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【122本目】ザ・シークレットサービス(1993年・米)

 冒頭、イーストウッドが山田康雄さんの声で「偽札」とか言うからピクッてなる。




【感想】


 【許されざる者】でアカデミー作品賞、監督賞を受賞し、監督業に映画活動をシフトさせつつあった90年代のクリント・イーストウッドが、珍しく俳優オンリーで出演した映画で行きます。


 監督は【U・ボート】で有名なウォルフガング・ピーターゼンで、この映画のヒットを受けて後にハリソン・フォード主演で【エアフォース・ワン】を撮ったりしています。


 1993年のアカデミー賞では助演男優賞ジョン・マルコヴィッチ、脚本賞、編集賞の3部門にノミネートされています。




 同年にイーストウッドが監督した【パーフェクト・ワールド】が少年と青年の友情という内なる関係にスポットを当てた映画なのに対して、この【ザ・シークレットサービス】は大統領暗殺をテーマとした、国家を揺るがす犯罪の危機とそれを防ぐ大統領警護にスポットを当てています。


 大統領の警護に就くベテランシークレットサービス(もちろん演じるのはイーストウッド)と、劇場型犯罪を行う猟奇的暗殺者との戦いが、この映画の軸となっています。




 ベテランシークレットサービスには1960年代にケネディ大統領を守ることができなかった過去があり、一方で暗殺者には1960年代にスパイとして活動しつつも人員削減で追放された過去があるので、相対する関係ながら共通点の多い、さながら光と闇のような関係となっています。




 1970年代に【ジャッカルの日】という、同じく大統領暗殺をテーマとした傑作サスペンス映画が上映されたんですけど、あの映画は暗殺を防ぐ側の警部が数少ないヒントを得て暗殺者に近づいたかと思うと、暗殺者の方が偽造パスポートなどを使って捜査の手から逃れる、といった具合に、暗殺者側と護衛側が対面しないところで熱いデッドヒートを交わしている秀逸なシナリオ構成になっています。この【ザ・シークレットサービス】は、【ジャッカルの日】と同じようなシナリオラインで、かつ暗殺者が愉快犯だからしょっちゅうシークレットサービスと連絡を取ってその度火花を散らし合う、という熱い構成に仕上がっています。


 バットマンとジョーカーのようなライバル関係にそそられる人には、オススメの映画かもしれません。




 またベテランシークレットサービスの性格から言って、【ダーティ・ハリー】へのリスペクトを感じところも見どころですね。




【感想】


 前半でいきなり暗殺者が主人公・フランクに電話かけてきたかと思うと、


「ブースと呼んでくれ」


「オズワルドじゃないのか?」


「ブースの方がケレン味があって好きだね。リンカーン暗殺後に劇場に上がったりして……」


 というウィットに富みまくった会話が大好きです。


 あの会話だけで二人のキャラがより際立ちましたし、これ以降の二人の対決をもっともっと見たい、という気にさせられますからね。




 あとアルの殉職のシーンがすごい辛かったですね……


 直前に辞めようとしていたのをフランクが叱咤激励したから続けて結果死んだわけで、ある意味ではフランクが殺したといっても過言じゃないんだけど、でも殺される直前の彼はフランクを助けて、相棒として何か成し遂げた喜びを感じてたわけで……

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