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09 第八話 銀色に輝く刃

駆逐艦時風前甲板にて・・・


大和

「やっぱり長いな・・・」


腰に永光を付けた大和が呟く


時風

「でも大和さんの身長と合ってますよ」


大和

「合ってるだけじゃ駄目なんだよ・・・いざ抜くとなると長すぎるとから途中で引っかかりそうだし、振った時に勢いで引っ張られそうなんだよなぁ・・・」


時風

「そうなんですか」?


大和

「そうだよ、でもこの刀は本当にいい代物だよ」


時風

「菊雄大尉も大切に扱ってましたからね」


大和

「それじゃ、ちょっとやって見るか・・・」


そう言って大和が目を瞑り、永光に手をかけた


シャッ!


一気に目を開いて永光を抜いた、そこからすぐ次の一振りした


ヒュンッ!スパンッ!


風を切る音がした後、大和は素早く刃を振り落とした


チャキンッ


大和はすぐに刀を鞘に閉まった


大和

「やっぱり・・・この刀は使いにくいな、しばらく練習しないと・・・」


時風

「(使いにくいって言っても完璧に使いこなしてるような・・・)」


心の中で時風がそう思っていると・・・


大和

「時風は鍛えなくていいのかい」?


時風

「あっ、そうでしたね」


そう言って立ち上がると、手を上にかざした、空間から青空色の鞘に入った刀が時風の手に落ちて来た、鍔は黒色に染まって、鞘には金色の時計の装飾が付いていた


大和

「珍しい刀だね・・・青空色の鞘に入った刀」?


時風

「私の刀です、名前は流時刀りゅうじとう・・・流れる時の刀と言う意味を込めて付けた名前です」


大和

「流時刀か・・・いい名前だね」


時風

「ありがとうございます」


そう言って背中に流時刀を背負う時風


時風

「では、私のも見ててください」


そう言って刀を一気に抜く時風


時風

「ハッ」!


ヒュンッ!


刀を強く握り大きく振る、その太刀筋はとても綺麗な物だった


時風

「ハアッ」!!!


最初の一振りから素早く次の一振りに移った、だがその時・・・


ガチャンッ!!!


時風は刀を落としてしまった


大和

「ど、どうしたんだい」!!!???


時風

「大丈夫です・・・ちょ、ちょっと古傷が痛むだけです・・・」


そう言って右腕を押さえる時風


大和

「・・・ちょっと見せてくれないか」?


時風

「あっ!ちょ、ちょっと待ってください」!!!


止める時風にお構いなく、時風の手を取って水兵服の裾をめくった


大和

「っ!?・・・やっぱりか・・・」


時風

「これくらい本当に大丈夫ですよ・・・」


時風の包帯で巻かれた腕から血が滲み出てた


大和

「怪我してるんだから無茶しないでよ時風・・・」


時風

「これ位の傷なら大丈夫と思ったんですよ・・・」


大和

「・・・応急処置をしようと思ってもここには資材とか無いからなぁ・・・どうしようか・・・」


大和が頭を抱えて悩んでいると・・・


時風

「資材ならありますよ」


大和

「へっ」?


時風の言葉に大和は驚いた


大和

「ど、何処に」?


時風

「さっき私が言った向こうの空間の中です」


大和

「試作戦車や試作航空機が置かれているって言う空間かい」?


時風

「そこになら資材が置いてあると思います」


大和

「そうなのか・・・よしっ!早速その空間に取りに行こう」!



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