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歪みはそのまま、レンズに吸い込まれる。


「くぅっ!」


重力に負けそうになるも、頑張って耐えた。


そのかいあって、封印は無事に済んだ。


「ふぅ……。コレで五ヶ所全ての封印が完了か」


レンズには、舞台にいる役者達の姿が映っていた。


全員、笑顔だった。


何の悔いも残さず、やり遂げた顔をしている。


「……ウチの部員達にも、こんな笑顔をさせてやりたいな」


榊はメガネにかけ直し、ため息をした。


そしてそのまま講堂から出て行く。




最後の封印をする為に――。


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