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やがて、彼女は自分の体の異変に気付く。


体が思うように動かない。


泳いでいるのか、溺れているのか分からなくなってきた。


そして、彼女はプールに静かに沈んで行った。




翌日。


顧問と数人の教師がプールの水を抜く為に訪れた。


栓を抜くと、プールの水は減っていった。


しかし、何故か流れが悪い。


水が消えていくにつれ、その原因が浮き上がってきた。


排水溝に、彼女の頭がはさまっていたのだ。


プールに絶叫が響いた。


彼女の死因は溺死。


しかし肉体は薬による衰弱が見られた。


そう。彼女の練習を止めた理由は、まさにそれが原因だった。


プールにはあらかじめ、プールを洗浄する為の薬品が入れられていたのだ。


それは人体に悪く、だから止めていた。


しかし彼女は聞き入れず、水に触れ、その肉体は衰弱し、沈んで行ったのだ。


沈んだ体は、水を抜かれ始めた時に動き出し、排水溝にその首を入れていた。


後日。妙なウワサが学院に広まった。


プールに潜っていると、排水溝に骸骨の頭だけが見えるのだと――。



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