表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精霊契約でパーティー追放されたけど、今さら戻ってこいとか言われても遅い!  作者: 夢見叶
第3章 雷鳴の都と導きの魔導士

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/106

第12話 融合契約(デュアルリンク)

雷塔が轟音を立てて稲光を噴き上げる。

空気が震え、雷都全体を恐怖が包んだ。


「レ、レオン……あれ、やばくない……?」


ミルが尻尾を膨らませ、レオンのマントをぎゅっと掴む。

隣でカイが剣を杖代わりに立ち上がった。


「はぁ……はぁ……悪い。俺もうあんま動けねぇ……けど……!」


「カイは下がってろ。ここからは――俺たちがやる」


レオンは一歩前へ。

雷の使徒が、嗤いながら紫電を指先に集めていた。


「神器を差し出せ。さすれば苦しまずに済む」


「こっちは苦しんででも守りたいもんがあるんだよ」


「レオン、かっこいい……!」

「お前はまず落ち着けミル」


しれっと感動してくるミルにツッコミを入れる。

だが手は震えていた。


――怖いさ。でも退けない。


「来い、無能。雷が貴様を灰に変える!」


敵が地を蹴った瞬間。


「ミル!」


「う、うん! 風属性リンク!」


ミルがレオンの背に飛び乗る。

風が奔り、身体が軽くなる。


「あはっ! 風パンチ、いっぱい出すからね!」


「頼もしいよ」


だがその風の中へ――別の声が滑り込んだ。


『レオン。今のままじゃ足りないわ』


「ゼルフィア!」


『私を、忘れてもらっては困るわね?』


肩に現れた妖雷の女は、余裕の笑み。


ミルがぷーっと頬を膨らませる。


「ずるい! 今いいとこなんだから!」


『あなた一人の力じゃ雷に勝てないと言ってるのよ』


「なっ!? ミルの風パンチは世界一だよ!」


『可愛い言い訳ね』


「うー!!」


一触即発な神器ふたり。

レオンは苦笑いして割って入る。


「ケンカしてる場合じゃない。――二人とも、力を貸してくれ」


ミルがレオンを見つめ、ふっと真剣な顔に。


「レオンがお願いするなら……ミル、全力! 友達だもん!」


ゼルフィアも腕を組み、視線を合わせる。


『友達……ね。そう、あなたは私の契約者。なら――見せなさい、あなたの器を』


レオンは深く息を吸い、叫んだ。


「リンク――融合契約デュアルリンク!!!」


風と雷の魔法陣が重なり合い、爆光が走る。


「ミル! ゼルフィア!」


「行くよレオン!!」

『全てを断ち切りなさい!』


「――風雷融合ストーム・ブレイクッ!!」


一瞬、雷光すら置き去り。


次の瞬間、雷の使徒の背後へ回り込んでいた。


「なっ……ぐあああああああ!!」


雷塔に叩きつけられ、石が弾け飛ぶ。


「まだ終わらせない!」


レオンが追撃へ走り――

ミルの風とゼルフィアの雷が拳へと集束する。


「これが……俺たちの力だァッ!!」


拳が敵の紋章を砕き、紫電が四散した。


雷塔の光が消え、黒雲が裂け、青空がのぞく。


勝った――。


「や、やった……の?」


ミルが震える声で尋ねる。


「みたいだな」


レオンが微笑むと――

ミルが涙目でぎゅっと抱きついてきた。


「レオン……怖かったぁ……!」


「俺もだよ。……でも、大丈夫だ」


その光景を、カイが苦しげに笑いながら見ている。


「まったく……お前、どこまで強くなるんだよ……英雄様じゃねぇか……雷鳴の英雄ってな……」


「やめろよ、そういうのは」


照れたレオンに、ゼルフィアがくすりと笑う。


『英雄ね……悪くない称号じゃない』


「ゼルフィアまで……」


そんな掛け合いもつかの間――

レオンは空を見上げた。まだ雷の匂いが残っている。


「終わってないんだな……」


『ええ。本当の災厄は、まだこれから』


レオンは拳を握る。


「それでも。何度でも守る。この街も、仲間も――全部」


ミルが満面の笑顔でうなずく。


「ミルも! ずっと一緒に守る!」


カイが安堵しながら目を閉じた。


「頼もしいこった……」


雷都に、英雄が誕生した瞬間だった。

 最後までお読みいただきありがとうございます。


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるのっ……!」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークすると更新通知が受け取れるようになります!


ブクマ、評価は作者の励みになります!


何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ