任命式の朝(プロローグ1)
新作と見せかけたリメイクです。ストックが多少はあるので頑張ります。
蒼い炎のような翼をはためかせ機械のの巨人がまるで生物であるかのように空を翔る。
クルリとターンし、手に持った体験を振るい、手近な標的を次々と切り刻んでいく。
「次は撃ってみますか。」
と、コックピット内で青年が呟く。
別になにかしらの操作をしたわけでもないのに巨人は剣の持ち方を変えると、剣からビームが放たれ、遠くの標的を凪払う。
「あれ?強すぎん?まぁ、低いよりかいいか。」
と、しばらく乗り回した後、おもむろに剣を放り投げると、剣が亜空間へと収納される。
「おお、いけたわ。」
と、青年は青年で驚いている。自分で登載した機能の癖に。
その後、青年は好き放題巨人を振り回した後、とある格納庫へと機体を降ろした。
スポッと腕を機械から引き抜き、腰部のロックを外し、コックピットから這い出る。
「どうだい?ソラ?」
と、呑気に青年へと語りかけるいかにも魔術師って見た目なローブの青年が青年へと話しかける。
「感覚式操縦機構の方はすごい完成度がとにかく高いですね。」
「それは勿論僕が作ったんだからね‼」
「まぁ、考えたの俺ですけどね、マーリン先生?」
「なにかな?僕聞こえない。」
と、惚けているが、今俺の目の前にいるのはキャメロットが誇る大魔術師である。
「はいはい、で、気になる点はライフルの威力が高すぎないですか?」
「え?そこスルー?先生悲しいな~、で?何?ライフルの威力が高い?大丈夫、大丈夫。威力の方は後で調節できるようにしとくから。」
「よろしくお願いします。」
と、何点か、気になる点をマーリンと話していると、アラームが鳴る。
「あ、そろそろ着替えないと、シャワー借りますね。」
と、先生に声をかける。
「あぁ、使ってくれ。なんせ今日は君達の晴れ舞台だからね。着替えてくると良いよ。さて、僕も着替えよないとね。」
「…あんた来んのかよ。珍しい。」
「そりゃ、数少ない弟子の晴れ舞台だからね。僕も出るさ。」
「酒だけは飲まないでくださいよ。後でなんぼでも付き合いますんで。」
「わかってる、わかってる。」
本当にわかってるんだか、この人本当酒癖悪いんだよな…とりあえず酔っ払ったら無視の方向で。
と、考えながら、シャワーを浴び、新品の黒い騎士服に着替え、部屋を出たところで、
「蒼穹くん、どう?この服似合ってる?」
と、新品の白色の騎士服を身に纏った少女が表れる。
「うん、可愛いよ綾音。」
と、二人で雑談をしながら工房の外へ出ると、マーリンが車を玄関前に寄せていた。
「さぁ、行こうか、君達の晴れ舞台へ‼」
…あんた本当に来るんかい。
というわけでお久しぶりです。十一司狼です。
マドンナも連載する言ってた作品もほっぽって書いてました。ついでに色々と生活環境が変わってしまいそれに慣れてきたので連載します。今度こそはエタりたくねぇや…
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