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異世界最強魔剣士の父と現実世界最強の魔導師の母をもつ子供が異世界転移  作者: めいがしん
第3章 〜グルーシスダンジョン攻略篇〜
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第49話 空の決意



空とリルとコウ3人に対してブリンガンの盗賊達は10人。

倍以上の数に空達は苦戦をしいられていた。


キンッキンッと刀がぶつかり合う音が鳴り響く。


「どうしたよ!!口だけか!」

「所詮はBランク冒険者そこまでの腕っ節はないな!」

「あんたたち!口じゃなくて手を動かしなさい!」


リルはうまく剣をいなし、ブリンガン4人相手に引けを取らない剣技をみせていた


コウは自身のスピードを活かして縦横無尽に駆け回りブリンガン5人を相手にしていた


空は1番態度のでかい長髪の男デルアと対峙していた

空はデルアの早技に防戦一方をしいられた


デルアはランクS冒険者に近い力を持っていた

デルアは短剣で両刀使いであり、その早技はリルの剣技を超えるほどだった。

いくら速くともリルの長剣とデルアの短剣では射程距離に違いが出るため空を驚かせるほどの脅威ではなかった。

しかし、空を苦しめたのは両刀だった。

速さを活かした剣と剣の休息を与えない剣技は空の反撃する隙を与えてはくれなかった。

さらに、空は人を殺める事を恐れ攻撃に転ずる事はできなかったのだった。


「おいおい!そんなもんかよ!口だけ達者な冒険者の行く末は死だけだぞ!ガキ!」


空は必死でデルアの攻撃を防ぎ、剣が合い打つ音が響いた


「くっ!この女強い!」

「なんて剣技だ。くそ!」


【剣技、火蝶舞踊こちょうぶよう

ブリンガン4人にリルの剣技が襲いかかった。

盗賊達は華麗に舞うリルの剣技に斬られ地面に倒れた


「くそ!いてぇー!」

「は、速すぎる。」

「なんて娘なの。強いっ。」


(まずい!空が!)

「…。ハァハァ。空!!」

リルはブリンガン4人に手傷を負わせ、空の様子がおかしいことに気づき、すぐさま空の元へと向かった


「ハァハァ。…まだ終わりじゃないわよ!!」

ブリンガンの盗賊の女がリルに向かい右手を向けた

「闇魔法 身悪捕縛ファンゲンアトラペ


(あ、あれは!契約魔法!まずい!!)

「リル!!」

コウはそれを見てすぐにリルの方に駆け寄り、リルを突き飛ばした。

「がぁぁぁ!」

すると、コウの体が硬直しその場で動かなくなった


「棚ぼたね!!まさか獣人にかかるとはね!あんた達今のうちに獣人を奪いなさい!」

盗賊の女は他の盗賊達に命令した

そして、盗賊達はコウの元にゾロゾロと不適な笑みを浮かべ歩き始めた


「コウ!コウ!返事をして!」

コウは盗賊の女が放った闇属性の契約魔法で呪いにかかり返事をすることが出来ず、動くことも叶わなかった。

リルはコウの前に立ち、盗賊達に剣を構えた。

「コウに手出しはさせない!私が相手になるわよ!!」


「おいおい。あっちは終わりそうだな。こっちもそろそろ終わらせようか。なぁ?」


「…ハァハァ。…ハァハァ。リル!コウ!」

空の脳裏にリルとコウが殺される映像がよぎった

「どけぇぇ!」

空の剣に闇のオーラが纏い、デルアの剣に振りかかった


デルアは空の剣を正面から受け止めた

「そんな大振りじゃ、当たらねー…!?なにっ!」

空の闇魔法でデルアは吹き飛ばされた


「リル!コウ!」

空はリルとコウの元へとかけよった


【剣技 炎山斬壁えんざんざんへき


リルは回転して自身と空達の周りを半径2メートル程斬った

すると、地面から火が吹き荒れ自分達を守る火の壁が出来上がった


「…リル。コウ。」

近寄ってきた空は手が震えていて、目が泳いでいた。


リルは空に近寄りパンッと音が鳴り空の頬を叩いた


「…。」

空は驚いている様子だった


「空!しっかりして!空がどれだけの重みを背負っているか私達には分かるわ。でも、冒険者は死と隣り合わせの職業よ。空が斬った冒険者達には未来も希望もあったかもしれない。でも、斬った事実は変わらないのよ!それを背負って生きていくのは空の責任かもしれない。それでも、1人で背負わないで!!空が背負えないなら私が一緒に。2人で背負えないならコウも背負ってあげるから、1人で抱え込まないでもっと仲間を信用してよ…。そうじゃないと、あの冒険者達は報われないままじゃない!!あの人達の死を無駄にしないで!しっかり前を向いて!!お願いよ…!」

リルは目をうるうるとさせ、空の胸を叩いて言った


「ちっ!小賢しい真似を!」

「おい!水魔法でこの火の壁を消すぞ!」

盗賊達の声と水魔法の詠唱が空達の周りから聞こえてきた


空は目を瞑り、斬った冒険者達の言葉と姿を思い浮かべていた。

そして数秒黙り言った

「…。ごめん。リル。そしてコウ。本当にごめん…。もう、大丈夫。僕が背負えない時はお願いするよ。ここからは任せてくれ。」

空は目を開け決意の固まった顔をして言った


盗賊達の水魔法でリルの火の壁が破られた

周りにはジューと火が水でかき消される音が聞こえ、水蒸気がたちこめた。


「3人仲良く終わりを迎えるつもりか??」

「獣人だけでもいただくとしよう。あとはどうでもいい」

「ハハハハ!殺してやるぜ!!」


「リル。そこで見てて。」

空はリルの頭の上にポンっと手を置き言った


「いくぞ!!」


ご愛読ありがとうございました。

契約魔法とは悪魔や神獣と契約したマスターが使える魔法です。

普通の魔法とは異なり威力や効果は増大になりますが、その分のリスクは上がります。

盗賊が使った契約魔法は下級悪魔との契約魔法で相手の動きを止める代わりに自身の視覚が一時的に使えなくなるというものでした。

悪魔との契約魔法は呪いに近いものが多いです。


この作品が少しでも面白いと思っていただけたら

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