第1話
一主人公一
矢中 雄馬 24歳
職業 コンビニ店員
実家暮らし
趣味 パチンコ、アニメ、ゲーム
物語は、一見、何の変哲もない日常から生まれた
俺は、テキトーに高校を卒業して、テキトーに大学を卒業して、とりわけやりたいこともなかったから、テキトーに就職して、内定が貰えた会社に入社したものの2年半で退職。なぜか今、コンビニ店員をしている。
店外の枯葉掃除をしながら、あー俺、なーにしてんだろー、死にたい。とぼやきながら過ごす毎日だった。
『らっしゃいませー』
朝の5時に、いつも通り枯葉掃除をしていると、犬の散歩ついでにいつも買い物にくるおっさんがこっちに向かって来た。
『おはよう、タバコ買いに来たぞ!』
『そ、そうっすか。』
そういうと俺は適当な笑みを浮かべながら言葉を返すと、おっさんは飼い犬を連れたまま店内に入って行った。
そう、このおっさんは何度か注意をしているもののペットを店内に連れ込む常習者だった。その為、俺は、またかよ〜と思いながら、注意をした。
『店内にペット連れ込むのは禁止なんすよ。前も話しましたよね?』
『そんなこと聞いた覚えもない!知らん!』
おっさんは、とぼけた上に逆上して来たが、それでも俺は怯まず、注意を続けた。
『でも俺は、あなたに言ったんすよ。ペットを店内に連れ込むことが駄目なことくらい知ってて常識ですよね。』
その俺の言い方が気に障ったのか、おっさんは激しく反論に出てきた。
『オーナーを呼べ!』
そういうおっさんに俺は事実をそのままツラっと返した。
『オーナーはまだ、店にいないです。』
すると、おっさんは俺を睨みつけながら、言い返した。
『わかった。お前のこと、オーナーに会ったらクレーム言っておくからな!』
そう言い放って、店を出て行ったのだった。
俺は呆然と立ちすくんでいたが、数分経ってから、まぁいいかと開き直ったのだった。
数時間後、バイトが終わると、俺は早々とバイト先を出た。
あーだるかったー。あのおっさん、めんどくせーし、ねみぃーし、くっそかったりーなどと考えながら歩いていると、何かが地面に落ちているのを見つけた。
近づいて見てみると、最近では珍しいガラケーが落ちていた。しかも新品同様ピカピカだった。
そのケータイを拾い、警察に届けようかと考えていたその時だった。
携帯電話が鳴り、画面を見ると着信の様だった。だが、次の瞬間、画面をよく見て、無視することは出来なくなった。
一次回更新へつづく一