第60話 魔王ラーヴァナの配下
「なんでここにラーヴァナの配下がいるんだ。お前の目的は何だ」
「ラーヴァナ様を呼び捨てにするとはなかなか根性があるな。まぁ、いい。俺がラーヴァナ様に命じられたのは1つ。そこの女を連れてくることだ。お前らが全然来ないから雑魚冒険者共を暇つぶしに殺すしかなかったんだぜ?」
サムパーティはリルを指差して言った
「冒険者達が何人もダンジョンに入っては出てこないとルシフェル様がおっしゃっていましたが、あなたが元凶だったんですね!!」
「そんなことはしらねーよ。俺が暇つぶしに何をしようと関係ねーだろ。最近の冒険者はランクだけ一丁前でほんとに弱くて手応えがねーよ。」
「なんてことを…!!それに、リルは絶対に渡しません。私達の仲間です!」
まずいな。トーレがボロボロってことは相手はトーレを圧倒する強さを持っている。対してこっちは、僕とコウはすでに満身創痍、リルだけは回復していたからまだ戦えるが…。それに、トーレを回復させないと今にも消えかかってる。残りのポーションの数は特ポーションが1個、強ポーションが3個か…。
「コウ、特ポーションで回復してくれ。あいつと顔見知りってことは、言動や性格は僕よりコウの方がわかってるはずだ、それとトーレの救出を優先で頼む。」
「わかりました。サムパーティは風と水の魔法を使います。相手を捕らえ、その腕力で攻撃をします。近、中距離魔法が得意です。」
「それだけ情報が有るだけでも助かるよ。リル。相手はリルを連れていくと言ってた。リルを前線に出すべきではないけど、頼んだよ。」
「大丈夫よ。はっきり言って負ける気がしないわ。まぁ、見てて!」
??。どうゆうことだ。リルに作戦でもあるのか?
「行くわよ。」
リルがそう言うとビリビリとリルの体の周りから音が鳴った
そして、スーラの青白い光とは違い、赤い雷がリルに纏った
【剣技 火炎の渦】
リルは一瞬にしてサムパーティの元へと移動した
そして自分を軸に剣を円形に振りサムパーティの左腕を斬り落としたのだった
「がぁぁぁーーーー!!!」
サムパーティは斬り落とされた箇所から大量に血飛沫が上がり叫んだ
空とコウはその光景を見て目と口を開け唖然としていた
う、嘘だろ!コウの獣化と同等…いや、それ以上の速さだぞ。錬金術【雷】はリルに継承されたのか?しかし目で追えないわけじゃないのにサムパーティはなんで避けなかったんだ。
コウの言い方的にも強いと思っていたけど、リルの方が圧倒的に強い。
「トーレ大丈夫??すぐに空の元に連れていくからね!」
リルはトーレを抱えてすぐさま空の元へと移動した
「空、回復頼むわね。後は私がやるから任せてちょうだい。」
「あ、ああ。それにしてもリルその技はスーラの。」
空はアイテムボックスからポーションを出しながら言った
「これねー。さっきコウ達が話している間にステータス確認したらあったのよ!空達も確認するといいわ。私たちスーラを倒したおかげで相当強くなってるわよ。」
空とコウは言われるままステータスを確認した
『ステータスオープン』
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ステータス
真白 空(17) 男 Lv.330/350
ギルドランクB
種族 人
職業 魔法剣士
体力 7800/45000
攻撃力 11900
防御力 9600
魔法力 1500/37000
使用可
魔法 火、水、風、光、闇
スキル 『鑑定Lv.5→Lv.MAX』
この世のあらゆる物質を鑑定できる
『無詠唱』
詠唱無しで魔法使用可能
『収納』
素材や武器をアイテムボックスに
収納可能なお許容量は無限
『錬金術【地】』
地面で思い通りのものが精製できる
ユニーク
スキル 【魔導演算Lv.MAX】
魔法同士の組み合わせ可能
既存のスキルと魔法の組み合わせ可能
【無限の才能Lv.1→5】
『爆拳』
打撃の当たったものが爆発する
『重音波』
圧縮した音波を出す
『狼の咆哮』
物理、魔法無効
『バジリスクの近縁種』
自信を硬質化できる。
『野生の力』
身体強化+50%
『鮫肌』
自身の体に風の付与魔法が宿る
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ステータス
コウ・アルフレンダ(23)女 Lv.335/350
ギルドランクA
種族 獣人(狼)
職業 武闘家、双剣
体力 100/52000
攻撃力 14500
防御力 10500
魔法力 1500/17500
使用可
魔法 風、光
スキル 『獣人Lv.6→8』
身体強化+80%
『無詠唱』
詠唱無しで魔法使用可能
ユニーク
スキル
【野生】
5感が研ぎ澄まされる
【獣化Lv.1→3】
身体強化+250%
制限時間120秒
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「な、なんだこれ!!レベル上限が上がりすぎてる。それにもうほとんどカンスト状態じゃないか!!」
「こ、これは驚きです。まさかホムンクルスを倒しただけでここまでとは…。」
リルは先に気づいたからなのか自慢げな顔をして言った
「ふふーん。そうでしょ?すごいでしょ?私たち相当凄いのよ!!」
「スーラを直接倒していない僕たちがここまで上がるんだ。リルは相当…?」
すると腕を斬られたサムパーティが雄叫びを上げた
「うぉぉぉぉぉ!!クソアマ!!よくも腕を!!殺してやる!」
「しょうがないわね。空達はそこで見てて。私のレベルは鑑定で見ればいいわ!今はあいつをすぐに倒してくるからね!」
「火魔法 身炎上火」
リルの体に赤い火が纏い、さらに赤い雷も同時に纏った
リルは地面を強く蹴り一瞬でサムパーティとの距離を詰めた
【剣技 真炎創火】
リルの剣の柄頭が爆ぜ、剣先が勢いよくサムパーティの胸に突き刺さった
炎が纏った剣はサムパーティの体をジューと焼ける音が聞こえた
「ぐぁぁぁぁ!!」
サムパーティはすぐに後ろに飛び剣を抜いた
「ぐっ。速すぎるだろ!くそっ。とんだハズレクジじゃねーか!だが、その火のおかげで止血されたようだな。5等級の力なめるなよ!」
「水魔法 水牢」
サムパーティから放たれた水は強力な水流を帯びてリルの周りを囲った
「あれは。サムパーティの十八番です。あの水の牢獄は荒れた水流と重い水で相手を閉じ込め、風魔法の打撃で相手を倒します!!」
「お前がいくら速かろうがこれで終わりだぜ!!水は火に強い!お前の火魔法は俺の水でかき消されるんだよ!」
「随分と私の火はなめられたものね。たかだかこの水魔法程度。よっぽどヴァーナの方がすごかったわよ!」
【剣技 炎灯篝火】
リルは上下左右全てに剣をものすごいスピードで振った
すると、水魔法はリルの剣技でかき消された
「な、なんだと!その剣の速さありえねーだろ!!」
「言っておくけどね。エブリス流は剣の速さに重きを置いているんじゃないわよ?この剣技はあくまでも攻撃特化。速さに特化した剣技は1つしかない。」
リルは剣を構えた
【プロミネンス流 紅桜】
リルは目にも留まらぬ速さで剣を振り直ぐに鞘に収めた
その攻撃回数は目視できるだけで10の太刀筋
だが、実際のリルが振った剣の回数は50を超えていた
それは遠目から見ていた空達の確認できたことであって、近くにいたサムパーティはもっと少なく感じた
(な、何が起こった。剣筋が見えな…!!)
「ぐはぁっ!!!」
リルが剣を鞘に収めた直後サムパーティの体から大量の血飛沫が飛び上がった
「こ、こんな剣技があるのか。お前は一体。俺はこんなところで負けるのか。まだ上の等級を目指さなくては…。ラーヴァナ様にもっと貢献しなくては…。く、くそ。こんなと…こ…ろ…で…。」
サムパーティは息が絶えその場に倒れた
これがリルの剣技…。紅桜とはよく言ったものだ。サムパーティを中心に無数の赤い剣を振りかざすことでまるで満開に咲き誇る赤い桜のように見えた。
あんな剣技見たことないよ。
「スキル 鑑定」
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ステータス
リル・エブリス・フィオナ(18)女 Lv.350/350
ギルドランクB
種族 神龍人
職業 剣士→龍剣士
体力 31000/65000
攻撃力 12500
防御力 9500
魔法力 3000/15600
使用可
魔法 火
称号 【炎剣の雷紅】
火魔法+200%上昇
剣術+120%上昇
スキル 『剣士Lv.8→12』
剣術+220%上昇
『無詠唱』
詠唱無しで魔法使用可能
『錬金術【雷】』
雷で思い通りのものが精製できる
ユニーク
スキル 【先見眼】
見た相手の行動を先に
見ることができる
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??どうゆうことだ。リルのステータスが変わってる…。
僕の鑑定レベルが上がったからか…。
このことリルに話すべきなのか…
本名を隠していたと言うことは何か言いにくいことでもあるのかな…
「勝ったわよ!どんなもんよ!!」
リルは満面の笑みでVサインをして空達の元に向かってきた
「お疲れ様です。まさに圧巻の戦闘でした。」
「……おつかれさま。リル…実は…」
空がリルに鑑定のことを言いかけた時
「少し邪魔が入りましたね。そのせいで出てくるのが遅くなりました。」
部屋の真ん中から突如魔法陣が現れ半透明の映像でスーラの姿が現れた
これはニコラと同じ?敵意はないようだな。
「グルーシスダンジョン攻略おめでとうございます。攻略者の皆様にはレベル上限が100解放されました。次にスキル錬金術【雷】を最後に勝利したリル様に継承させていただきました。そして、最後になりますがあなた方の知りたい事を1つだけお答えさせていただきます。」
「リル、コウ。質問は僕がしていいかい?」
「ええ。いいわよ!」
「はい。大丈夫です。」
「なら、女神カサンドラを封印したのは誰だ?」
「…。女神カサンドラは現光の魔王ルシフェル・アンゲルスに封印されました。それでは。私の役目はこれで終わりです。どうぞ皆様にはこれからのご武運を…」
そう言い残すとスーラの姿は消えていった
ご愛読ありがとうございます。
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