第55話 ホムンクルスのスーラ
「やはり最終ボスはホムンクルスなのね」
「空とリルはたしかカルディアでホムンクルスと戦ったんですよね?」
「ああ。だが、カルディアのホムンクルスニコラよりも相当強そうだね。」
スーラはトーレの方を向いた
「トーレ案内ご苦労様。下がっていいよ。」
トーレは自身の胸の前に右手を掲げ前屈みになり言った
「かしこまりました。私は中立の立場にあります。スーラ様、空様達御三方に御武運を。」
そう言い残すと緑の光となり消えていった
「じゃ、まず挨拶からだね。ようこそ!グルーシスダンジョン最終ボス、ホムンクルスのスーラだ!よくここまで辿り着いたね!」
随分と気明なホムンクルスだな
「僕たちの名前は…」
スーラは手を前に出した
「あー!大丈夫!名前くらい知ってるよ。真白 空にリル・ファーナ、コウ・アルフレンダでしょ?私はなんでもしってるんだよ?すごいでしょ!」
「そう。それなら貴方達の目的はなんなの??」
「目的ねー。…。まぁ、しょうがないから教えてあげるよ。まず私達の目的って言い方は少し違うかな。私達ホムンクルスというよりはその主人の【ニコラ・フラメル】、【パラケルスス】、【ロバート・ボイル】達の思惑だよ。」
「その3人なら知っている。ヴァーナが言うには神を脅かす存在として殺されたと。」
「よく知ってるね。そう。ご主人様達は殺されたんだ。でもね、殺害される前に作ったものがある。それは、ダンジョンさ。」
「!?。どうゆうことですか?ダンジョンは突然変異で出来た異界の産物だとルシフェル様に聞いていますが!。」
「今はそう伝えられてるみたいだけどね。だけど本当は錬金術師達が作った物なんだよ。じゃ、何のために作ったか分かる人ー?」
スーラは気さくに手をあげて言った
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空達は黙ってそれを見ている
「もぉーーー。つれないなー。じゃ、答えを言うね。それは、人族と魔族の力の強化の為だよ。じゃ、何のために力を強化するのかな??」
僕たち人間やコウ達魔族がダンジョンに入れるから辻褄は合っている…。
とするとそれ以外に対抗する力を得る理由…。
「人族と魔族の共存は?」
リルが空とコウに言った
「いや、それだと力を強化する必要はないと思いますね。もっとこう…大きく捉えるべきかもしれませんね。」
人族と魔族…。神に殺害された錬金術師…。
人界。魔界。…!
「ねぇーー!まだー??」
「まさか、天界か!」
空が言った
「だいせいかーい!!」
スーラはパチパチと手を叩いた
「でもなんで、神々に対抗する必要があるのよ。」
「それはね。神々は…。いや、やめておこう。この先、君たち3人には運命の分岐点が訪れると思うんだ。それを乗り越えたら次のホムンクルスのボルトに聞いてよ。きっと話してくれるからさ。」
「ちょっと待ってください。ダンジョンが錬金術師達に作られたのだったら、神々もダンジョンの事を知っているんじゃないですか??」
「それはないよ。神々の頂点に君臨する唯一神であり天空神の名を持ち全知全能の神【ゼウス・オリピア】。その死角となるのがこの異界のダンジョンなんだよ。全知全能の力でもダンジョン内の出来事は把握していないからね。表向きはレベル上げ、そして選ばれし者には錬金術の継承をしているんだよ。」
「その選ばれ者が空ということですか?」
「そうなるね。魔法とスキルの組み合わせができるものはいないから。」
(もう1人知っているけど…。今は言えないかな)
「なら、錬金術をタダで教えてくれるのか?」
空は少し笑いながら言った
スーラは左手を上に掲げた
「それは無理な話だね。あくまでも選ばれているだけでその力が私よりも劣っていたら継承はできないよ。フフフ。1つ教えてあげるよ。私の好きなことは話すこと。もっと好きなのは戦うこと。」
スーラの左手に青白い光がバチバチと音を鳴らして雷の弓が出来上がった
「私の錬金術は【雷】。君たちは私に勝つことができるのかな?」
ご愛読ありがとうございます。
そして、また投稿が遅れてすいません。
今回はダンジョンについてと錬金術師について書かせてもらいました。
錬金術は神に抗える力として作られたスキルです。
神の力に近いとも言えますね。
神達はなぜ錬金術師達を殺害したのか、その思想をこれからの作品で描いていきたいと思います。
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