猫、王様に会う。
作者多忙のため、短め遅めで進行します。
あれから、20分くらい撫でられたり、舐められたりされ続け体がべとべとになった。
そして、再びぐったりしていた。
もう一度ヒールを受けて、生活魔法のクリーンという便利な魔法をかけられ復活した。
生活魔法便利だな~と考えていると、フェン君が唐突に行動を起こした。
「あん!あん!(シャドウ!ララットといにいくぞ!)」
ララット?よくはわからないが何かを取りに行くらしい。
名前の響きからして動物だろうか?
まさかとは思うが、いきなり野生動物と戦闘させられるのか。
異世界初日に死ぬ可能性はまだ去っていないのか!?
そんなことを考えている内心これから訪れる恐怖しかない僕に、そのとき救いの言葉がかけられた。
「わん、わん。(ちょっと、坊?王には言わなくていいの。)」
「あん!(そうだ、わすれえた!とどにいわなきゃ。)」
「わん!(それじゃ、行ってきなさい。)」
「あん。(そえじゃいってくう。)」
こうして、サフィナさんの一言で少しだけ死の可能性は先送りにされた。
そしてフェン君のお父さんこと王様に会うことになった。
コボルトキングというと筋肉質で大きい二息歩行の狼のような姿を想像してしまう。
正直かっこよさそうだ。
しかし、現実は少々違っていた。
フェン君に首の後ろをつかまれて激しく上下に振られながらたどり着いたのは村の中心部。
そこには、ひと際大きな木で組まれた獣の皮で覆われたテント。
入り口に暖簾のように掛けられた毛皮をめくりフェン君が中に入ると、オークのようなコーギーがいた。
「あんあん。(とどー。シャドウかっていいー。)」
「っ!がっふ!(ふぅあ!おおぅ、フェンどうした?)」
横になっていたせいかフェン君の話が聞こえてないようだ。
それにしても、手足が短くて太っているせいか寝返りをうっただけでうまく立てそうには見えない。
しかし、キングという割に強そうには微塵も見えない。
だが、予想に反してすごかった。
寝返りをうった直後片手で地面を突いたと思ったら立っていた。
立ち上がる瞬間が見えなかった。
何よりもでかい、縦も横も。
それなのにあの素早さキングの名は伊達ではない。
「あんあん。(だかあ、とどー。シャドウかっていいー。)」
「がっふ!(シャドウ?その手に持っとるのか?)」
キングの顔がめちゃくちゃ近づいてきて目が合った。
思った以上につぶらな瞳がウルウルしてかわいいので見入っていると、
『情報を取得しました。』
どうやら、目でも得られるらしい。
もしかすると、五感全てで得られるかも?
僕はそんな風に暢気に思いつつ、キングのステータスを確認するのだった。
何かお気付きの点がありましたらご指摘ください。




