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卒業式が終わり、部室に二人きりになった時に言われた。


それと同時に、特殊能力者達のことも。


――こういう能力を持つ者は少なからず心に闇を持っている。榊、どうか導いてやってくれ。この世界は闇だけではないことを、教えてやってくれ――


……本来ならば、何の力も持たない自分が部長になるはずはなかった。


それこそ神無月か依琉がなるべきだった。


この学院は毎年、特殊能力者が入学してくる。


学院が集めたワケでもないのに、いるのだ。


それはこの土地の力が作用しているのかもしれないと前部長は言っていた。


榊は彼と共に、土地の力の研究をしていた。


力を解放する――それがオカルト研究部、代々部長の目的だった。


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