第72話 ヴァニの思惑
ヴァニの魔力が上がると共に姿が変わった
背中の小さなコウモリの様な羽と歯の八重歯は大きくなり、一見しただけで彼女が吸血鬼だとわかる様になった。
そして、毛先だけが赤い髪も全てが赤くなり威圧感が増した。
これが、ヴァニの完全魔装解放…。
存在感はルシファーと遜色ない。
ルシファーと戦い続けて完全魔装解放には慣れたつもりだが…。
なかなか、そうもいかないか。
「まさか、ヴァニまでそれができるなんてね。」
「喋る余裕?」
ヴァニは笑いながら言った
「さっきまでとは違い言葉も流暢だな…。いくぞ!」
空は剣を構えた
「早く来て」
空はヴァニとの距離をすぐに詰め剣を振った
「ローライト流 双剣術 陽光白骨」
下から上に登る剣技がヴァニに向け放たれた
しかし、ヴァニは掠ることも無く、剣の間をすり抜けた
なんだと!
身のこなしがうまい…。まさに軟体だな。
「遅い」
ヴァニの剣が空を襲った
ヴァニの速い剣を空は必死に弾いた
「剣が細い分、スピードが速いのか!!」
「余裕あるね」
ヴァニは背後に周り、空の首筋を噛んだ
「!!!!」
ち、力が抜ける…
『空!魔力を吸われています!風魔法 風斬』
トーレの魔法をヴァニは軽々と避けた
「空、魔力おいしい」
ヴァニは唇をペロッと舐めた
「さすが吸血鬼だな。血じゃなくて魔力を吸われるとはな。」
『短時間の吸血でかなりの魔力を吸われましたね。長期戦は得策ではないですね』
「そうだな!すぐ決める!闇魔法 羅不迴翼。闇魔法 天空」
空の周りに10本の黒剣が現れた
「またそれ。芸がない」
「いってろ!はぁー!」
空の剣とトーレの操る黒剣がヴァニに襲いかかった
しかし、ヴァニはそれを確実に避けていく
な、なんで当たらない!
何か仕掛けか?
『空!剣技を!』
「ローライト流 双剣術……」
「遅い!!」
ヴァニの剣が空を襲った
空はすんでの所で剣で受けてヴァニに飛ばされた
「くっ。!なんだろう。僕のことじゃなくて他を見てるような。」
『空を見ているようで見ていない。例えるなら流れを見ているようですね。』
「空の攻撃擦りもしないな。」
ローがルシファーに言った
「ヴァニは…吸血鬼族は稀にUS【血紅眼】を持ってるからね。魔力を吸う一族は魔力の流れを見極める。ヴァニはそうゆうのに長けてるからね」
「にしたって魔力の流れだけで空の動きまでは分からないだろ」
「いや、一概にそうだとは言えないぞ。例えばジャンプする、この行為だけでも足に魔力が行き渡るだろ。」
「あーなるほどな。つまり、魔力が薄い部分を叩けば、それは不意打ちになるわけか。」
「まぁ、そんなに魔力の濃い薄いが分かるのはヴァニくらいだろうけどね。」
キンッ
キンッ
「ハァハァ。技が出せない!」
「遅い。もっと研ぎ澄ませて。」
「ハァーー!」
空の剣技、魔法はヴァニの速さにより全て出すことを封じられた
そして、何もできないままヴァニは空の喉元に剣を突き立てた
「終わり。」
「ハァハァ。く、くそっ。」
ヴァニの完全魔装解放が解除された
「ふぅ…。空…、攻撃…に…ムラ…があ…る。集中…覚え…た方…がい…い。」
「ムラか…。」
「お疲れ様。2人とも!明日からヴァニに空の稽古を任せるからよく学ぶようにね!」
ルシファーが2人に言った
「そ…れと、…魔力…出しき…れ…てな…い。全力…だす」
ヴァニは言い残し去っていった
出しきれてない?
僕は全力だぞ…。
ヴァニの言葉はいつもひっかかるな
「ヴァニは当時落ちこぼれだったコウを見かねて自ら面倒を見てたんだよ。吸血鬼一族は特に人族から嫌われているから言葉足らずで愛想も悪いけど、面倒見だけはいいからいい経験になると思うよ空!がんばりな!」
そして、ヴァニとの特訓が始まった
相変わらずヴァニの完全魔装解放には驚かされている
「まだ!研ぎ澄まして」
「魔力を出し切る」
「もっと集中して魔力を全体に行き渡らせて」
戦闘中そんなヴァニからの助力をもらいながら戦っていたわけだが、僕は全ての魔力を出し切り地面に倒れた
「ハァハァ。ハァハァ。」
ヴァニが僕に剣を構えた
「空、まだやれる。あなたの中に魔力がある、それ、出して」
「さ、さっきからそのことばかりだ。どうゆうことなんだ!」
「気づいてないの?あなたの中に巨大な魔力ある。それを出す。行くよ」
ヴァニは剣を振るい僕に向かってきた
僕は満身創痍ながらも必死で剣を受けた
「確かに、空の魔力量は少なすぎるよな」
それを見ていたローが言った
「ヴァニがそう言うなら本当なのだろう。空には何故か使われていない魔力がある。それを使わせようとしてるってことは…」
「なるほどな。ヴァニのやつ空に限界突破か完全魔装解放をやらせるつもりか」
ローはルシファーの方を見て言った
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