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精霊契約でパーティー追放されたけど、今さら戻ってこいとか言われても遅い!  作者: 夢見叶
第2章 ギルド昇格試験編

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 第12話 昇格試験、結果発表!

魔獣の群れが消え、静寂が戻った時――

俺たちは瓦礫の上に立ち尽くしていた。


呼吸は荒く、足も震えている。

けれど、この手は確かに、誰かの命を守れた。


ノワールが影から這い出してきて、俺の肩に寄りかかる。

「……やるではないか、主殿。無茶をした」


「ごめん。でも、あれしかなかった」


ミルは息を切らしながら、それでも満面の笑みで飛びついてきた。


「レオン、すごいよ!あの光の嵐……あたし、びっくりしちゃった!」


「わたしも……心臓が止まるかと思いました」

セリナは涙を浮かべながら、俺の手をそっと握る。


「でも、かっこよかった……ずっと目が離せなかったです」


その一言だけで、全身の疲れがほどけていく気がした。



救護区域へ戻ると、他の受験者たちが次々と感謝を口にした。


「命を救ってくれてありがとう!」

「お前が囮になってくれたおかげだ!」


俺は戸惑いながらも、何度も頭を下げた。


もし、誰か一人でも失っていたら――

今の称賛すら胸に刺さっただろう。


ミルが俺の肩を叩き、笑う。


「レオン。あんたは胸張っときなさいよ。命を救った英雄の顔が、そんな曇っててどうするの!」


ノワールも珍しく賛同するように頷く。


「主殿は誇っていい。影精霊として、私はお主に力を貸したことを誇りに思う」


そしてセリナは、手をぎゅっと強く握ったまま。


「私は……あなたに救われました。きっと、私だけじゃない。だから……ありがとう」


視界が滲んだ。

泣くつもりなんてなかったのに。



やがて、ギルド長エドガーが壇上に立つ。

その表情は、いつになく厳しい。


「今回の試験中に発生した魔獣暴走は……精霊協会側の不正によるものだ」


会場がざわめく。


「我々は調査を進めている。だが――」


俺たちの方をまっすぐ見て、言った。


「この危機を救った者たちがいる。レオン・グレイハートと三人の仲間だ!」


拍手が、嵐のように響く。

俺はただ呆然と立ち尽くしていた。


ギルド長は高らかに宣言する。


「よって――レオン・グレイハート率いるパーティーをギルド史上最速の Bランク認定とする!」


呼吸が止まり、心臓の鼓動だけがうるさく響く。


「……ほんとに?」

俺が呟くと、ミルが勢いよく抱きついてきた。


「ほんとに決まってるでしょ!やったねレオン!!」


セリナもすぐさま腕を回し、三人で団子状態に。


「ふふ、これからも一緒に……戦えますよね?」

彼女の震える声が耳元に触れる。


「もちろん」

俺の答えに、セリナは小さく息を弾ませた。


そのすぐ隣で、ノワールが静かに微笑む。


「主殿の力はまだ始まりにすぎん。我らの誇りだ」


涙腺が限界だった。

だけど――泣く暇なんて、すぐに奪われた。



怒鳴り声が飛ぶ。


「こんなの納得できるか!!」


俺を追放した元仲間――ダリオ。


血走った目で俺を睨みつけてくる。


「てめぇなんかが……Bランク?ありえねぇ!!」


ミルがすぐ前に出る。


「うっさいわね!あんた、倒れたくせにまだ吠えるの?」


ノワールまで殺気をまとい、影が揺らぐ。


「次、主殿に指一本触れれば――命はないと思え」


ダリオは怯みながらも、悔しげに吐き捨てた。


「次は絶対に叩き潰す……覚悟しとけ!」


彼の背中は、以前よりもずっと小さく見えた。


(追いかけない。もう――振り向かない)


心の底からそう言える。


それはミル、ノワール、セリナがいてくれるから。



周囲の受験者やギルド職員たちが次々と声をかけてくる。


「助けてくれてありがとう!」

「あなたたちのおかげです!」


その中の一人、小柄な少女が泣きながら俺に抱きつく。


「すごく……怖かったんです……でも……!」

「大丈夫。もう安全だ」


自然と頭を撫でていた。


こんな俺でも、誰かを救える。


(この道を選んで良かった)



ギルド長が再び宣言する。


「レオンたちの栄誉を称え、後日――盛大な昇格祝宴を開催する!」


わっと歓声が上がり、

ミルは完全にテンションが爆発した。


「パーティー!!あたしね、肉が食べたい!あとデザート全部!!」


ノワールは余裕の表情で。


「主殿の隣は我らの特等席。誰にも譲らん」


セリナは袖をつまんで、控えめに。


「私……レオンの隣に座っても、いいですか?」


「もちろん」

俺は即答し、彼女は破顔する。


その笑顔が眩しくて、心臓が跳ねた。



Bランク認定証を握りしめ、天井の光を見上げる。


追放された日――

真っ暗だった未来に、いまは光が差している。


「……行こう。みんなで」


ミルが腕を絡め、ノワールが影から寄り添い、

セリナが手を握る。


俺は一歩踏み出した。


前だけを見て。

この仲間と共に。


 最後までお読みいただきありがとうございます。


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるのっ……!」


と思ったら


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