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第16話 会談

アンデル宮殿は各国の宮殿や城の中で最も小さい。

アンデル王が国民の為の土地を増やす為自身の城は手狭にしたとされている。

何よりも国民のことを大事にする王に惹かれてアンデル王国は大国に名が上がったのだ。

宮殿についた空達は門番に通行許可所を見せた。

すると門番の1人が中に入り誰かを呼んだ。

宮殿の正門が開き出てきたのはローレンだった。

門が開きローレンが話した。

「やぁ、空にリル!よくきたね!ここがアンデル宮殿だよ。俺が会談場所まで案内するから、ついてきてくれ。」

空はうなずいた。

「デルホート騎士団長先日はお世話になりました。リル・ファーナと申します。挨拶が遅れ大変失礼いたしました。本日はよろしくお願いします。」

とリルは硬くローレンに挨拶をした。

「こちらこそよろしく!」

とローレンは言って空に耳打ちをした。

(あんまり硬くならないようにって伝えといて。)

空はうなずいた。

「じゃ、いくよ!」

空達はローレンについて行った。

宮殿の正門から入り、目の前には大きな螺旋階段が設置され、床一面には絨毯じゅうたんがひかれていた。

両サイドには階段があり二階に登れるよう設置されている。

天井にはいくつものシャンデリアがあり輝きを放っていた。

二階の廊下にはアンデル国王が若い頃の自画像が飾ってある。

どうやら両サイドの階段は2階までで螺旋階段から3、4階に上がるようだ。

3人は螺旋階段を上がり3階執務室に向かった。

執務室の前に来た時ローレンは止まり言った。

「ここからはアンデル国王、外務大臣、防衛大臣、貿易大臣、その他副大臣、王国貴族数人と騎士団副団長カインがいる。あまり失礼のないようにな。」

そうローレンが空達に言うと。

扉をノックした。

「失礼します!王国騎士団団長ローレン・デルホート。冒険者真白 空、リル・ファーナ2名を連れてまいりました。」

中から入るよう指示された。

扉を開けると中には縦長の高そうなガラスで作られたテーブルが有り、その玉座に国王が座っていた。

外務大臣が座るよう指示し空達は末席に座った。

ローレンは国王の隣のようだ。

そして会談は始まったのだ。

会談の内容は先日の魔物の進軍での防衛費、賃金の手当、そして死者数、貿易の遅延状況などだった。

大半の話は高校生の空には何の話だか全くわからずただ話を聞いてるだけだった。

空の理解した内容といえば大臣と貴族の名前くらいだった。

外務大臣のナルダ、防衛大臣のホビヨ、防衛大臣のヨウナ、貿易大臣のヨルハン

そして王国上級貴族ドルティーン、ホビヨン、マルフレッドだ。

ほとんどの話を外務大臣のナルダが話し、質疑などは他の大臣や貴族がしていた。

王は基本黙って座っているようだ。

そしてある程度の状況報告が終わった後に今回の魔王進軍について話した。

ローレンが話し始めた。

「今回の進軍は魔王ラーヴァナの軍で間違いはありません。指揮していたのはラーヴァナの配下5等級のうちの2等級のガルダでした。俺が現地に駆けつけた時は話せる状態ではなかったので少しでも会話をした、空を連れてまいりました。」

防衛大臣が続けて空に質問をした

「ガルダは何と言ってたんだ?」

空は少し緊張しながら口を開けた

「はい。ガルダはアンデル王国の兵力確認とラーヴァナの気まぐれと言っていました。実際に魔王軍と対峙した時はガルダ以外は雑魚兵でとても一国を落とす軍には見えませんでした。」

カインも続けて口を開いた

「この戦いで死者数を抑えられたのも相手の魔物のレベルが低かったからと言えます。数の優位で押されましたが一体一体は確実に倒すことは可能でした。」

ローレンは続けた

「しかし、どうも腑に落ちない点がいくつかあります。まず国王と俺がウェスタン王国で会談の時に進軍をしてきたこと。そして魔王ラーヴァナ独断での進軍。魔王達はこれを黙って見過ごすとは思えません。」

空は質問をした。

「すいません。なぜ魔王達が黙っていないのですか?僕の思い込みですけど魔王達は人間国を攻めるのが普通だと思っていましたが。」

空のこの世界の常識の無さにリルは慌てた。

ローレンは少し笑い答えた。

「そうだね!空くんに説明をしながら1度この世界について整理するのもありですね!じゃ、そこら辺はカインよろしく!」

カインの肩を叩きながら言った。

カインは呆れた顔をしながら説明をした。

「…そうですね。まずはこの世界の魔王達と国の立場を教えた方が早いですね。この世界に魔王は5人存在します。それぞれが魔法の五元素を極めた魔人達が魔王となりました。

【火の魔王イブリース】

【水の魔王ラーヴァナ】

【風の魔王パズズ】

【光の魔王ルシフェル】

【闇の魔王ディアボロス】です。魔王達同士はそれぞれ不可侵条約を結んでいます。

そして現在の4大国にもそれぞれ勇者が4人存在します。

【北の大国ノンデル王国には水の勇者】

【東の大国オリエンス王国には火の勇者】

【西の大国ウェスタン王国には風の勇者】

【南の大国アンデル王国には光の勇者】です。この4大国も不可侵条約を結んでいます。そしてこれはおおやけには公表されていませんが光の魔王、風の魔王は4大国と繁栄を築きたい意志があり、4大国と不可侵条約と和平条約を結んでおります。それは魔王達同士では知られていることです。つまりそれを知って尚魔王ラーヴァナはアンデル王国に攻めたことになるのです。不可侵条約を結んでから魔王達が国に攻めてきたことはなく、完全に想定外のことがおきてるということです。…これでいいですか?団長。」

「さすが我が副団長様。大変わかりやすい説明を感謝する。」

ローレンは少しカイルをいじりながら礼を言った。

カイルはまた呆れた顔をしていた。

すると空がカイルに質問をした。

「闇の勇者はいないんですか?」

そう言うとカイルは黙り込み、ローレンそしてアンデル国王の顔を見た。

アンデル国王は軽くうなずき、カイルは話し出した。

「闇の勇者は150年前にいました。しかし闇魔法を極めた勇者は心も闇に犯され闇落ちしたんです。そして闇の勇者は魔王へと進化し現闇の魔王ディアボロスになりました。そしてディアボロスは勇者の頃繁栄させた自分の大国を自ら滅ぼし、闇の帝国を作ったのです。そしてディアボロスは人々を滅ぼそうと大国に向けて進行しようと計画したところ元光の勇者、閃光エクラ・ボー・シックのシローにより止められ、傷を負ったと言われています。そこから人々は闇落ちを恐れ、闇魔法を極めると悪魔や魔人、魔王になると言われるようになり闇の勇者は誕生しませんでした。」

(父さんは魔王と戦える実力があったのか。それでもダンジョン攻略は出来なかったなんてこの世界のダンジョンのレベルがいかに高いか実感させられる…)

そしてアンデル国王は話し出した。

アンデル国王は黒髪短髪で髭が生えていた。

年齢は40代後半程だろう。

だが、空が今まであった中で貫禄が桁違いで、もし戦闘になったら勝てる気はしないと思った。

「この魔王ラーヴァナの進軍で魔王会談がどう動くのかは予想はできん。こちらも他3大国に連絡をとり対応しよう。攻められた我が国の被害は大きい!!だが、ここで立ち上がれないアンデル王国ではない!みなの力期待しているぞ!!」

すると全員立ち上がり返事をした。

会談は終わり空達は宮殿を後にし宿に戻った。

あともう少しで第1章完結となります。

大勢の方々に読んでいただけると幸いです。

よろしくお願いします。

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