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精霊契約でパーティー追放されたけど、今さら戻ってこいとか言われても遅い!  作者: 夢見叶
第4章 精霊協会と隠された真実

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第9話 潜入計画、発動!

 夜が街を飲み込むころ、俺たちは協会本部の屋根を疾走していた。

 整いすぎた白銀の建物群は、まるで巨大な檻のようだ。


「潜入なんて、俺、初めてなんだが……!」

 カイが小声で震える。


「カイならいけるって。ほら、逃げ足だけは一級品」

 ノワールが罠みたいな笑顔で肩を叩いた。


「逃げ足!? そこ褒められてもなぁぁ!」


 俺は笑いながらも視線は前へ。

 でも、横を見るとミルが手をぎゅっと握っていた。


「怖いのか?」


「こ、怖い……けど……それより……怒ってるの」


「怒ってる?」


「だって、精霊たちを……ボクたちを……ひどい目に……!」


 震える声。

 俺はそっとその手を握り返す。


「ミルが怒れるのは、優しいからだ。俺がついてる、絶対守る」


「っ、うん……!」


「あれ?俺は?」

 カイが涙目で混ざってくる。


「カイも、まあ……が、がんばれ……」


「その雑な励ましなんなんだよ!?」


 ノワールが闇を引き裂くと、影が兵士の形を取りはじめた。


「影分身って便利だな……」


「僕、本当は強いんだよ?ただのギャグじゃないよ?」

 と言いながら、影兵士が俺に抱きついてくる。


「やめろォ!?」


「レオンはボクの!ボクのレオンなんだからぁぁぁ!」

 ミルが影に噛みつきかけてて、俺は慌てて宥めた。


「ミル、戦う前から暴走すんな!」


 ノワールはその光景を見てクスッと笑った。

 だけど、すぐに真顔になって呟く。


「……笑っていられるのも、今のうち」


 その一言に、胸が締めつけられた。


 隠された通路を抜けると、空気が一変した。

 冷たい。暗い。臭い。息まで汚れる感覚。


「なにこれ……金属と薬品……」

 ミルが鼻を押さえる。


 そして──目の前が開けた。

 巨大なホール。壁一面のガラス容器。


 中には……

 光る結晶。


「これ……もしかして」


「精霊の魂……」

 ノワールが苦々しく言った。


 その瞬間だ。


 結晶の光が震え、頭に直接声が流れ込んでくる。


『……こわい……さむい……やめて……』


「ッ!今の……」


「聞こえた……確かに……!」


 ミルが泣きそうな顔で俺を見る。

 俺は視界が赤く染まるのを感じた。


「なんで……こんな……」


 拳を握る。骨がきしむ。


「こいつら……泣いてんだぞ……ッ!」


「レオン、落ち着い──」


「落ち着けるかよ!!!!」

 怒りが噴き出し、叫びが響いた。


 サイレン。非常灯の赤。

 兵士たちが雪崩れ込む。


「げっ完全にバレた!?」


「感情が暴れたせいかな」

 ノワールが苦笑するが、目は笑ってない。


「どうするよレオン!?」


「出口を──」


「——封鎖済だよ」


 氷のような声が降ってきた。


 白い装束、銀髪、透き通る瞳。

 あの狂気じみた理想主義者──アステル。


「あなたのような存在は貴重です。

 だからこそ、管理しなければ」


「管理……?ふざけんな」

 俺は睨み返す。


「精霊は道具じゃねぇ。感情を奪われたら、そいつはもう精霊じゃない!」


「感情があるからこそ、危険。制御は、人間の義務です」


 アステルは微笑む。悪魔より冷たく。


「捕えなさい。共存実験用のサンプルとして」


「呼び方が最低だああああ!」

 ミルが飛び出し──


 光が弾けた。


「ミル──ッ!」


 手を伸ばす。

 でも届かない。


『……レオン……たすけて……』


 誰の声かもわからない。

 悔しさと怒りを抱えたまま──


 闇が俺を飲み込んだ。

 最後までお読みいただきありがとうございます。


「面白かった!」


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