第80話 フェンリル
俺はコウの素早い攻撃を2本の剣で受けた
「久しぶりに戦ったが、流石に速いな!」
「速いだけじゃありませんよ!US獣化!」
コウの毛が逆立ち、身体能力が向上した
「いきなりそれか。速さのギアがあがったな」
コウの速い太刀筋を防ぎながら言った
「たが、まだついていけるぞ?」
「くっ。本当に人が変わったように強くなりましたね!!風魔法 狼風双牙」
爪に風が纏い、攻撃をくりだした
「ローライト流 双剣術 黒龍」
コウの攻撃を剣術で防ぐとすぐさまコウは距離をとった。そして、目にも止まらぬ速さで中庭を駆け巡った
なるほどな。剣ではなく爪の攻撃にすることで移動は四足歩行になり速さが上がるのか。
だがな
「闇魔法 超重力」
俺の重力魔法により、コウは地面に押し倒された
「ぐぅっ!!重力魔法??う、動けない。よくこのスピードを目で捉えましたね…」
「見えてなどいない。最初から魔力感知で感知していたからな。それができれば捕らえることなど造作もない」
「くっ。仕方ないですね。US神獣召喚!力を貸してください狼神!」
コウのスキルと共に白くモヤモヤとした魔力を帯び、赤い目を光らせる狼が現れた
思ったよりもでかいな。神獣か…
「闇魔法 超重力!」
俺の技はフェンリルを襲った
しかし、フェンリルは重力にビクともせず、咆哮を上げこちらに向かってきた
「がぎゃぁぁぁー!!」
「流石だな。錬金術【地】泥狼!」
地面から生成された狼がフェンリルを襲った
しかし、フェンリルに到達する前に全ての泥狼が塵となり消えたのだった
…。周りに風魔法を纏ってるのか。近寄った敵を自動で粉々にするか。厄介だな。
「神獣 狼風暴虐!」
コウの指示と同時にフェンリルの口から放たれた圧縮された強力な風魔法が俺に向け放たれた
強力な風で中庭の草が舞い上がっている。かなりの魔力と風圧だ…
くらったらひとたまりもないな。
「神獣1体で勇者や魔王と同格か。…【限界突破 闇の勇者】!」
髪はより黒くなり、瞳が赤く変わった
「闇魔法 虚空」
俺が放った虚空がフェンリルの攻撃を相殺した
「まだ奥の手はあるんだが?どうする?」
「本当にあの空ですか?つ、強すぎます。なら、私も全力で行きますよ!US【獣神化】!!」
フェンリルが魔力体となりコウの体内に入っていった。そして、コウの姿は白灰色と変わった
見ただけでわかる。強さがさっきと違いすぎるな。完全魔装解放や限界突破と遜色ない。
「すごいな」
「人族最高到達の限界突破、魔族最高到達のフルマナニティ。2つに負けない強さがこの獣神化です。今のうちに敗北を認めてください。怪我しても知りませんよ?」
「フッ。俺が負けるとでも?」
「リルと空に稽古をつけたのは私ですよ。負けるわけがない!」
「確かにそうだな。あの時とは2人とも比べ物にならないくらい強くなったがな。…おしゃべりはここまでだ。こい!」
「はぁー!!」
コウが地面を蹴りこちらに向かってきた
「トーレ。スキルを使うぞ」
『わかりました。US【無限の才能】を使用。スキル【バジリスクの近縁種、野生の力、風鎧】身体硬化、身体強化、風魔法強化、魔法耐性発動。攻撃系魔法スキルは常時発動状態に並列展開してあります』
「攻撃系のスキルは弱くしておいてくれ。コウは敵じゃないからな」
『了』
「風魔法 白狼乱」
コウの右手の爪に大量の白い風が空を斬り裂く音を出しながら纏った
「スキル【空爪】夜空の合わせ技だ。闇魔法 夜空牙!」
放たれた黒の斬撃は空間全てを斬り裂きコウに向かっていった
コウの技と夜空牙がぶつかり合った
「ぐっっ!!がぁぁぁ!!お、押し返せない」
俺はその隙に距離を詰め間合いに入る
「ローライト流 双剣術 黒陽」
双剣による2段斬りにより、自身の技とコウの技を斬り、コウの首に剣を向けた
「終わりだな」
「…くっ…。本当に強くなったんですね…」
「まったく。風呂に入ったばかりなのに汗をかかせやがって。まぁ、コウの実力もわかった。これなら戦場にも行かせられる」
「…!では!?」
「たが、最初に言った通り、イブリースの件が片付いて回復してからだ。それだけは守ってくれ。ルシファーも前線に行くみたいだからそれでも遅くないだろ」
「…わかりました」
そして、数日が経ち俺とコウは魔国エブリスに向けて魔国アンゲルスを旅立って行った
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