表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/80

校庭から生えている手は、<言霊>の力が続いているうちには届かないし、触れない。


しかし消えればそうもいかない。


庭を埋め尽くす手、手、手――。


まるで赤ん坊のように小さな手から、年寄りのような手まで、さまざまな手が自分を引きずり込もうとしている。


そう考えただけで、体中からイヤな汗が出る。


本当は泣き叫びたかった。


逃げ出したかった。


怖くて、辛くて――でも逃げたくも無い。


他の四人も同じように頑張っている。


特に自分は他の四人よりも、対抗手段を持っているだけマシなのだ。


「だからっ……泣いてるヒマなんかないのよっ!」


涙目になりながらも、校庭を走る。


レンズには強い気を感知する力を込めた。


実際、惹かれている。


実体に。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ