前へ目次 次へ 44/80 7 九曜の言った通りの部屋で、本体は見つかった。 ボロボロになったカーテンを神無月が開けると、窓の向こうの景色は歪んでいた。 「九曜!」 「はい!」 九曜はレンズに本体を映し、声を張り上げた。 「吸引!」 歪んでいた景色が更に歪んだ。 そしてそのまま九曜のレンズに吸い込まれはじめた。 「くぅっ!」 「耐えて、九曜!」 「分かってます!」 やがて歪みは九曜のレンズに全て吸い込まれ、部屋は元通りになった。 はじめての封印に、九曜はふらつきながらも一枚のレンズを手に入れた。