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プロローグ
初投稿なので、拙い文章になると思いますがよろしくお願いします。アドバイスとか頂けると嬉しいです。良ければ感想レビューお願いします。
不思議な夢を見た。
空は暗く、周りは炎に包まれている。
―この子をお願い!
女性が誰かに向かって叫ぶ。
―嫌だよ。どこに行くの?
誰かが泣きながら言った。
―この子を救えるのはあなただけなの。
女性は静かにそう言って、炎の中へ歩きだした。
誰かが涙を滝のように流しながら自分を抱きしめる。
自分は遠ざかってゆく女性に手を伸ばした。
すると、辺りが青い光に包まれた。
静かな世界だった。
光の中で自分は強い睡魔に襲われた。
目の前にさっきの女性が現れた。女性は優しく微笑んでいる。
自分はふと後ろを向いた。
後ろには赤い二つの目が冷たい煙に包まれて浮かんでいた。
煙が自分の腕を掴んで、歩き出した。
自分はまた女性の方を向いて、何かを呟いた。
涙が一粒、こぼれ落ちた。
僕は、目を閉じた。