表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/85

第1話 はじまりと出会い

いざ冒険に最初の1歩を踏み出した空。

だが直ぐに異変に気付いた。

「ん?なんでこんなに体が重いんだ?動けないほどではないけどすごく重くなってる…」

体を見渡し原因を突き止めようとする空、背中の方を後ろから引っ張られるような感覚で重くなっているのが分かった。

原因は父からもらった片手剣だ。

転移する前は木の枝だった片手剣が今では鉄パイプに感じれるくらい重くなっている。

疑問を隠しきれない空。

「とりあえずお父さんから教わったステータスの確認してみよう。ステータスオープン」

そう唱えると、目の前に自分のステータスが半透明の画面として出てきたのだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ステータス

真白 空(17) 男  Lv.1/200

種族 人

職業 魔法剣士

体力  485/495

攻撃力  65

防御力  50

魔法力  80/80

使用可

魔法  火、水、風、光、闇

  

スキル 鑑定Lv.1

     この世のあらゆる物質を鑑定できる

スキル 無詠唱

     詠唱無しで魔法使用可能


スキル 収納

     素材や武器をアイテムボックスに 

     収納可能なお許容量は無限


ユニーク

スキル 魔力演算Lv.20/20

     魔法同士の組み合わせができます


    無限の才能

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

下に指でスクロールしながら自分のステータスを確認する空。

「おかしい。父さんと母さんに鍛えてもらったのにLv.1なんてありえないだろ。しかもなんで体力減ってる?それに最後のユニークスキル 無限の才能ってなんだ?これだけスキルの説明も書いてないし。」わからないことだらけで困惑する空。ステータス画面を左にスクロールしてみると武器や所持金、素材の画面に変わった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

所持金 0

素材  ボックス内にありません

装備  黒青白のコート Lv.5/5

スキル 状態異常無効

    魔法反射Lv.1

    身体強化Lv.1

武器  古の片手剣 Lv.150/150

スキル 攻撃力+50%上昇

    装備時体力徐々に低下

ユニーク

スキル 女神の加護

    使用者Lv.250以上で体力低下無効

    攻撃力、防御力+150%上昇

    光魔法+150%上昇

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

全て読み終わり数秒思考停止する空

とんでもない武器をくれた父に感謝とすこしの怒りが湧いた。

「父さん…こうゆうのをありがた迷惑っていうんだよ」ボソッと呟いた

「とりあえず武器は外してボックスにしまっておこうこのままだと体力だけなくなるし、それにこの世界は自分のLvと武器のLvが合ってないと重くて使えないみたいだ。」

空は武器を外し、ボックスに収納した

「よし!これで体が軽くなった!これからどーするか…」

周囲を見渡し道に沿って歩き始めた空。

「よし、とりあえず歩いてみるか!」

前途多難な冒険がやっと始まったのだ。

30分くらい道なりに歩いていると大きな街が見えた。

入り口には大きくはないが少しの列ができている。

「街だ!ここまで魔物に合わずに安全にこれて助かった。丘の上からみるとかなり大きい街だ!この世界の情報が手に入るはずだし行ってみるか」

空が歩きはじめた途端に後ろから若い女が魔物に追われながら走ってくる。

女の子が

「そこの人!助けて!」

と息が切れながらそれほど大きくはない声で叫んだ。

空は赤髪の女の方を見て

(スキル 鑑定)

ーーーーーーーーーーーーーーーー

リル・ファーナ(18)女 Lv.5

種族 人

職業 剣士

体力 30/450

攻撃力 80

防御力 65

魔法力 20

使用可

魔法  火

ーーーーーーーーーーーーーーーー

(体力が相当少ない冒険の帰りか?)

追っている魔物はゴブリン5匹で4匹がこん棒、1匹は弓をもっているようだ。

(スキル 鑑定)

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ゴブリン Lv.5

体力  60/60 

攻撃力 60

防御力 5

魔法  0

装備  ゴブリンのこん棒Lv.1

スキル 無し

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ゴブリン Lv.5

体力  60/60

攻撃力 20

防御力 15

魔法  0

装備  ゴブリンの弓Lv.1

スキル 無し

ーーーーーーーーーーーーーーーー

空は武器を持っておらず一瞬躊躇するがそのまま魔物の方に走ったのだ。

(ゴブリンとはいえ、こっちはLv.1だ。舐めてかからないほうがいいな)

右手に火の弱魔法、左手に風の弱魔法を発動し胸の前で両手を合わせた空。

火と風が組み合わさり魔法が形をなしていく

火風渦フレイシルフォード

そのまま空の両手から放たれた火の渦は5つに分かれゴブリン達目掛けて一直線に放たれ直撃した。

直撃してもなお燃え盛る火にゴブリン達は慌てた様子だが息つく間も無く焼け死んだ。

空が初の戦闘で歓喜をあげてるなか赤毛の女が空の方に寄ってきた。

「助かったわ。どうもありがとう!私はリル。リル・ファーナよ。ギルドで薬草採取の依頼を受けて採取してたら急に複数のゴブリン達に襲われたの。その場では倒したんだけど何匹も現れるから逃げていたとこなの。本当にありがとう!」

と彼女が礼を言ってきた。

「無事でよかった。それに初めての戦闘を萎縮せずにできた。こっちがお礼をいいたいくらいだよ。僕は空。真白 空だ。よろしく」

「真白 空?珍しい名前ね!それに戦闘が初めて?その強さで戦いをしたことがないの?」

「い、いや、まぁ、そーだね。ははは…」

「それにしてもあなたの火魔法すごいわね。あの火力で的確にゴブリンに命中させる魔法使い見たことないわ。」

「そーかな?ちなみにあれは火魔法と風魔法だけどね」

「嘘?あなた本当にいってるの?魔法同士の掛け合わせができる人間なんて150年前の伝説の勇者パーティー華麗なる閃光エクラ・ボー・シックのシロー様くらいよ。別名【白の月光】と呼ばれてるわ」

(それ、父さんだ…たしか転移前の名前はシロー・ディオレッタだったような。というか150年前っておかしいな。父さんの年齢はたしか40だったような…もしかしたらこっちの世界とあっちの世界は時間軸が違うのか?)

「まぁ…たまたまできただけだよ!ははは…それよりもリルはあそこの街の人?」

「そーよ!私はそこの街【アンデル王国】で駆け出しの冒険家をしてるのよ」

「ならちょうどよかった!よければ街を案内してくれない?」

「いいわよ!助けてもらったお礼に色々と案内エスコートしてあげるわ!」

そう言うとリルは空の手を引っ張り強引に連れて行ったのだ。

空はすこし顔を赤くしている

(僕も健全な男子高校生、手を握られたらそりゃ興奮もするよ…)

道中リルが手を握っているので恥ずかしくなり空から話をかけた

「リル、聞きたいんだけど魔法と魔法の組み合わせってなんでそんなに珍しいの?」

リルは手を離し答えた

「そんなこともわからずに使っていたの??あのね、例えば火の広範囲強魔法を使ったとして魔法力が90消費されるとするでしょ?でもさっきあなたがやった火の弱魔法、風の弱魔法の組み合わせによる広範囲魔法は同じ威力でも消費される魔法力は3分の1なのよ!だから威力が同じ場合は圧倒的に後者の方がすごいってわけ」

「なるほど…ならステータス見てみるか、ステータスオープン」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ステータス

真白 空(17) 男  ↑Lv.3/200

種族 人

職業 魔法剣士

体力  495/505↑

攻撃力  80↑

防御力  65↑

魔法力  65↓/90↑

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「本当だ下がってる!でもレベルは上がったみたいだ!」

「ゴブリン5匹程度でレベル上がるってあなたどれだけレベル低いのよ」

「さっきレベル1だったよ。はははは…」

笑いながら空が答えると

目と口を大きく開いてリルは言った

「レベル1でゴブリンに挑んだの?無茶苦茶ね」 と呆れた声で言った

空がステータスをスクロールした

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

所持金 1600ゴル

素材  ゴブリンの角×5

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

(よし!お金も増えたしアイテムもドロップしたみたいだ!順調!順調!) 

そうこうしている内にアンデル王国の正門前についた。

門の両サイドには屈強な鎧をきた男が2人立っている。

門を通る前にどうやら審査をしているらしい。

すこし顔が強張る空に見かねたリルが言った

「大丈夫よ、審査といってもギルドカードの提示だけだから」と言う

「無い場合はどおするの?」と空が聞き返す

「もっていない場合は銀貨1枚で入れるわ!その国々で違うけどアンデル王国は銀貨1枚!格安よ!」

「銀貨1枚は何ゴルなの?」

「そんなこともしらなかったの??100ゴルで銅貨1枚、1000ゴルで銀貨1枚、10000ゴルで金貨1枚よ!」

「なるほど。よく分かった。ありがとうリル」

(さっきゴブリン倒しといてよかったー、一文無しで行くとこだったな)

鎧の男がこちらに近づいてきて問いかける

「こんにちは。入国審査です。ギルドカードの提示かギルドカードが無い場合は銀貨1枚いただきます」

(見た目のわりに丁寧だなー)

と空が思っているとリルはギルドカードを提示した。

空は無いので銀貨1枚を渡した。

「確かに確認しました。ありがとうございます。良い旅を。」

といい男は空達の後ろの旅人に話にいった。

(近くにくるとこんなに門は大きかったのか)

空が真上を見ないと門の上まで見えないくらいに門は大きかったのだ。

アンデル王国に入った空達。

「ようこそ!アンデル王国へ!」

とリルが大きく手を上げ笑顔と大きな声で空に言った。

門を潜り抜けると大きな道が3本に分かれておりその間には数多くの店、そして道端にはいくつもの屋台が並んでいた。門を抜けて1番先に目に着く歓迎広場の噴水の周りには人々が笑顔で話し合い、子供達が駆け回っているのが見れる。

空はこの非日常の新しい光景に感動とこれからの期待感で胸を躍らせた。

空が呆気にとられているのを見てリルは言った

「さぁ、アンデルを案内するからついてきてね」

空は元気よくそして期待した顔で返事をした

「うん!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ