第64話 トーレ・シルウェストレ
空達はグルーシスダンジョン最終階層へと到着した
ここにトーレの本体があるのか。
「みんな、少し僕は上に行ってくるよ。」
「上に?どうやって?」
「ふふ!こうするのさ!闇魔法 魔晶結界」
空は空中に結界次々と張り、それを足場にして上に向かって行った
「ピート…。あの技って確か1個使うので限界よね。」
ケイが空を見ながら言った
「そ、そうですね。魔晶結界は魔力コントロールが難しい技なので足場にする人や何個も作る人は初めて見ましたね…。」
ピートは唖然としながら答えた
「ありゃ、バケモンの類だな。ハハハハ!」
「笑い事じゃねーよトッド。ったく。味方でよ
かったよ!」
「フゥー!結構登ったな!っよしと!」
空はダンジョンを見渡せるところまで登り周りを見た
確かコウの情報だと真ん中にある大きな木って言ってたよな…。
!!!。あれか!!??
いや、デカすぎるでしょ!!
樹齢何年…って考えるだけ無駄か。
空が見た木は見たこともないほど背が高く広大で巨大な木が生えていた。
空は颯爽と下におりてトッド達と合流した
「なんか見つけたか?」
「ああ!僕の目的である精霊樹を見つけたよ。僕は行く。トッド達はボス部屋を目指すんでしょ?一緒に探そうかい?」
「いや、大丈夫だ!空は空の冒険がある、俺たちにいつまでも付き合ってもらうのも悪いからな。じゃ、ここでお別れだな。」
「そうなるね。トッド達ならダンジョン攻略もできるはずだ。がんばってくれ!」
「へっ!ありがたい言葉だぜ!じゃーな。またどっかで会えることを信じてる!!」
空とトッドは握手をしてその場で別れた
そして空はすぐさまトーレの本体、精霊樹の元へと向かった
空が精霊樹の麓に着くと、枝は折れ、ボコボコといくつもの穴が空いていた
「コウの読み通りだな。サムパーティの攻撃によって精霊樹が傷ついてる。これじゃ、いくらトーレを回復しても無駄な訳だ。ポーションで回復してくれよっ!」
空が精霊樹にポーションをかけた
すると精霊樹は緑色の光を放ち、みるみると傷が消えていった
「っよし!これもコウの読み通り!あとはトーレが回復してこっちにきてくれるのを待つだけだな。」
数分前
グルーシスダンジョン第7階層スーラの部屋
「空もおついたかしらね。」
「そうですね。空さんならそろそろついて回復していてもおかしくないですね。」
「そういえばコウに聞こうと思っていたんだけど。称号って何かしら?」
「え!?リル!称号がついたんですか?これは驚いた。称号っていうのはですね。通り名のことをいいます。ですが、同時にUSと同等のスキルでもあるんです。称号が付いている冒険者はそれこそ名の通った冒険者で勇者や、次の勇者候補に与えられているのが多いですね。」
「うそ?そんなにすごいことなのねこれ。」
「ちなみにどうゆう称号なんですか?」
「【炎剣の雷紅】よ。効果は火魔法+200%上昇と剣術+120%上昇ね。」
「す、すごいですね。ルシフェル様の【堕天使】やヴァニの【鮮血の女吸血鬼】などがありますね。ちなみに勇者だとローレン・デルホートの【冷徹の聖騎士】と【光の勇者】があります。まぁ、2つの称号を、持っている時点であの人は人類最強ってのがわかりますが。」
「まだまだ高みには遠いわね。」
「ふふ。そうですね。これからも3人で鍛いあいましょう。…!!。リル!トーレの様子が!」
突如トーレから緑の光が放たれた
「うぅ…。こ、ここは。!!。魔王の配下はどーなりましたか!」
「サムパーティなら倒しましたよ。」
「大丈夫よ!安心して。空が回復してくれたのね!」
「空が…。なるほど。状況は何となく飲み込めました。なら、空を迎えにいってきます。ご迷惑をおかけしてすみません。」
「いいのいいの!そんなこと気にしないで!空のことよろしくね。」
「はい。では、いってまいります。」
トーレの目の前に緑色の魔法陣が現れ、その中に入っていった
同時に空の方に魔法陣が現れた
「この魔力の感じはトーレかな?」
すると魔法陣からトーレが姿を表した
「空様。この度は大変ご迷惑とご足労をおかけしました。」
「よかったー。回復したみたいだね!迷惑だなんて思っていないよ。むしろ、あんなにボロボロになるまでサムパーティに僕たちの居場所を教えないでいてくれたトーレに感謝してるよ。ついこの間までは敵だったけど今は友達だと僕は思ってるよ!」
トーレは少し顔を赤らめた
「本当にあなたは不思議な人ですね。普通ダークドライアドを見つけたら嫌悪する人もいれば珍しいが故に攫う人もいます。あなたの言葉で私は胸がいっぱいですよ。空もしよければ、私を友達ではなく…、その…。な、仲間にしていただけませんか?」
「もちろん大歓迎だよ!!これから一緒に冒険しよう!トーレ!」
空はニッコリと笑って応えた
「ん?。ちょっと待ってくれ、トーレは魔力体でしょ?精霊樹の魔力範囲外だと活動できないんじゃ?」
「フフフ。それなら問題ないですよ。私が実在して空達と冒険するのではなく、本体の空と私の魔力体で契約を行い、空の中に入らせてもらいます。これなら、空という本体の中で一緒に冒険ができます。」
「なるほど…。つまりは精霊契約ってことか。よし!それでいいよ!一緒に旅をすることには変わりないしね!」
「フフッ。では、精霊樹に手をかざしてください。」
トーレはそう言い残すと精霊樹の中に消えていった
空はトーレに言われた通りに手のひらを精霊樹にかざした
「我、風の特級精霊トーレ・シルウェストレ。4大精霊の名の下に真白 空と契約をすることをここに誓う。」
精霊樹からトーレの声が聞こえ、空に緑の光が灯った
そして、その光は空の中にスーッと入り消えていった
「終わったのか?」
『これで契約は完了です。どうですか?世界に4人しかいない大精霊と契約をした感想は?』
「なんだ?トーレの声が頭の中で聞こえる。僕の中にいるからそう聞こえるのか?…。っていうか世界で4人しかいない大精霊なの!!??」
『あら、そうですよ?言いませんでしたっけ?』
「いや、聞いてないよ。」
『あらあら。これは失礼しました。まぁ、結果オーライって事で。』
なんか、キャラ変わってない?
『それよりも空。ステータスを開いてください。契約によって新たなスキルやレベルも上がっていると思いますよ?』
「了解。ステータスオープン」
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ステータス
真白 空(17) 男 Lv.345/350
ギルドランクB
種族 人
職業 魔法剣士
体力 52000/52000
攻撃力 11900
防御力 9600
魔法力 41000/41000
使用可
魔法 火、水、風、光、闇
スキル 『鑑定Lv.MAX』
この世のあらゆる物質を鑑定できる
『無詠唱』
詠唱無しで魔法使用可能
『収納』
素材や武器をアイテムボックスに
収納可能なお許容量は無限
『錬金術【地】』
地面で思い通りのものが精製できる
『大精霊の加護【風】』
風魔法+120%上昇
体力+20%上昇
魔力+25%上昇
ユニーク
スキル 【魔導演算Lv.MAX】
魔法同士の組み合わせ可能
既存のスキルと魔法の組み合わせ可能
【精霊召喚】
特級精霊トーレ・シルウェストレを召喚可能
【空間転移】
マーキングした地点に転移可能
【無限の才能Lv.5】
『爆拳』
打撃の当たったものが爆発する
『重音波』
圧縮した音波を出す
『狼の咆哮』
物理、魔法無効
『バジリスクの近縁種』
自信を硬質化できる。
『野生の力』
身体強化+50%
『鮫肌』
自身の体に風の付与魔法が宿る
『樹皮』
防御力+40%
耐熱
耐水
耐風
『鋼葉』
葉が鋼のように硬くなる
『毒針』
尾から猛毒の針を出す
『硬糸』
硬度の高い糸を出す
『軟糸』
硬度の低い糸を出す
『毒液』
口から高濃度の毒液を吐く
『空爪』
空間を斬り裂く
『熊毛』
ダメージ軽減+50%
『鱗粉【毒】』
毒の粉をまく
『鱗粉【痺】』
麻痺の粉をまく
『鱗粉【睡】』
眠くなる粉をまく
『風鎧』
風魔法+20%上昇
魔法耐性+20%上昇
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「おお!たしかにレベルと新しいスキルまで増えてる!…ん。ていうか無限の才能のスキル多すぎない?」
『んー。たしかにこれは多すぎる。それに空には使えないスキルもありますね。』
「無限の才能のレベルが上がったから無駄なスキルまで獲得してるみたいだね。」
『まぁ、それはそれとして。早く転移魔法でリル達の元へと戻りましょう!』
「たしかにそうだね。あまり遅すぎて心配させるのも悪いしね。US空間転移!」
空に白と黒の光が集まり空はパッと消えた
同時にリル達のいる部屋にも光が現れ、そこから空が転移してきた
「2人とも無事終わったよ。」
「空!遅くて心配したんだから!」
「空。おかえりなさい。トーレは無事戻れましたか?」
「ただいま!心配かけてごめんよ。そのことなんだけどね。まぁ、見てもらえばわかるかな?US精霊召喚!」
『皆さん。本当にありがとうございました。』
「え?精霊召喚?どうゆうこと??」
「もしかして、空と契約したんですか?」
『はい。その通りです。これからは一緒に旅をする仲間ということで。トーレ・シルウェストレをよろしくおねがいします。』
「えぇ!!嬉しいわ!トーレこれからよろしくね!」
「こちらこそよろしくお願いしま…。??。シルウェストレと言いました??もしかして、トーレは4大精霊の1人ですか!!」
『言いませんでしたっけ?』
「聞いてないですよ!!」
『あら。まぁ、即戦力ってことで。フフッ。』
やっぱりトーレ、キャラ変わりすぎ…
「空もとんでもない人と契約をしましたね。」
「どうゆうことだ?その辺詳しくわからないんだよね。特級精霊や大精霊って言うから強いんだろうけど。」
「はぁー。いいですか。大精霊というのはこの世に4人しかいない特級精霊のことを指します。特級精霊は上級精霊の100人分の強さで中級精霊でいうと1000人、下級でいうと10000人の強さと言われています。わかりやすくいうところの魔王や勇者の精霊版ってとこですかね。」
「んー。でも前戦った時はそんなに突発てきな強さは感じなかったけどな…」
『あー。それはですね。私が空達と退治した時は魔力量は10分の1しか持っていなかったんですよ。精霊樹にそれ以外の魔力を通していたのであの時は結構なハンデがあったんです。今となってはどーでもいいことですけどね。』
嘘でしょ?あの時そこまで圧勝てわけじゃなかったのに。魔力の10分の1??コウの言いたいことが分かったよ。僕はとんでもないのと契約したみたいだ…
「まぁ、いいじゃない!それよりも早く戻って勝利の晩餐といきましょう!」
「そうですね。何はともあれ、これからよろしくお願いしますねトーレ!」
『はい。こちらこそよろしくお願いします。』
トーレはそう言うと、空の中に返っていった
「ごめんその前に。リルに聞きたいことがあるんだ。」
「ん?どしたの?」
「リルがサムパーティと戦っている時、リルに鑑定を使ったんだけど…。名前とか色々変わってて…。それについて聞いておきたいんだ。」
「…。そう。見られちゃったのね。ごめんなさい。空を騙すつもりはなかったの。ただこれには深いわけがあって。ここじゃなんだから、帰ってからゆっくり話をさせて。私のことについて2人に話さなくちゃいけないことがあるの。」
「わかった。じゃ、とりあえず、帰ろう!」
空達はグルーシスダンジョンを攻略し、約2ヶ月ぶりに魔国アンゲルスへと帰還していった。
ご愛読ありがとうございます。
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