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しかしあまりに強い衝撃に、さすがの依琉の笑みも強張った。


けれど踏ん張る。


神無月も頑張った。決して後ろに倒れなかった。


同級生として、恥ずかしくない行動をしたいと、依琉は思った。


そして水が全て吸い込まれた。


震える手で、レンズを一枚外した。


真っ赤に染まったレンズに浮かぶ、黒い骸骨の頭部。


「……さて、完了だね」


震えながらも、笑みを浮かべる。


イヤホンのスイッチに触れ、一息ついた。


「こちら、依琉。封印完了」


『依琉先輩、ご苦労様です。オレの方は神無月先輩と合流次第、封印を行います』


「頑張ってね。九曜くん」


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