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屋上5
「お前こんなところで何してんの?」
「別に」
「んだよその態度!サボってるのバラすぞ」
「お前も一緒なのに?」
「.....」
「バカ?」
「るっせぇ!ヒマなら付き合え!!」
「冗談。誰がお前なんかと」
「いいから、いいから!」
無理矢理腕を引いて、連れ出した。
結局、出口で先生に見つかって遊びには行けなかった。
それからも何度も誘ったけれど、同じ時間を過ごしたのは学校だけだった.....。
放っておけなかった。
そうしたら、煙みたいにすうっと消えてしまいそうだった。
自分では気付いてなかったみたいだけど、時々すごく悲しそうな顔してたんだよ。
もう、そんな顔を見ないで済むのかな?
それなら、さ。
最期くらい、一緒にいさせてよ。
赤髪の少年Ver.