めるな!』
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