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第11話 マスターロックウルフ

満身創痍でボロボロの空。

これ以上の手傷は致命傷になりやすい。

だが空はまだ諦めていない。

「リル。今出来る最大限の魔法をお願いできる?」

「空。無理よ。諦めましょう。あなたそんなにボロボロなのよ?」

リルは涙を流し、空を気遣っている。

「大丈夫僕を信じて。」

空はリルの頭を撫でた。

リルは涙を拭き。意を決した顔をした。

「わかった。最後まで付き合うわよ!今出来る最大限の魔法でもあいつには効かないわよ?考えはあるのね?」

「あぁ!大丈夫!絶対に勝つよ!」

そう言うと空は魔物に向かい走っていった。

リルは魔法詠唱に入った。

「赤き虎よこの身に宿い全てを焼き尽くす牙となれ。紅蓮の炎に怯えて炭となるがいい!!」

赤蒸天虎レッドティーグル

リルから放たれた火魔法は虎の形となり空を追い抜き、魔物に走っていく。

風魔法

風蛇尾巻ヒューネッツサーペント

空の風魔法がリルの魔法に巻きついた。

リルの赤蒸天虎レッドティーグルはロックウルフと大差ない大きさになり、熱風を吹きながら魔物に向かって行く。

だがロックウルフは全く動じず、スキル 咆哮を使用した。

咆哮でリル達の魔法はかき消され跡形も無くなった。

「嘘でしょ…」

リルは絶望で膝から崩れ落ちた。

魔物はリル達の魔法をかき消すと空に狙いを定めた。

だが、そこに空の姿は無かった。

魔物は鼻で空の居場所を探し、空中を見上げた。

空は魔物に魔法がかき消される前に地面を蹴り高く飛んでいたのだ。

そして左手で剣を槍の様に持った。

風魔法

風擦剣フィールアジャストエスパーダ

空の剣に風魔法がまとった。

吹き荒れるその風はまるで小さい台風の様だった。

空は剣を魔物の顔に向かいった。

だが、魔物はそれでも微動だにせず首を傾げ、いとも容易く避けた。

空の剣はそのまま地面に刺さった。

そして尾を空に向けスキル 尾針を放った。

闇魔法

物体交換オブジェクトトレース

地面に刺さった剣と空の場所が入れ替わる。

魔物は空がいきなり消え、姿が見えなくなり動揺していた。

魔物が匂いを辿る前に空が先手を打ったのだ。

(現段階で魔物マスターロックウルフに効果のある魔法は無い!なら組み合わせて作るだけだ!!スキル 爆拳と火、風魔法の3段会の組み合わせだ!!これでも、くらえ!)

スキル 爆拳

    打撃の当たったものが爆発する

火、風魔法

風炎火風ヒューサンドインフェルノ

空は魔物の下顎に向かって高く飛び右腕を構え、少し引いて打撃を与える形をとった。

そして空の右腕は火の渦がまとった。

その火はどの火魔法よりも紅蓮で、火の光の影と風の渦でまるで赤い龍が空の右腕に渦巻いているようだった。

「くらえーー!!」

空は右腕を勢いよく前に出し、その拳は魔物の下顎に直撃した。

魔物の下顎は大きな音をだしぜ、下からの熱い上昇気流により魔物は空中を飛ばされ、1回転し、背中から地面に落ちた。

だが、この空の大技でも魔物を討伐することは叶わず、魔物は生きている。

(スキル 岩肌でダメージ軽減してるんだろ!!そんなことは百も承知だ!今の技で隙ができた!)

すると空は空中に飛んだ。

そして先ほど物体交換オブジェクトトレースで交換した剣を空中で拾い、剣を両手で構え、背中に反りながら両手で持った剣を振り上げた。

「これで!最後だ!!」

火、闇魔法

黒刃炎斬フレイムシュヴァルツエスパーダ

空の剣は漆黒の剣に色変わりし、刃から紅蓮の炎が湧き上がったのだ。

空は下降しながらその剣を魔物の首に向かって振り抜いた。

振り抜く斬撃は黒の三日月の輪部に紅蓮の炎がかたどっているようだった。

「いっけぇーー!!、うぉぉぉーー!!」

空は渾身の一撃を魔物の首に当てた。

そして、魔物の首は勢いよく振り抜かれた空の斬撃により跳ねたのだった。

空はボロボロになりながらもランクAの魔物マスターロックウルフに勝ったのだ。

空はこれ以上ないと言うほどの雄叫びを上げた。

「うぉぉぉ!!!勝ったぞ!!勝ったんだ!!!」

リルは泣き、膝が震える中空に向かって走った。

空もふらふらと千鳥足でリルの方にゆっくり向かっていった。

空は数歩歩いたところで崩れ落ちそうになった。

それを走ってきたリルが抱きしめ、支えたのだ。

「…空っ…!空っ…!」

リルは号泣だ。

「リル、やったよ。勝ったんだ。」

「…うん…。空、あなたのおかげだわ。ありがとう」

リルは泣きながら言った、そして空をこれ以上ないほど強く抱きしめたのだ。

「リル、痛いよ…。ヘヘヘ。」

空は痛がりながらもリルの温もりに癒され笑った。

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