80/80
7
「お疲れ様! そしてご苦労様でした」
「それ、こっちのセリフですよ。部長」
「最後の締め括りは、やっぱり部長じゃないといけませんよね」
神無月と依琉が笑みを浮かべた。
「ホントホント。部長、お疲れ様でしたぁ」
「そしてご苦労様でした」
雛と九曜は二人そろって頭を下げた。
「みんな……、ありがとう」
榊は満面の笑みで、四人の顔を見た。
「さて! それじゃあお開きにしようか」
「は~い!」
四人の声が、キレイにそろった。
「ところでみんな、これからの予定は?」
「寝たいところですけどね~」
「お腹空いたよね、神無月」
「そうだよねぇ。お腹減ったよねぇ」
「こんな朝早く開いてる所なんて、ファーストフードがファミレスしかないですよ?」
「良いね! みんなで行こっか!」
「じゃあ部長の奢りで!」
「ボクも賛成」
「アタシもぉ」
「俺も賛成です。年上が奢るのって、当然ってカンジですし」
「みんなして……。もう! 分かったよ! 僕の奢りで食べに行こう!」
「「「「やったぁ~!」」」」
晴れ渡る青空の下、5人はまだ知らなかった。
部活動はまだ、続いていることを――。




