1話 勧誘 1幕
初めまして。
リナ・キョメイ国
「その【️予知】は本当に正しいんでしょうね?」
そう問いかける水色の髪の青年。
どうやら電話の相手から言われていることに懐疑的なようだ。
そう電話の相手に問いかけると、
「大丈夫、大丈夫!前回外れたのはたまたまだよ、ね?」
と、返事が返ってきた
それでもまだ正直疑いは晴れないのだが、仕方なく承知して、
「はいはい、分かりました」
そう返事する。
電話を切り、相手から言い渡された場所へ向かうための用意をする。
これからとある学校へ向かうようだ。
「…とある学校が襲撃されるから、それを防がないと数年後に地球が滅ぶ…ねぇ…」
◇◆◇◆
ここはとある学校。
俺たちはここで普通の日常を送っていた。
「ラウロー飯食べよ」
そう話しかけてきたのはステムという俺の友達である。
「やべ、買うの忘れてた、ラウロ買ってきてくんない?飲み物奢るから」
「また俺?」
「いいじゃん、【️バグ】使えば一瞬でしょ?」
しょうがないなと溜息をつき、【️バグ】を発動し、異空間への扉を開く。
その中に入り、今度は逆に売店の前への扉をバグ内で開き、売店で食べ物を買ったのち、もう一度同じことをし教室に戻る。
「はい買ってきたよ、全くいつも俺をこき使うんだから」
「しょうがないだろ?一階まで降りるのめんどくさいし、僕が体力無いの知ってるでしょ?」
なら運動をしろよと俺は思った。
◇◆◇◆
「さて、その学校とやらに着いたが…」
空中から見下ろしていると、その学校の四隅に怪しい人物がいることに気づいた。
「あいつらか?さっさと始末して帰るか…」
そう思い能力を発動する。
「【️分断の権能】」
そう言うと怪しい4人の人物は無限に切断され、死亡した。
始末を完了したことを確認し、飛行して戻る。
その時、念のため電話をしようと思い、先程電話をした相手、ネイロに報告の電話をする。
「もしもし?終わらせましたよ」
「ほんと?じゃ確認するよ……」
確認が面倒だ。こういうのはすぐにやって欲しい。
「あれ?予知は消えてないけど?」
え?
「え?」
まさか…まだ居たのか?
「まだいた可能性がある、すぐ戻る」
「ほんと頼むよ?」
そう言い残し、すぐさま戻る事にする。
◆◇◆◇
ステムとご飯を食っていた所、とてつもない大きな衝撃のような、爆破のような、とてつもない音。鼓膜が破れそうな音がした。
僕たちはとても驚いた、当然教室は騒々しい雰囲気である。
上から聞こえたような気がするので、ステムに頼み、どのような状況なのか教えてもらおう。
「ステム、【️干渉】で」
「ああ、分かってる。『透視』…」
「どうだった?」
「…?屋上から誰かが侵入…!?ちょっと待ったこっちに来てる」
なんなんだ…?違法に思能力を使い、ここに不法に侵入しようとしてるのは分かる。
だが…なんでこんな所を?
いやそんなことより今は安全第一だろ!
待てよ?
「先生を呼べ!それか廊下に__」
「待った」
「待つ時間とか無いから!すぐに廊下に!」
「僕の!【️バグ】の中に!入れば安全なんじゃないか?」
そう、僕が考えたのはこれである。
法律違反とか言ってられないからな。
「違法だぞ…?本気か?」
「いいから早くこんなモタモタしてたら_」
その時、けたたましい音がした。
それを認識するのと同時に、天井に亀裂がはしっているのを認識した。
不味いと思ったのもつかの間。何かしらの念が降り注ぎ、バグを展開した周辺にいた自分とステム以外は食らってしまった。
こうなればなりふり構わずバグを展開するしかない。
「…ッ『念管術』対象接続。【️鍵・神格宇宙中央記録処理装置者概念への接続可能」
「パル!助かった!【️バグ】!」
クラスメイトに助けられた。すぐさま現在いる場所から学校の「全て」を【️バグ】内に入れた。
◆◇◆◇
例の学校に戻った時、水色の髪の青年__レストは驚愕した。
「んな!?」
学校がまるまる無くなっていたからだ。
あれから2分程度しかたってないにも関わらず。
「ここまでとなると…境界の海を渡ってきた不知者の関与を疑うな…」
しかし失態だった。
この頃能力者の能力の低下から油断していたのだ。
その時1匹の不審な男を発見したが、【️分断の権能】で処理しておいた。
落ち込んでいた時、
ぷるるるるる
と、電話がなった
「ネイロさんですね…すみません、地球が滅ぶ…出したっけ?今から回避は不可能なんですか?」
そう聞いた所、思わぬ返答が帰ってきた
「え?予知が防げたよって報告しに来たんだけど…」
「え?どういう事ですか?ネイロさんならここが見れますよね?見ていただきたいんですが…」
「学校がない!?」
◇◆◇◆
バグ内
「ステムーどうする?」
「出るしかないでしょ、違う所に。謎の男はまだ暴れて__?え?」
「どうした?」
「え怖。急に細切れになったんだけど。」
それは怖いな。
しかし逆に安心出来る。
「逆に安心じゃない?それは多分、維持員の人が来てくれたんじゃないかな?」
維持員。
地球を維持するための、警察のような存在。
維持員が1番強いと(一般的には)言われている。
「あ、ホントだ。空に誰かいる。」
「出てみるか。」
◇◆◇◆
「しかしよく分かりませんね。一旦戻るしか、」
「レスト?なんか地上に何か見えるけど」
確かになにか見えるな。
地上に降りてみる。
◇◆
「あっ降りてきたよ」
「これどうなるんだろ…」
「えーっと君たち?何があったか分かる?」
「実は…」
~事情を説明中~
「と、言うわけなんです」
「なるほど…」
(これ大丈夫かな?)
(でも学校を守ったわけだし…)
「よし分かった」
「君たちは維持の部隊に来てもらおうか」
「え?」
「いわゆる『勧誘だよ』」
以下能力や名前など(読まなくてもOK
ラウロ 主
【️バグ】
【️??】
…
ステム主
【️干渉】
【️??】
…
ネイロ 電話の相手
【️????】(遠視、予知など可)
レスト 水色の髪の青年
【️分断の権能】
・飛行可能
クラスメイト(名前は今後)
【️鍵】
≪神格者≫(宇宙中央記録処理装置概念への1部接続可能)
以上、1幕1話時点