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異世界最強魔剣士の父と現実世界最強の魔導師の母をもつ子供が異世界転移  作者: めいがしん
第3章 〜グルーシスダンジョン攻略篇〜
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第67話 灯火



「そんなに騒ぐな。大した血は出てないだろう?エブリス流は火炎剣だ、傷口は焼かれ止血される。なぜだと思う?…それはな、強敵と長く戦い続ける為だ。強者と戦ってこそ真の強者となる。だが、片腕が無くなるくらいの痛みでうずくまるとは空、お前はその程度の男ってことだ。」


片腕の痛みは耐え難いものだ、だが、僕はそれでも立つことができる

しかし、痛みで魔力コントロールが乱れ羅不廻翼ラファエルや付与魔法、スキルが切れた

その反動で体が動かないんだよ。

でも、それは言い訳にすぎない。

リルを、リルを渡すものか!!

「がぁぁぁぁーー!!!」


空は残った体力を振り絞り立ち上がった


『空これ以上は無理です!立ち上がってはダメよ!!』


わかってる。心配してくれてありがとうトーレ…。でも、あいつを倒さない限りリルの呪縛は取り除けない!僕がやらずして、誰がやるんだ!!

「ハァハァ。イブリース。…僕はまだ…やれるぞ!!」


「ハハハハ!いいぞ!その意気だ!面白き男だ空!魔王イブリースもお前の闘気に応えよう!」


同時刻、魔王ルシフェル対リト


「空!まずいな…。すぐに終わらせる!!」


「おいおい。俺との戦いでよそ見なんて余裕じゃないか。なぁ?光の魔王よ。火魔法 火炎城壁アグニスール


ルシフェルとリトの周りを巨大な火が囲った


「これで行けないぞ?光の魔王。」


「小賢しい真似を…。」


そして、空は片腕のみでイブリースに斬りかかっていた


「ほらどーした空。威勢だけか?それじゃ傷ひとつもつけられんぞ。」


空はすでに限界を超えていた

スキル、付与魔法、強化魔法全てが消え、体は重く、満身創痍だった

そんな空を、イブリースは子供と遊ぶように剣を振るっていた


「ハァハァ…。ハァハァ…。リルは…絶対…。」


「もお言葉も出すことができんか。ったく。少し強く剣をいれたらこれだ…。つまらんな。空、終わらせるぞ。」

イブリースの剣は激しい炎を纏い燃え上がった


赤蒸天虎レッドティーグル

横から火の虎が空を襲った


「父様。私は父様についていきます。」

リルは空に火魔法を放ち、イブリースの前に跪いた


「フン。やっとわがまま娘の帰還か。」


同時にルシフェル達を覆っていた火が消え、そこから無傷のルシフェルとリトが現れた

そして、リトはイブリースの元へと移動した


「イブリース様。これ以上は儀式に問題があるかと。ここまでにして帰りましょう。リルも戻ってくる気になりましたし。」


「まぁいいか。行くぞ!リト、ジン、そして、リル。」


『はぁっ!!』


「邪魔したなルシファー!また魔王会議で会おうぜ、今度はこれとは違う体でな。」


4人は炎の中に消えていった


「…リル。リル。」

空は地べたに這いつくばり、意識がもうろうとする中、片腕を上げて呼び、そのまま意識を失った


しかし、リルはそのまま消えていったのだ


「ルシファー様!空が!…空が!」

コウが急いで空を抱き抱えた


「わかっている!すぐに城に戻って治療を!!」


そしてリルが連れ去られ、空が倒れてから2ヶ月がたった


「…こ…こは。」


「空!!目を覚ましたんですね。よかった…。すぐにルシファー様を呼んできます。」


「…ま、まって。リルは…。リルはどーなった。」


コウは言いにくそうな顔で首を横に振った


「…。…行っちゃったんだね。」


「とにかく、ルシファー様を呼んできますね。」


数十分後、コウはルシフェルを連れて空の元にやってきた


「よかった。目を覚ましたんだね!空!」


「…うん。ルシフェルが治療してくれたんでしょ?ありがとう。」


「右腕はどうだい?動きに問題はないかい?」


「動かせるには問題はないけど、まだ病み上がりなのか少し痛いかな…。」


「なら、もう少し様子を見た方がいいね。それと、空に話しておきたいこともある。基本ポーションの回復は傷と体力、魔力の治癒だ。欠損した部分の回復は回復術が必要になる。回復術って言うのは細胞分裂回数を飛躍させるものでリスクがある。欠損した部位をもう1度生やすことは寿命を縮めるんだ。…空の場合は斬られた右腕が落ちていたから結合した分そこまで寿命は削れていないと思うけどね。」


空はボーっと呆けながらルシフェルの話を聞いていた


(まだ現実を受け入れられないか…)

「とにかく。目覚めてよかったよ。もう少し完治したら話をしよう。それまで休んでなさい。」

ルシフェルはいってしまった


その夜

空は部屋のベランダで外の空気を浴びていた


「トーレいるかい?」

『いますよ。どーしました?』


「なんでリルは自ら魔王の元へいってしまったんだ。」

『リルの気持ちはわかりません。ですが、あの時、自ら進んで行った訳では無いはずですよ。リルは空を庇って魔王の元へと…。』


「…リルは剣を置いていったんだ。この剣は握っているとリルの体温のように温かい。もお、行っても遅いのかな。」

『それは分かりません。ですが、リルを助けたい。その気持ちは私も同じです。間に合うか間に合わないかではないのでは?』


するとそこにコウがやってきた


「空?どこへ行くつもりですか?」

コウは空の格好を見て言った


「…リルを助けにいく。」


「ハァー。やっぱりそう言いますよね。仕方ない。私も行きますよ!」


「コウ!いいのか?コウにはコウの立場が。」


「いいんですそんなこと。同じ仲間としてこれ以上は見捨てられません。それにあの時、私は何も出来ませんでした。私も一緒に戦えばリルを助けられたかも、魔王を倒せたかもしれません。なら、今度は一緒に!!」


「やれやれ。やっぱりこうなったか。」

ルシフェルが突如空から降りてきた


「ルシフェル。」


「ルシファー様。」

ご愛読ありがとうございます


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