第37話 動き出した世界
ローレンは水の勇者と水の魔王の激戦を空達に話したのだ。
空はその話を聞いて答えた。
「そんなことが…」
リルはローレンに質問した。
「これからどうなるんですか??」
「…そのことについてなんだけどね。昨日各国王と勇者達で会談が開かれた。内容は魔王ラーヴァナ討伐についてだ。人間国は2ヶ月後、魔王ラーヴァナが統治する西の国ウェルスフィア、またの名を【魔国クリシュナ】に進軍する!」
空は息を呑み言った
「…戦争が始まるの?」
「…そうだ。近隣の住民達の避難、そして軍の統制と食糧調達の為に2ヶ月を要することになった。」
リルが言った
「でも、こちらの戦力は水の勇者を欠いているんですよね??大丈夫なんですか?」
すると後ろから声が聞こえてきた
「誰が欠いてるって?勇者をなめないでもらいたいね。片腕がなくなろうと槍を振るえれば戦えるさ!」
空達が後ろを向くとそこには、火、水、風の勇者が揃っていた。
するとローレンが言った
「あらら、みんな来ちゃったのか…。空、リル、紹介しよう。
【火の勇者ヒヌアン・ウェスタ】
【水の勇者アイル・ヒュードル】
【風の勇者ルドラ・ヴァータ】だ。」
火の勇者は髪は赤く、瞳はオレンジ。
背丈は190はあり、黒のロングコートを着ていて、背中には大きな大剣を背負っている。
水の勇者は髪は長い薄紫色、瞳は右目はグレー、そして左目は透き通った蒼。
蒼鎧を着ており、片腕が無い。
風の勇者は髪は長いエメラルド、瞳もエメラルド。
背丈は小さく160程度、白のシャツに緑の長めのスカート、そして茶色のローブを着ている。
背には大きな弓を背負っている。
ヒヌアンが口を開けた
「お前達がローの言っていた冒険者か。聞けば、ダンジョンをクリアしたらしいな。だがまだ一歩にすぎない。これから精進するといい。」
さらにアイルも話した
「…上から偉そうにいうのね。私はアイルよ。ヒヌはいつも上からなのよ!あまり気にしないでね。ノンデル王国でも貴方達の噂は聞いてるわよ。今度手合わせ願いたいわね。」
そしてルドラも話した
「私は、ルドラです。ローレンさんから貴方方のお話は聞いておりました。どーやら、魔法の組み合わせと華麗な剣技が特徴だと。私は勇者になりたてなので、ぜひ拝見させてくださいね。」
空とリルは勇者達と気さくに話をした。
そして数十分話したところでヒヌアンが言った。
「…そろそろ会議の時間だ。戻るぞ。」
勇者達は空達に別れの挨拶をして店から出ていった。
ローレンは別れ際に空達に話し、頼み事をしてきた。
「次はグルーシスダンジョンに向かうんだろう?なら、アンジュ大陸にある魔国アンゲルスにダンジョンはある。そこの領主にこれを渡してくれ。」
空は1通の手紙を受け取った。
ローレンはにっこりと笑いその場から去った。
空と2人になりリルは言った
「デルホート団長ってつかめない人よね。」
「そうだね。ローは先を見据える目を持ってる気がする。」
空は言った。
「…次のダンジョンまでの道のりをギルドに行って確認しましょ!」
リルがそう言い、2人はギルドに向かった。
ギルドについた2人はピエーレに次のダンジョンの道のりを教えてもらった。
「グルーシスダンジョンに行くには北のラオホ海を海岸沿いに歩いていき東のアナトレー大運河にあるアナトレー大橋を渡った先にある。…だが気をつけろ。グルーシスダンジョンはBランクだが、アンジュ大陸の魔物達はA〜Sランクの奴らしかいない。」
ピエーレは親切に教えてくれた。
「ありがとう。準備が整い次第、次に向かうよ!」
空はお礼を言いピエーレ達と別れた。
空達はダンジョンやクエストで集めたアイテムを売却し、大量のお金を手に入れた。
そして冒険に必要な物資をノンデル王国で揃え、旅立ちの準備を整えた。
出国の前に役所に行き、手続きを終わらせ北の大門に向かった。
するとそこにはピエーレ達がいた。
「よぉ!今まで世話になったからな!送りに来てやったぜ!」
ピエーレが言った
「私たちの方がお世話になったわ。本当に色々とありがとね。」
とリルが返した
空はピエーレと握手をした。
そしてリルは他のパーティーメンバーと挨拶をして、空達は旅立った。
ピエーレ達は空達が見えなくなるまで門で2人のことを見送ったのだ。
「リル、今回も色々とあったけど、これからもよろしくね。」
空がリルに向かって言った
「何言ってんのよ!水くさいわね!当たり前でしょ。ちゃんとついてきなさいよね!」
リルは恥ずかしそうに空に言った
そして2人は雨の中ノンデル王国を出発し、次のダンジョンがあるアンジュ大陸に向かったのだった。
一方、【魔国クリシュナ】ラーヴァナ城にて
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「…はぁ。はぁ。水の勇者め!!私に傷をつけるなど!!許さん!!」
「ラーヴァナ様。傷が開きます。落ち着いてください。」
「うるさい!!我に物申すな!!」
「…は!!…申し訳ございません。」
「ジャターユよ。5〜1等級を今すぐ我の前に呼んでこい!」
「は!かしこまりました。」
ラーヴァナに命じられた黒い魔物は扉を開けて部屋から出た。
そして10分程度で黒い魔物を含めた5人の魔物と共に戻ってきた。
5人の魔物はラーヴァナの前に立つと、膝をつけ首を下げた。
するとラーヴァナは口を開いた。
「よく来たな。お前たち。
【5等級 サムパーティ】
【4等級 アルナ】
【3等級 ジャターユ】
【2等級 ガルダ】
そして【1等級 ヴァーユ】
これから人族と戦争が始まる。お前たちの活躍期待しているぞ。」
「は!!王の仰せのままに!!」
5人が言った。
「サムパーティ。お前にだけ単独で動いてほしいことがある。東に向かっている黒髪の魔法剣士、そして赤い剣の剣士。こいつらに接触しろ。」
ラーヴァナは命じた
「王よ。その命、全力ではたします。」
サムパーティは大声で返事をして、黒い霧に消えていった。
「フフ…。空。あやつは闇の素質がある。今のうちに手駒にするのも良いだろう。そしてリル。あいつは空よりも…。フフフフ。魔界は荒れるぞ!!」
ラーヴァナは笑みを浮かべながら言ったのだった。
投稿が遅れて申し訳ありません。
第2章完結になります。
色々と謎が多い空達の冒険ですね。
次回は2章のまとめとステータス確認になります。
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