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【94本目】ゴジラ FINAL WARS(2004年・日)

 「死ねーノロマな亀め!!」って別に他意があるわけじゃないよな?


 一応東宝にも亀怪獣いるし……




【感想】


 1954年の初代【ゴジラ】や2016年の【シン・ゴジラ】などを見ても、【ゴジラ】というシリーズが時として核や戦争、ひいては人間の科学文明のあり方に一石を投じる、メッセージ性の強い物語という側面を持ちがちです。




 今回紹介する【ゴジラ FINAL WARS】は、ゴジラシリーズ50周年記念作にして、ゴジラという物語がそういった何らかのメッセージ性から久々に開放された快作といっていいでしょう。


 非常に好みの分かれる映画ではあるのですが、最初に言っておくと個人的に【ゴジラ2000ミレニアム】からのミレニアムシリーズの中では今作がベストです。


 


 視聴者に考える暇なんて与えることなく、ノッケから最後までバトル、アクション、バトル、アクション、バトルの繰り返しで、そこには何か人の人生や人間の文明のあり方における大切なメッセージなんて微塵も見えてきません。だからこそ、上映当時の評価は決して良くはなかったようにも記憶しています。


 ですが代わりに見えてくるのは、【俺らが子供のころにあこがれたゴジラって、そんな堅っ苦しい存在じゃなかったはずだ!!】というスタッフの熱情です。ゴジラ上映から50年のアニバーサリーイヤーに、日本人(特に何も考えない子供たち)にとってのヒーローだった【ゴジラ】をメッセージ性やストーリー性から解放し、頭を空っぽにして見られる単純明快な怪獣バトルストーリーとして再構成したという点が、この映画の良くも悪くも特徴的な点と言えるでしょう。




 話の流れだけでなく作品の全体的な雰囲気も昭和に近いですね。それはアンギラスやキングシーサーなど平成・ミレニアムシリーズでは登場しなかった昭和怪獣(海底軍艦や妖星ゴラスまでカバーw)や、宝田明や水野久美などの往年のゴジラ俳優、日本人声の外人が出演するというだけではないです。世界各地でハイテンションで暴れまわる怪獣や人間同士・怪獣同士の店舗で畳み掛けるバトルなど、頭空っぽにしてエンタメとして楽しめるノリが【怪獣大戦争】や【怪獣総進撃】の頃の、昭和の中でも特に60年代後期の頃のゴジラをほうふつとさせてくれるんです。


 平成ゴジラからミレニアムゴジラにかけて、どうにもシリアスで考えさせられるテーマを掲げた作品が多かった(それはそれで面白いんだけど)ためか、ゴジラ最終作と銘打たれたこの作品でこういうザ・エンタメなノリを目の当たりにした自分は、【シン・ゴジラ】で味わったのとは全く別の感動を覚えたんですよね。




 「よりにもよって最終作でこれかよ!!」という当時のゴジラファンの怒りは察するに余りありますが、良くも悪くも老舗のコンテンツになりすぎた感のあるゴジラが、テーマ性という要素から脱却したことには、今なお続いている(【ゴジラvsコング】も楽しみ)シリーズにおいて間違いなく意味があったと思っています。


 ちなみにですけど、筆者は日本でゴジラの新作が作られるようなことがあれば、シリアス社会派でやろうとすればどうしても【シン・ゴジラ】と比べられるだろうから、いっそのこともう一回【FINAL WARS】のノリで作ろうぜ!と真面目に思っています。




【好きなシーン】


 もういきなり東宝のオープニングロゴが【TOHO SCOPE版】なところから言ってシビレます。このロゴで始まる【キングコング対ゴジラ】や【モスラ対ゴジラ】のような怪獣バトルへのリスペクトの証ですからね。


 更に冒頭で氷山を崩して生き埋めにする、というまさかの【逆襲】オマージュに始まり、轟天号VSマンダのザ・脳筋な討伐から松岡くんVSケインの模擬戦闘と、考える暇を一切与えない序盤の展開は、エンタメ映画としてはS級って感じですね。


 まあ上映当時の初代ゴジラのファンとかは、この時点で「こんなゴジラが見たかったわけじゃねぇ!!」ってキレ散らかしてたんでしょうけどw


 個人的には「宇宙連合発足です!」→拍手喝采→We love X!!の偏差値3くらいのノリが一番ツボでしたw




あとアンギラスって今作で一番活躍したんじゃないですか?

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