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封印されていた最古の魔王。――外伝――  作者: 斉藤一


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報告

マオは、ぶらぶらと街中を歩いているエリザ達が帰ってくるのを、宿でずっと待っていた。下手に移動すると、またあの4人組が部屋を狙いに来るかもしれないと思ったからだ。そして、3人が揃ったため先ほどあったことを報告する。


「ということがあったのだが」


「マオだけそんなイベントやるなんてずるいわね」


「まだ終わっておらぬかもしれぬぞ」


「そうなの? それで、実力のほどは?」


「恐らく、攻撃力だけなら四天王クラスだろうな。それに、我が戦ったのは一人だけだった。他の3人も似たような実力であれば、周りに被害がでるぞ」


あくまで、心配するべきなのは周りの事だ。マオは、あの程度なら自分だけであればなんとでもなると考えている。実際、あのまま氷の雨を降らせて倒す事も出来たのだが、わざわざ怪我を負わせる必要も無いと思っただけだ。部屋を奪おうとしただけで、まだ悪人だと判断していない。


「それなら、こっちから攻撃をしかけようかしら? 当然、居場所は分かっているんでしょ?」


「いや、特殊な能力で逃げられたから居場所は分からん」


「ふーん」


居場所が分かるなら、わざわざ宿でずっと待つ必要は無かった。影による移動の為、魔法でのサーチで追跡する事は不可能だったのだ。


そう話しているうちに、暗くなってきたのでそろそろ休もうかとしていると、部屋の影から人が現れる。4人はすぐに戦闘態勢に入るが、現れた人は腕を組んで偉そうにするだけで、攻撃してくる様子は無い。マオだけが、そいつが影で移動していったルナだと分かった。


「そこの少女、さっきぶりね。あなたにけっとーをもうしこむわ」


「決闘だと? なぜ我が受けねばならぬ? この部屋が欲しいのなら、明日まで待てば明け渡すが」


「わたしたちをばかにしたからよ! あなたをぶちのめすことにけってーしたの!」


勝手に戦闘を挑んできて、勝手に馬鹿にしたことにされて決闘を申し込まれる。マオは困惑しているが、エリザは楽しそうなイベントだと思い、勝手に話に入る。


「いいわね。日時はいつにするの? 場所は?」


「おい――」


話をとめようとしたマオを、エリザが逆に手で制して止める。ルナの視線がマオからエリザに移った。


「あんたは?」


「一応、このパーティのリーダーかしら。用件は私が聞くわ」


「そう。それなら――」


ルナは、日時は明日の朝日がのぼる頃、場所はマオと戦闘した荒野を指定した。そして、伝え終わると影の中へ沈んで帰っていった。


「エリザ、なぜ決闘など受けたのだ? 我らに得は全くないぞ」


「きっと、ほうっておいたら何度でも来るわよ? 向こうは、マオの居場所が分かる様だし。それに、この子達の運動にもいいかもしれないわ」


エリザは、クロンとレランを見る。


「はい、私がきっと倒して見せます!」


「あたしも、やっつけてやるぜ!」


クロンもレランも、エリザにいいところを見せようと張り切る。それを見て、マオは戦わずに放置するという選択肢を捨てるしか無かった。それに、大抵の事ならサポートする事が可能であるし、何かあってもエリザも居る。


「わかった。それじゃあ、我は寝るぞ」


明日に備え、精神的に疲れを感じたマオは早めに寝るのだった。

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