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hmsstpy  作者: ゆりえ
前編 第3章 終わらない真実
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第16話

不思議なケータイがなり始め、電話に出た雄馬だったが!!

俺は、重い腰を上げて、ケータイ電話の方へ向かい、電話の通話ボタンを押して、電話に出た。


『やぁ!久しぶりだね!元気だったかい?マキシムだよ!覚えているかな?』


『ああ、もちろん覚えているとも。あんたが俺をこの世界に連れてきた張本人だからな!』


『僕が君をその世界に連れて行った?君は本気でそう思っているのかい?まぁ、それが間違いだとは

言い切れないが。君自身はもう、とっくに気が付いているだろう?そのケータイ電話が君をどんな世

界に連れて行っているのかを。』


『ああ、ちょっとだけ、、薄々は、、でも俺は、こんな状況に、、』


『自分が置かれるなんて思いもしなかった。君はそう言いたいんだろう?元の世界に還りたいかい?

もし君が望むならいつでも元の世界に還すことができるよ。』


『俺は還りたいなんて、一言も言ってない!俺は自分の身勝手な意思で還ったりしないって、そう決

めたんだ。だから、あんたにどうそそのかされようと、俺は還るつもりなんてない。死んでもだ!』


『良い心意気だ!!』


マキシムは、電話の向こうで若干、嘲笑するようにゆっくりと拍手をしながらそう言った。だが次の


瞬間、マキシムは、声のトーンを変えて話し始めた。


『だがな、、、』


『だが、なんだ?』


『実は、、あえて、君に説明していなかったのだが、もし君が異世界にいたとしても、命を落とした


その時だけは、修正が効かないんだ。』


『どういうことだ?』


『君が異世界に来て命を落とした場合でも、君の人生は終わり、死ぬってことだよ。』


『は?!なんでそんな大事なこと、今まで黙ってたんだよ?!きっと、あんたのことだ。まだ、大事


なこと隠してんだろ?今日、この場で全部話せ!』


『そうだなぁ、まだ全ては話せないが、まずは、、君に渡したそのケータイ電話だが、異空間移転装

置、別名、Different space transfer deviceの略称で僕たちは、DSTDと呼んでいる。DSTDは、持ち主が元の世界以外で、持ち主自身が存在することが可能な世界に、存在することができる形で、持ち主を移転させることができる装置だ。今の所、その装置が持ち主を移転させられる空間の数は解明されておらず、無限大とされている。そして、移転先の異空間で、持ち主が予測しない事態が発生することがあるが、その原因については、はっきりと解明されていない。しかし、これは飽くまでも仮説だが、持ち主の潜在意識から来るものではないかと僕らは考えている。そして、先ほど話したように、死というのは、これら全ての世界の終着点になるため、僕らが触れられざるものとなっている。今のところは。』


『今のところはってことは、何か考えがあるってことか?』


『それは、、今は君に話すべき話ではない。』


『それにさっきから、僕ら僕らって言ってるけど、そっちには、マッキーの他に、仲間か誰かがいるのか?』


『君は鋭いな。だが、今はそれを話すこともできない。』


『一体なんなんだ!なんで、そこまで話して、全てを話せないんだ?まぁ、、分かった。今回はここまでで勘弁してやる、、それじゃあ、せめて、あと一つだけ教えてくれないか?』


『ああ、答えられることであれば答えよう。』


『マッキーは俺を、一番初めに行った異空間(アニメの世界)でなぜ、元の世界に強制的に返還をしたんだ?』


『君は、なぜだと思う?』


『いや、俺が聞いてるんだけど、質問に対して質問って、、でもさ、きっと、あの後すぐに俺が死ぬからっていう理由で返還されたんではない気がしてるんだ。確かにあのまま、あの世界にいたいってあの時思ったんだけど、不思議と今は、納得してるんだ。』


『君がそう思うなら、そうなんじゃないかな。』


『だから、答えになってない、、って、、。』


『じゃあ、次は僕から質問だ。』


『分かったよ、、。どんな質問?』


『君は人として生まれ、人として生きている。それをどう考える?どう感じる?』


『どうって、、なんだよ。突然おかしな質問をするな。訳が分からない。』


『本当に今、君は、僕がした質問に対して、おかしな質問だと、思ったのかい?その世界で生きてみても、本気でそんな返ししか、頭に浮かばなかったかい?』


『それは、、、』


『人は愚かで醜く、だがとても美しい生き物だと僕は思うんだ。

個人差はあると思うが、究極を言えば、わが身に降りかかった災難に対しては全世界が終わったかのような感情を作り出し絶望をし、他人の苦しみに関しては、見て見ぬふりをして、我が身を守るために、またはそうでなくても、目の前の苦しんでいる人物の痛みを想像しようとすらしない、それが、あたりまえとされている世間でも、表沙汰には決して公表はされない。その一方、限られた命と感情と知性を持った生き物あるが故、その命を、愛する者の為に我が身を削って、燃やし尽くすこともある。だが、僕もその人間であることは、紛れもない事実だ。自分が聖人だなんて、到底思えないし、思わない。生きてきた中で、誰一人として、何一つとして傷つけて来なかったなんて思わない。人じゃなくたって、動物も植物だって、人は傷つけたり愛したりしながら生きている。君に、この現実を改めて突き付けた今、もう一度さっきと同じ質問をするよ。君は人として生まれ、人として生きている。それをどう考える?どう感じる?』


『分からない、わからない、、俺は、、でも俺は、傷つけたり、傷つけられたりする中で、それでも俺は、人として生きたいと思っているんだ。他人も自分も、残酷で非情と知っても、それでも俺は人として、この世に生を授かった以上、人として生きていくことを今、強く望んでいる。綺麗な記憶を自分の中に刻みたいという、その一瞬、一瞬の輝き達に出会う為に生きたいと願い続けているとしか、今の俺には言えないよ。』


『そうか、君にしちゃあ上等な答えじゃないか!だけど、君はいつまでもそう思い続けることができるかな?僕も君に質問をしておいて、未だに、自分の生き方に迷っているよ。だから、その今の君の気持ちを忘れずに、これからも沢山色々なことを積み重ねていって欲しい。君にはいずれ大きなミッションを託すであろうから、その為の今だ。』


『待った。なんだ?そのミッションって?』


『おっと!つい口が!!という訳で今、話すべきことは全て話したし、君も、元気になったようだから、そろそろ電話を切るかな。』


『待ってくれ!まだ聞きたいことが!』


俺がそう叫んだが電話は切られてしまった。


『くっそ一!』


俺はそう叫んだもののマッキーと話した後は、不思議と元気が湧いて来たのだった。













マキシムとの電話の後、不思議と元気が湧いた雄馬だったが、、、!

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