第22話 ノンデル王国
空達はアンデル森厳、ロールド渓谷を6日で攻略しノンデル草原を超え、ついにノンデル王国にたどり着いた。
ノンデル王国は頑丈な石壁で周りを囲ってあり、大門は鉄格子のようなものと木の厚い門となっていてとても頑丈そうだ。
アンデル王国とは違い壁の高台に門番がいるようで、国に出入りできる時間帯は決まっているらしい。
門の前に行くと入国の列ができており少し待つことになった。
その間にリルはピエーレと話をしていた。
「ノンデル王国の入国はアンデル王国と同じなの?」
「いや、少し異なるな!ノンデル王国はギルドカード提示、ない場合は銀貨3枚だ!1番の違いは滞在許可書の発行だな!」
「滞在許可書?なにそれ?」
「その許可書がないとノンデル王国に滞在ができないんだ!」
「結構規律が厳しい国ね。」
「その慎重さがここまで国を大きくしたんだけどな。それともう1つ言っておくが、この国は地位の格差が激しい国だ、下手に貴族なんかに絡むなよ!」
「どうゆうこと?」
「口で説明するより国に入ればすぐに分かるさ。」
ピエーレは少し顔が強張り言った。
話をしていると空達の順が回ってきた。
「ようこそノンデル王国へ!ギルドカードの提示、無ければ銀貨3枚になります!」
空達はギルドカードを提示した。
「確認いたしました。こちらが入国許可書になります。こちらをお持ちになり役所での滞在許可書の発行お願いいたします。どうぞ!」
空達は門を抜けて歩いた。
「ここがノンデル王国南の広場だ!」
そうピエーレに言われ、空達が向くとそこにはアンデル王国とは違う景色が広がっていた。
門を抜けてすぐの広場には野外ステージに似た建物が設置され、それを囲むように屋台などが並べられている。
屋台のいい匂いが広場中を包んでいる。
そして両サイドに軽い登り坂の大きな道が続いていた。
その右側の道には両端を囲むように道具屋、武器屋、防具屋がズラリと並んでいた。
そして左側の道は商店街になっており飯屋、宿屋、食材屋や道に椅子とテーブルが出ていて仮設の飯屋が並んでいた。
2つの道をずっと行くと奥で繋がっており、そこにギルド、隣に役所があった。
そこまでを【下級の街ブースシュタット】と言う。
ギルドと役所の脇には広めの階段が2つありそこを登ると下の街と同じ道の作りでもう1つ街がある。
そこを【上級の街ミレイウシュタット】
そしてその上に続くのが【王宮の街ハートシュタット】だ。
ピエーレに案内されギルドについた空達。
ギルドは白い城壁に赤レンガの屋根が特徴的だ。
大きさはアンデル王国と比べるととても大きく、屈強な冒険者や、貫禄のある冒険者が出入りしている。
隣の役所との間には大きな赤い時計塔がある。
一方、役所は白の城壁に緑の屋根で2階建てのようだ。
横幅は広く、窓が多いため日当たりは良さそう。
「私たちは先に役所に行って滞在許可書もらってくるわ!」
とリルが言うと
「ちょっと待ちな!先にギルドに来た方がかいい!二度手間になるからな!」
そう言ってピエーレは空達をギルドに連れて行った。
ギルドの中は受付窓口が10箇所あり、素材の売却窓口が5箇所、相談窓口らしきところが5箇所あり全てきれいに分かれていた。
入ってすぐの右手にクエスト依頼書が縦2メートル程度、横は5メートルかもう少しあるくらいの場所にズラっと掲示してあった。
そしてその横に受付窓口、入って左手には相談窓口、奥に行くと売却窓口があった。
ギルド内には椅子やテーブルが何箇所か設置されており、そこで冒険者達がワイワイ話しているのが見られる。
「俺たちはクエスト完了を受付でしてくるからお前らはギルドカードのアップデートを相談窓口でしてもらえ!」
そう言うとピエーレ達は他の冒険者と話しながら受付に向かった。
空達は言われた通りに相談窓口に向かいギルドカードのアップデートを頼んだ。
「ノンデル王国ギルドへようこそ!今日はどういったご用件でございますか?」
窓口の女性は獣人族なのか犬耳が生えており下にすこし垂れていた。
空は初めての獣人族に少し興奮していた。
それを見かねたリルが空の頭を少し叩き言った。
「ギルドカードのアップデートをしてもらいたいんだけど大丈夫かしら?」
「かしこまりました。料金としまして銀貨4枚頂戴していますがよろしいですか?」
「大丈夫よ!」
空とリルはギルドカードを出し、お互いに銀貨4枚を渡した。
「それではアップデートさせていただきます。」
すると獣人族の女は黄色に輝く魔鉱石を出した。
空が質問をする。
「それはなに?見たことない魔鉱石だ!」
女は答えた。
「こちらは、電磁鉱石と言いまして、魔力を込めると微弱な電波を出すんです。上流階級の貴族様達はこちらを水道に付けお湯にしたり、水洗のお手洗いなんかもできるんですよ。」
「なぜそれをギルドカードに?」
「はい。こちらの魔鉱石をギルドカードと錬金しますと、冒険者ランク、進行中クエスト、魔物の討伐履歴、所持金、持っている素材が表示されるんです。それも自動で更新してくれるので便利なんですよ!」
その話を聞いてリルは驚き言った。
「すごいわね!その魔鉱石!」
「はい!ここら辺でしか取れない魔鉱石なので国外の方にはなかなか知られていないようですね。」
(そんなすごい魔鉱石を錬金できるこの人ってすごくないか?ちょっと見てみるか。)
スキル 鑑定
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ホワイト・ベルジャン(21)女 Lv.50/150ランクD
人種 獣人族
スキル 錬金術Lv.9
演算Lv.5
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(すご!錬金術はトルゴと変わらない!)
「では、始めさせていただきます。」
ベルジャンが両手を魔鉱石、ギルドカードに近づけて少し力を入れた。
すると魔鉱石は黄色く輝き、ギルドカードの中に入っていった。
続けて空のギルドカードも同じ手順で錬金したのだ。
「これで完了です。ギルドカードに少し魔力を送ればプロフィール同様に薄い半透明の画面が出てきます。よろしければ見てご確認お願いします。」
空達はギルドカードに魔力を送った。
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真白 空 マスター
冒険者ランク C
進行中クエスト 無し
討伐履歴 ゴブリン
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コカトリス
所持金 127500ゴル
素材 ロックウルフの牙×25
ロックサーペントの皮×30
ロックフロッシュの皮×3
コカトリスの鶏冠×1
コカトリスの羽×2
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リル・ファーナ メンバー
冒険者ランク C
進行中クエスト 無し
討伐履歴 ゴブリン
.
.
.
コカトリス
所持金 104500ゴル
素材 ロックウルフの牙×28
ロックサーペントの皮×20
ロックフロッシュの皮×1
コカトリスの鶏冠×1
コカトリスの羽×4
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「このマスターってなんですか?」
空がベルジャンに質問をする
「はい。そちらはパーティーの主かメンバーかの違いですね。パーティーを結成していないソロの方は表示はされません。」
「なるほど。わかりました。ご親切にありがとうございます。」
「いえ。こちらこそありがとうございました。」
空達は礼を言い、ピエーレ達と合流しギルドを出た。
そして空達は役所に行き滞在許可書を作成してもらい、役所を出てピエーレ達のオススメの飯屋に案内されたのだ。




