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闇の中で、プレートをはめ込む場所など見つけられない。
けれどこの鐘は特殊。
邪気を封じたレンズをはめこんだプレートならば、どこからどう入れようと、鐘にはめ込めるのだ。
そしてはめ込んだ後、榊は闇の中に手を伸ばした。
すると榊の手に、細い紐が握られた。
紐を掴んだまま、榊はゆっくりと階段を下りた。
「さて……」
榊は数回深呼吸をすると、緊張した面持ちで、紐を大きく引っ張った。
キーンゴーンカーンゴーン……
鐘の音が、周囲に響き渡った。
すると鐘は金色に輝き出し、その光は音色と共に辺りに散らばった。
学院中に、光が音色と共に広まる。
「始まった……!」
神無月は身構えた。
光は自分の目の前に集まり、一つの十字架の形になり、そして――封印の場に突き刺さる。
同じように、四ヶ所の封印の場では、新たな十字架が形成された。
すると五個の十字架は光の柱と化し、空に伸びる。
鐘の音が響き渡る中、光はやがて学院全てを飲み込み、5人はその眩しさに目を閉じた。




