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「そして今日は、」

作者: 建野海

部屋の窓から見える見慣れた風景。


ベッドに横たわった僕は毎日同じものをみせられてうんざりしていた。


それもこれも僕の身体が弱いから……。


昔から僕の身体は弱く、ちょっとした環境の変化ですぐに熱を出していた。


特に、学校の行事の前に熱を出すことが多く、他の友達が共有している出来事を僕だけ経験していないなんてことは、よくあることだった。


「はぁ~早く治らないかな」


もはやこの言葉が口癖になった。時々、体調を崩してないときでも呟いてしまうほど。


「みんなと一緒に遊びたいな……」


自然とため息がこぼれでる。気持ちまでも落ち込んできた。


再び窓を見ると、さっきまで晴れていた空から小雨が降り始めていた。


熱でふらつく身体を壁に手を当てて支えながら窓に近づく。


ハァと窓に息を吹き掛ける。吐息で曇ったガラスに、てるてる坊主を描く。雨足はどんどん強くなっていた。


もうだめだと力つきながら僕は再びベッドに倒れこむ。


寒さに震えながら、意識が消えるのを待った。


熱のせいで中々意識が消えてくれない。


寒い……辛い……苦しい……。


……。


顔になにやら暖かさを感じて目をあけた。いつの間にか眠っていたみたいだ。


体調はすこぶるいい。熱もない。


窓の外を見ると雲一つない澄み切った青空に虹という名の階段が取り付けられていた。


部屋の外から母が呼ぶ声が聞こえる。


そうだ、今日は大丈夫。早くみんなに会いに行こう。


勢いよく部屋を飛び出し居間へと向かう。


部屋の窓では太陽の光に当てられてボンヤリと浮かぶてるてる坊主が笑っていた。


 病気がちだったかつての自分をこの話を見ると重ねてしまいます。元気な周りと一緒にいられないというのはそれだけでも結構辛いものです。

 だからこそ、みんなと一緒にいられる時間は大事なんだな~と思っています。

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