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異世界最強魔剣士の父と現実世界最強の魔導師の母をもつ子供が異世界転移  作者: めいがしん
第3章 〜グルーシスダンジョン攻略篇〜
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第47話 リルの涙



空達はグルーシスダンジョン第2階層に足を踏み入れた。

景色は変わらず広大な樹海が広がっていた。

コウの嗅覚を頼りに3人は樹海を歩み始めたのだった。


道中、魔物が現れ空達は何度も対峙した。

現れた魔物はトレントやアルラウネであり第1階層とあまり変わりはなかった。

魔物との戦闘では相変わらず空が先陣をきり、巧みな魔術と剣術、それにスキルなどを使いほとんどの敵を一撃で倒していた。


そして第2階層ボス部屋に到達した空達。

ボスは超巨大なトレントで、並外れた防御力と攻撃範囲をもっている。

空はボス戦でも単独で動き、自身が先頭に立ち攻撃を仕掛けている。

だが、空の攻撃は巨大トレントの硬い樹皮で防がれてしまう。

その隙に長いツルがリルに、硬い葉がコウに振りかった。


「闇魔法 天長主剣ミカエル

空の周りに現れた黒いオーラがリルとコウに向かいボスの攻撃から身を守った。


「…空。」

リルが空を見ながら言った


「闇魔法 夜空ノクスシエロ

空の剣から放たれた黒い斬撃がボスを一刀両断し、魔物を討伐した。


ボス部屋には魔法陣が現れた

空は剣を鞘にしまい

「…次に行こうか。」

そう言って3人は魔法陣に入り、ダンジョン3階層に到達した。


空達は3階層に到達した

「2人ともお話があります。空!もお、単独行動ソロプレイはやめてください!パーティーのメンバーを信用できないんですか?私は!!」


「…コウ。そんなことよりこの辺に魔物の匂いはあるかい?」


コウは渋々鼻をすすって答えた

「いませんけど!私の話を…!」


「じゃ、この辺で休憩しようか。」

【錬金術】

空が地に手をつけて唱えると大きなドーム状の石の壁が現れ、その周りを通路を繋いで3つの球体の各個人の小部屋を作った

「今日はここで寝ようか。周りに泥狼ボルボロスを10体程配置してあるから何かあれば吠えてくれる。じゃ、僕はあっちに行くね。」

空は自身の部屋に向かっていった


「空!まだ話は終わって…。」

空は行ってしまった


「リルはどう思ってるんですか?今の空は危険行動をとってるんですよ?パーティーには致命傷です。そこまで強い魔物は出ていないから今はいいとしても。このままだと私達は全滅しますよ!空の単独行動ソロプレイをなんとかしないと。」


「コウには空が単独行動ソロプレイしてるように見えたの?…空は確かに先陣をきって自ら前に出てるようには見えたけど、私達のこともしっかりと意識して戦っているように見えたわ。じゃなきゃ、ボス戦で私達のことを庇うようなことしないもの。」


「それはそうかもしれませんが、1番パーティーを活かせる戦い方とは私は思いません。確かに空の力なら前衛はできるでしょう。でもそれでは空が倒れた時の後衛がいなくなってしまいます。それは最初に言いましたよね!?」


「確かにそうだけど…。空には、空の考え方があるように見えるわ。それに、空は震えてるように見えた。今の空を私達が否定してしまったら、それこそ空を否定するのと一緒よ。今はただ空から答えてくれるのを待ちましょう。助け合うのもパーティーでしょ?」


「っ!わかりました。ですが、危機に落ちいった時にはもう手遅れなのは忘れないでください。」


「ありがとう。コウ。」


2人は各々の部屋へと入っていった。


その頃空は横になり眠りにつけずに震えていた。

空は目を瞑ると、自身が斬った冒険者達の光景が目に浮かび、手や体そして剣が赤く染まって見えていた。

そして、斬った冒険者達の顔がリルとコウの顔に段々と変わり、それを見た空は震えが止まらなくなっていた。

それをただ地べたに手と膝をつき、罵倒される自分を想像してしまい、空の胸はきつく締まっていたのだ。


そして6時間程休憩をとり、錬金術を解除し空達3人は樹海を歩き始めた。


空は1時間程しか眠ることが出来ず、その睡眠はとても浅かった。


3階層に現れる魔物を空が先陣をきり、全て薙ぎ倒していった。

その姿は何かに怯えるように剣を振るい、何かに抗うように魔法を放っていた。


そして3階層のボス部屋に到達し、ボスが3人の前に現れた。

3階層のボスは巨大カエルの魔物で擬態するスキルに少し手こずったが空の魔法感知により居場所を把握し、剣技で圧倒した。


4.5.6階層を制した空達は7階層に到達し、空の錬金術で精製した休憩所で休憩をとっていた。

ここまでグルーシスダンジョンを1ヶ月で制覇してきた空達。

コウの鼻が無ければこんなに早く制することは出来なかったであろう。

相変わらず空のソロプレイは続き、コウを悩ませていた。


「リル。そろそろ私も限界です。ダンジョンの半分は制覇しました。けど魔物のレベルも着々と上がっています。6階層がいい例でした。」


コウの言う通り6階層のボス戦ではとても苦労していた。

空の攻撃は致命傷にはならず、空の攻撃を掻い潜り後ろのリルとコウに攻撃が放たれた。

リルとコウは前に出れず防御するので精一杯。

さらに、空が前衛に出ているため魔法の発動を困難とし、パーティーの力を最大限には活かすことが出来なかったのだ。

なんとか空の魔法の連打で倒すことは出来たが圧勝とはいかなかった。


「…。そうね。でも…。」


「これ以上は命に関わりますよ!!空が冒険者を斬って副雑な状況なのは分かります!空の心情も穏やかではないでしょう!しかし、ここからの敵はそんな事をかまけている暇など与えてはくれないほど強いんです!!リルが言えないのなら私が言います。空のこれ以上のソロプレイに目を瞑ることはできません!」


「わかったわ。私から話をするわ。」


リルは空の部屋へと向かった

するとそこには横になり震えている空がいた。


「…。ごめん。ごめんよ。助けてあげられなくてごめん。」

空は小声でそう言いながら震えていたのだ。


リルはその姿を見て空の心情を思うと涙が溢れ、かける言葉など思いつかなかったのだ。

ご愛読いただきありがとうございます。

空の心情は複雑でいろいろな感情が渦巻いている状況なのか分かりますね。

それをリルはどう思って言葉をかけるのか次回をご期待ください


この作品が少しでも面白いと思っていただけたら

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