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しかし雛はその場で倒れ込んだ。


「うっ……!」


その時、連絡が入った。


『雛? 大丈夫かい?』


「依琉くん……」


『その様子だと、封印は終わったみたいだね』


「うん……。でもちょっと<力>を使い過ぎちゃった」


『……あれほど無茶は禁物だと言ったのに』


「ゴメンねぇ。でも頼られると、嬉しいからさ」


よろけながら噴水の所まで行き、背を預けた。


背後に感じる水の存在が、今はありがたかった。


『キミの<力>は肉体に直接影響が出る。パワーバランスはちゃんとしてたのかい?』


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