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【10本目】ファンタジア2000(2000年・米)

【感想】


 傑作・ファンタジアの60年ぶりの続編です。


 公開当時は日米各地でIMAXで上映された映画でもあり、子供の頃前作が大好きだった僕も大阪旅行の際家族で一緒に見た記憶があります。(多分結果的にそれが初のIMAX体験になった、はず)




 経験したことのないことないどデカスクリーンどド迫力音響で見たことで劇場で見たときは無印以上に好きな映画になりましたし、程なくして発売したDVDも即購入(これも自分が購入した初のDVDだったと思う)も前作のLD同様かじりつくように見たりで、ある意味前作以上に思い出補正の強い映画です。




 しかし今見ると、アニメーションとしての独創性の面では、前作と比べて平凡、と言わざるを得ません。(あくまで前作と比べると、という話だし、両作とも大好きな映画なのに変わりはありませんが)


 クラシックをアニメ化、というその時点で斬新なコンセプトだったのに、更にそのクラシックの中でも初演(1913年)から27年しか経過していない超異端児の【春の祭典】をチョイスする、という自由さが、前作の魅力だったと僕は考えているわけです。


 今作で演奏された楽曲で最も新しいのはショスタコーヴィチの【ピアノ協奏曲第2番】(1957年。映画公開の43年前)で、他の曲も【運命】や【動物の謝肉祭】を除いては20世紀に造られたものが多かったりと、独創性という意味では負けていないかもしれません。しかし前作の自由さを考えると、1970年代のロックミュージック(クイーンとかエルトン・ジョンとかw)をクラシックアレンジして使う、くらいのことをやってもよかったのでは?とかどうしても考えてしまいます。


 【運命】とか、いう程【トッカータとフーガ】のような【絶対音楽】じゃないですもんね。抽象的なのはそうだけど、あの小さい羽と大きい羽、カラフルな羽たちと黒い羽たちで全然物語成立してるじゃん、って思います。あんまこんなこと言いたくないけど、60年の間に【伝統を壊す側】だったディズニーが【伝統の側】になってしまったことを感じる作品でもありますね。




 ただそれでも、【ローマの松】の圧倒的CG技術からの【ラプソディー・イン・ブルー】のトゥーン調アニメーションなど、個性豊かな物語の数々にはなんだかんだ言って轢かれてしまいます。【威風堂々】では戦時中の短編アニメでしか見れなかったドナルドとデイジーの恋愛劇が2000年代のアニメーション技術で観れて、公開当時も感慨深いなーとか思いながら見てましたね。


 一度絶望が訪れる【火の鳥】含め、前作に比べてなんだかんだ言って笑顔で終われるパートが多い(その意味でも現代のディズニー的)映画なので、個人的好みとは別に他人の薦めやすさでは前作よりも上かもしれません。




【好きなシーン】


 人によってパートの好き嫌いが分かれそうなのは前作と変わらないんですが、自分にとって白眉なのは2番目の【ローマの松】でしょうか。次いで【ラプソディー・イン・ブルー】、【威風堂々】、といった感じ。(公開当時中学生でしたが、学校の視聴覚室で狂ったように原曲聞いてました)


 あと冒頭とエンディングの、前作今作のアニメーション映像が、断片となって宇宙のかなたに消えていくCG映像も超幻想的で大好きです。(30代のガノタの方ならどこかで見た映像だな?と思う光景かもですがw)


 あと公開当時「誰これ?」って思ってた案内人の方々が今見るとスティーブ・マーティンだったりクインシー・ジョーンズだったりダース・ヴェイダー卿ことジェームズ・アール・ジョーンズだったりと「うおぉぉ!!貴方でしたか!!」と格さんの印籠を目にした悪役状態になるのも面白いです。



 これの上映以降【ファンタジア2060】のためにも長生きしなくちゃな……と思ってるので、頼みますよディズニーさん……

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